つくすの折にふれ

旅の思い出などを

北海道JR線全線乗車列車旅 ①

2021-12-15 07:17:51 | 旅行
 11月末日から12月初めにかけて、北海道のJR線を走破する「乗り鉄」の旅をしてきました。この時期に販売されるおトクな切符「大人の休日倶楽部」パスの北海道用を使っての旅でした。こうした旅は、7年前にも一度やっていましたが、「後期高齢者」といわれるようになる記念すべき75歳の誕生日の前後を使って再度実行してきたものです。
 前回からこれまでに、北海道内ではJRの鉄道路線が短縮になったり、廃線となった路線もありました。一方、新幹線も北海道まで延長されました。それらの情況も確認しながら乗り鉄の旅をしてきました。
11月30日に野田市駅を5時52分に出発しました。6時37分に大宮駅へ着き、北海道・東北新幹線に乗り換えます。今回の旅は、フェイスブックに投稿しながら進めることにしていました。そのための記録として、ホーム上の表示サインを撮影して6時57分発のはやぶさ1号に乗り込みました。
 ほかのお客様に迷惑をかけないように車両端の2席の窓側席を予約しています。幸い近くは空席です。早速無事出発を祝って独りで祝杯を挙げました。今回の飲料は、いつもどおりの「いいちこシルエット」と、友人からお土産にいただいた、沖縄県内限定販売の10年古酒の泡盛「古都首里」40度を用意して行きました。また、今回はつまみも、いつもの「焼き干し飯」だけではなく、「するめ」と「おしゃぶり昆布」も用意しました。今回の鉄道旅ではこれらのつまみにはとても助けられました。
 大宮を出てすぐに、その泡盛をいただきました。とても芳醇で軟らかく味わい深いお酒でした。それをちびりちびりしながら、フェイスブックにも第一報をアップしました。快適な列車旅を楽しめました。
 そして10時前に、何度かドライブしている奥津軽の景色を眺めているうちに青函トンネルに入りました。何度か列車で通り抜けていますが、新幹線では初めてでした。トンネルを抜けて、木古内駅を経て新函館北斗駅に10時53分に着きました。ここからJR北海道線を走ります。
 まず、11時08分発の札幌行き特急北斗9号に乗り換えます。これで苫小牧駅に向かいます。おにぎりと水を買って乗り込みました。列車は空いています。ここからは特急列車の自由席を使うことが多くなりますが、無事席を確保できました。おにぎりで昼食です。大沼と駒ヶ岳の景観や噴火湾とよばれる海を見ながら走った列車は13時48分に苫小牧駅へ着きました。ここから日高本線に乗り換えます。
 日高本線は、数年前の胆振東武地震や台風や大雨による被害で鵡川駅から先の鉄道路線が廃止になり、バス路線に転換されました。そのため、片道ほんの30分ほどの短い路線になりました。この線に乗り換えて往復してきます。14時33分発の列車に乗り15時03分に鵡川駅到着。15時12分発の列車で折り返し15時42分に苫小牧へもどりました。次に新千歳空港へ向かいます。
 15時52分発の千歳線普通列車に乗ります。16時13分に南千歳駅へ、ここで16時23分発のエアポートライナーに乗り換え同26分に新千歳空港駅到着。同30分発の快速エアポート札幌行きに乗り換え、17時08分に札幌駅に到着しました。
 次にいまは「学園都市線」と呼ばれている線に乗り換えます。かつては「札沼線」と呼ばれていた線で、新十津川駅までつながっていた線です。そのころは石狩当別駅までは電化区間、その先は非電化区間でした。いまは、石狩当別と北海道医療大学間が電化されて、北海道医療大学駅から先の路線が廃止になっています。その線に乗ります。
 17時30分発に乗りました。大都市札幌の近郊へ向かう線です。通勤通学時間でもあります。並んで待ちましたので自分は座れましたが、けっこう混んでいる線でした。終着が近くなると駅と駅の間隔が長くなり乗客も激減していきます。18時17分に北海道医療大学駅に到着。ここで折り返し18時34分発の札幌行きでもどり、19時21分に札幌駅着。ここで乗り換えてこの日の最終行程旭川に向かいます。
 19時30分発の特急ライラック39号に乗ります。北海道の最も中心的な路線ですので乗客も多いですが、無事に自由席に座れました。次の停車駅岩見沢駅近くから周辺が雪景色に変わってきました。そして20時55分に旭川駅へ着きました。ここで今宵の宿、駅近くの「プレミアホテル・CABIN・旭川」にチェックインしました。部屋へ荷物を置いてすぐに遅い夕食に出かけました。
 旭川の街は何度となく歩いています。久しぶりに独酌三四郎を訪ねたかったのですが、もうラストオーダーの時間ですのでそれはあきらめて、2番目に好きな「田子兵衛(たごべえ)」を訪ねました。今回はすんなりとお店へ行くことができました。2階にあるお店です。入るとお客さんがいない時間でした。カウンターに座って燗酒を大徳利でたのみました。いつもどおり旨いつまみをいただき、若大将とおしゃべりしながら2本いただいて終わりにしました。なにせ明日は1番列車に乗る予定です。乗り遅れるとその後の計画が達成できなくなりますので、自重してホテルへもどりベッドに入りました。
 1日目の乗車距離は、1,397キロメートルでした。

 2日目の朝です。このところ習い性になっているせいか4時には目が覚めました。5時30分にチェックアウトして旭川駅へ向かいました。この日は富良野線から根室本線へと乗り継いでいく計画です。5時43分発の富良野行きに乗車しました。駅の売店は開いてなくて食料は調達できませんでした。数人の乗客でワンマン列車は出発しました。駅が進むにつれて高校生が乗ってきます。大事な通学列車であることが分かります。そして、7時08分に富良野駅に着きました。ここから根室本線に乗り換えます。
 根室本線は、滝川駅が起点となっている線で、根室駅まで続く長い路線です。この駅で水を買って、7時17分発の東鹿越(ひがししかごえ)行きに乗ります。このあたりから、少し強めの雨になりました。少し遅れて列車は発車しました。8時01分に東鹿越駅に着きました。ここから先の新得駅までの区間は災害のために鉄道線が不通になっていて、バスによる代行区間となっています。8時06分に大型バスが発車しました。ずっと雨です。鉄道駅に寄りながら進みます。
 その途中駅の一つが幾寅駅です。ここは、有名な映画「鉄道員(ポッポや)」で使われたそうで、あの「幌舞駅」となっていた駅舎だそうです。自分も、窓から何枚か写真を撮りました。そして新得駅に着きました。ここからは札幌駅に向かいます。ところが、無情な放送がされています。強風による徐行運転のため、上り下りの列車とも遅れが出ているというのです。先行きに若干の不安を感じるようになりました。15分遅れくらいで、定刻9時21分発の特急とかちに乗りました。
 新得からトマムなどは山の中を走る路線です。少しずつ遅れが大きくなってきます。しかし、徐行運転区間はなくなったということでホッとしながら進みます。11時36分着という定刻より10分ほど遅れて札幌駅に着きました。12時ちょうど発の旭川行き特急ライラックに乗り換えます。ところが、その特急が遅れて札幌に入ってくるというのです。その遅れがどれくらいなのか分からないため、行列を離れることができませんでした。後から思えばここで買い物をしておけば良かったのでした。ところが、このあとの稚内往復を考えると、どうにも不安で列を離れることができませんでした。
 そして、12時発の特急ライラックは、10数分ほど遅れて出発しました。車内放送では、このあと旭川駅で乗り換える稚内行き特急サロベツは、この列車の乗客の乗り換えを待って発車するとのことを伝えてくれています。ということは、旭川駅でも買い物の時間はないということになります。少々イライラしました。15分ほど遅れて旭川駅に着きました。急いで乗り換えます。すでに特急の発車時刻を過ぎています。こんなときに自販機に立ち止まるのも悪いような気がして、なにも買わずに乗車しました。定刻13時35分発の稚内行き特急サロベツは5分ほど遅れて出発しました。ここからはディーゼル車になります。
(つづく)


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