次に、足摺岬に向かいます。ここからは国道321号線を走ります。車も少なく静かです。土佐清水市の市街を抜けると足摺スカイラインです。そして、13時半ごろに足摺岬に着きました。38番札所の金剛福寺に参拝しました。足摺岬には何度か来ていますが、来るたびにお寺さんの整備が進んでいるように感じます。ここの案内を見ると、隣接の37番と39番札所までは50キロとか70キロ離れているそうです。自分たちの共通の友人が何度か八十八ヶ所めぐりを徒歩でやり遂げました。この案内を見て、この38番札所前後のお遍路道はすごい難所なのだと知り、ここを歩き通した友人は大したものだと改めて感じたのでした。
足摺岬にも、太平洋を見据える大きな銅像があります。中浜(ジョン)万次郎の像です。このあたりではすっかり晴れて日差しが強く暑くなっていました。足摺岬灯台は岬の突端にあります。山側の高台にあった室戸岬とは違います。周辺を散策して雄大な景観を楽しみます。
次に、復元したジョン万次郎の生家を見てから、「ジョン万次郎資料館」に行きました。資料館は「海の駅・あしずり」に併設されています。資料館には、ジョン万次郎が14歳のとき漁に出て難破して漂流、鳥島に流れ着き、143日の無人島生活ののちアメリカの捕鯨船に救助され、アメリカにわたり、捕鯨船で働き学校を出てから、日本へもどるという数奇な人生と、日本帰還後、日米の懸け橋としての活躍などが展示されています。
アメリカでの見聞を報告した「漂巽紀畧」や初めての英会話の本「英米対話捷径」などは、あの時代の日本にとってどれほど貴重な情報だったかと思います。一漁師であったにもかかわらず、否応なく日本が欧米と向かい合わなければならなくなった時代に遭遇し、アメリカの正式機関で教育を受けた初の国際人として活躍した万次郎の偉大さを感じました。
ゆっくり見学して、併設のレストラン「海風食堂」で食事をとるつもりでしたが、ティータイム営業になっていてそれが叶わず、アイスコーヒーとケーキをいただきました。ここ土佐清水市はブランドサバで有名です。以前はサバづくしランチがあったのでこれをいただこうと予定していたのでしたが、現在のメニューにはないようでした。
足摺岬周辺には「ジョン万次郎・NHK大河ドラマに決定」という立て看板があり目につきました。そこでレストランの女性に確かめたのですが、まだ決まったわけではないとのことでした。自分はとても面白いドラマになるように感じていますがどうなることでしょうか。
ここから高知へもどります。15時過ぎです。宿毛(すくも)を回って国道56号線で四万十市へもどるというコースもありますが、今回は、土佐清水市街へもどって、距離が短い四万十市へのコースをとりました。そして、国道56号線をもどります。すると、この日も前日と同様に高知市街が近づくにつれ天気が悪くなり、かなりの土砂降りになってきました。
この日の泊りは「ホテル日航高知旭ロイヤル」でした。18時過ぎに着きました。チェックインをするとき、フロントマンから「ワンハーモニークラブ」への入会のお誘いがありました。会費もないということなので入会することに決めました。そのおかげで、部屋のグレードアップをしてもらえることになりました。おかげで広々としたツインの部屋に入ることができました。
外を見ると雨が降っています。この日の予定は「ひろめ市場」に行って食事をしてから屋台なども回ることにしていました。ところがかなりの雨なので、仲間からタクシーで行くにしても億劫だよねと言われてしまいました。そこで、ホテルのレストランで食事することにしました。
最上階22階のレストラン・エンジェルビューに行きました。コロナの影響で和食メニューは休止になっていて洋食メニューしかありません。洋食は、自分はあまり得意ではありませんが、ビールで乾杯してから赤ワインをいただきながら「旬彩美食」というフルコースをいただきました。雨にかすんだ夜景を楽しみながらゆっくり楽しみました。久しぶりの洋食でしたが、なかなかおいしくて、たまには洋食もいいものだと思いました。
この夜も呑み直しはせずに早めに寝みました。
3日目の朝です。いい天気です。身支度にちょっと手間取りましたが、7時には朝食に行きました。昨夜と同じレストランです。昨夜と同じ席に案内されました。景色がきれいに見えます。ビュッフェスタイルですので、手袋したり面倒ですが、この日もとてもおいしい朝食をのんびりといただきました。
そして8時にはチェックアウトして出発しました。祖谷(いや)のかずら橋まで足を延ばします。国道32号線をひたすら走っていきます。ガソリンはギリギリ間に合いそうでしたが、何かあったら大変ですので、朝のうちに20リットル入れました。ガソリン代はリットル当たり143円でした。クルマはスムースに流れて山の中へ入っていきます。「道の駅・おおすぎ」で休憩したとき、ここに日本一と言われる杉の木があることを知りました。帰りに寄ることにして進みます。山道ですが、大型トラックやバスに流れを阻害されることが少なくスムースに走れました。
かずら橋へは10時に着きました。新しく整備された立派な駐車場へ入れましたが、後で見ると、その前に民間の駐車場があって、そちらは200円安い300円でとめられたようでした。駐車場に隣接した大規模な観光施設の中を抜けて「かずら橋」まで歩きます。少しですが雨が降ったりしているので傘を持って行ったのですが、これが橋を渡るとき邪魔になりました。
渡橋料が550円でした。台風の余波の雨が断続的に降っていたためだと思いますが、川の流れがとても激しいものでした。20人くらいの観光客がいましたが、実際に渡ったのは自分たちのほかには4人組のグループだけでした。
折畳傘を持ちながら渡ったので、スムースに進めず、ずいぶん怖がって歩いている年寄り組に見られたのではと思います。でも楽しめました。
11時過ぎに高知へ向けて出発しました。出てすぐのところに「祖谷美人」というお蕎麦屋さんがありましたのでそこで早めのお昼をいただくことにしました。自分は「おろしそば」、仲間は「山菜そば」をいただきました。祖谷川の方に開けたテラス席でいただきましたが、その雰囲気とともにとてもおいしくいただきました。
あとは、今朝来た国道32号線を高知へ向けてもどります。そして、日本一の大杉に寄りました。この大杉は、推定樹齢3,000年というものです。八坂神社の境内にあります。南の杉、北の杉と呼ばれる2株が合体した杉です。大きさは、根回り20メートル(北16.5メートル)、樹高60メートル(北56メートル)というとても大きな杉で圧倒される規模でした。
このそばに美空ひばりの顕彰碑と歌碑があります。昭和22年、まだ美空ひばりと名乗る前の9歳のときの巡業中にこの地でバス事故に遭い、九死に一生を得るということがあったそうです。怪我が癒えたとき、この大杉に日本一の歌手になれるようにと願をかけたそうです。その後14歳になったひばりさんがお礼のあいさつに来られたということです。そういうご縁があり、顕彰碑、歌碑が、この大豊(おおとよ)町に建立されたのだそうです。歌碑からは「悲しき口笛」「川の流れのように」「龍馬残影」の3曲が流れるようになっています。全然知らなかった景観とエピソードに合うことができました。
そして高知市街にもどりました。市街地周辺を観光します。まず「高知城」へ行きました。とても整った姿の高知城は自分が好きなお城ですが、久しぶりに天守閣に登りました。天気が良いので高知市街や周辺の景観がきれいに見渡せました。
次に桂浜へ向かいます。坂本龍馬の大きな銅像を見て桂浜を見おろします。観光客が少なく広々と感じました。台風の余波なのでしょうか。大きなうねりが寄せていました。次に、坂本龍馬記念館へ行きました。とても特徴のある建物です。わかりやすい展示を見て記念館の屋上へ出ました。ここからの眺めはなかなかいいもので、自分はとても好きです。大海原と海岸線の景観がとてもいいのです。この見学をもって観光は終わりにして空港へと向かいます。
ただ、今回は自分が好きな「県立牧野植物園」に寄れなかったので、どんなところにあるのかそれだけでも見てもらおうと五台山へ入り、外側ですが植物園の雰囲気を少しだけ見てもらいました。
そして高知空港へと向かいました。レンタカーの営業所のすぐそばにガソリンスタンドがあるので安心です。13リットル給油して返却しました。3日間の走行距離は741キロ。33リットル使いましたので、このドライブ旅行の燃費はリットル当たり22.5キロでした。今回偶然乗れたノートeパワーは、走りがスムースでとても良いクルマだと思いました。
空港で仲間のお土産買いにつきあい、自分のお土産「じゃこ天」を買ってから早目の夕食をとりました。「司」という高知市では有名な郷土料理のお店です。自分はタタキ定食を、仲間は天ざるうどんをいただきました。本来ならば旅行の無事終了を記念して乾杯するところでしたが、羽田へ着いてからの運転がありますのでそれはできませんでした。
羽田には20時20分ごろに着陸、20時30分には駐車場を出ることができました。仲間を送って自宅へもどったのが21時45分ごろと、高速道路が空いていたので、思ったよりかなり早くもどることができました。
高知空港で買ったじゃこ天を肴に1本だけ冷やしてあった黒ラベルでひとり乾杯をしました。なかなかいい旅行ができたように思います。つきあってくれた仲間も満足してくれたようでした。
今回の旅は、ジャルパックの商品で、羽田高知の航空運賃と城西舘1泊2食付、ホテル日航高知旭ロイヤル1泊朝食付料金が高知県の補助金1万円の適用で38,600円という商品でした。かなりお得な商品を使いました。
ただ残念なのは、GoToキャンペーンの対象に入らなかったことでした。
(了)
足摺岬にも、太平洋を見据える大きな銅像があります。中浜(ジョン)万次郎の像です。このあたりではすっかり晴れて日差しが強く暑くなっていました。足摺岬灯台は岬の突端にあります。山側の高台にあった室戸岬とは違います。周辺を散策して雄大な景観を楽しみます。
次に、復元したジョン万次郎の生家を見てから、「ジョン万次郎資料館」に行きました。資料館は「海の駅・あしずり」に併設されています。資料館には、ジョン万次郎が14歳のとき漁に出て難破して漂流、鳥島に流れ着き、143日の無人島生活ののちアメリカの捕鯨船に救助され、アメリカにわたり、捕鯨船で働き学校を出てから、日本へもどるという数奇な人生と、日本帰還後、日米の懸け橋としての活躍などが展示されています。
アメリカでの見聞を報告した「漂巽紀畧」や初めての英会話の本「英米対話捷径」などは、あの時代の日本にとってどれほど貴重な情報だったかと思います。一漁師であったにもかかわらず、否応なく日本が欧米と向かい合わなければならなくなった時代に遭遇し、アメリカの正式機関で教育を受けた初の国際人として活躍した万次郎の偉大さを感じました。
ゆっくり見学して、併設のレストラン「海風食堂」で食事をとるつもりでしたが、ティータイム営業になっていてそれが叶わず、アイスコーヒーとケーキをいただきました。ここ土佐清水市はブランドサバで有名です。以前はサバづくしランチがあったのでこれをいただこうと予定していたのでしたが、現在のメニューにはないようでした。
足摺岬周辺には「ジョン万次郎・NHK大河ドラマに決定」という立て看板があり目につきました。そこでレストランの女性に確かめたのですが、まだ決まったわけではないとのことでした。自分はとても面白いドラマになるように感じていますがどうなることでしょうか。
ここから高知へもどります。15時過ぎです。宿毛(すくも)を回って国道56号線で四万十市へもどるというコースもありますが、今回は、土佐清水市街へもどって、距離が短い四万十市へのコースをとりました。そして、国道56号線をもどります。すると、この日も前日と同様に高知市街が近づくにつれ天気が悪くなり、かなりの土砂降りになってきました。
この日の泊りは「ホテル日航高知旭ロイヤル」でした。18時過ぎに着きました。チェックインをするとき、フロントマンから「ワンハーモニークラブ」への入会のお誘いがありました。会費もないということなので入会することに決めました。そのおかげで、部屋のグレードアップをしてもらえることになりました。おかげで広々としたツインの部屋に入ることができました。
外を見ると雨が降っています。この日の予定は「ひろめ市場」に行って食事をしてから屋台なども回ることにしていました。ところがかなりの雨なので、仲間からタクシーで行くにしても億劫だよねと言われてしまいました。そこで、ホテルのレストランで食事することにしました。
最上階22階のレストラン・エンジェルビューに行きました。コロナの影響で和食メニューは休止になっていて洋食メニューしかありません。洋食は、自分はあまり得意ではありませんが、ビールで乾杯してから赤ワインをいただきながら「旬彩美食」というフルコースをいただきました。雨にかすんだ夜景を楽しみながらゆっくり楽しみました。久しぶりの洋食でしたが、なかなかおいしくて、たまには洋食もいいものだと思いました。
この夜も呑み直しはせずに早めに寝みました。
3日目の朝です。いい天気です。身支度にちょっと手間取りましたが、7時には朝食に行きました。昨夜と同じレストランです。昨夜と同じ席に案内されました。景色がきれいに見えます。ビュッフェスタイルですので、手袋したり面倒ですが、この日もとてもおいしい朝食をのんびりといただきました。
そして8時にはチェックアウトして出発しました。祖谷(いや)のかずら橋まで足を延ばします。国道32号線をひたすら走っていきます。ガソリンはギリギリ間に合いそうでしたが、何かあったら大変ですので、朝のうちに20リットル入れました。ガソリン代はリットル当たり143円でした。クルマはスムースに流れて山の中へ入っていきます。「道の駅・おおすぎ」で休憩したとき、ここに日本一と言われる杉の木があることを知りました。帰りに寄ることにして進みます。山道ですが、大型トラックやバスに流れを阻害されることが少なくスムースに走れました。
かずら橋へは10時に着きました。新しく整備された立派な駐車場へ入れましたが、後で見ると、その前に民間の駐車場があって、そちらは200円安い300円でとめられたようでした。駐車場に隣接した大規模な観光施設の中を抜けて「かずら橋」まで歩きます。少しですが雨が降ったりしているので傘を持って行ったのですが、これが橋を渡るとき邪魔になりました。
渡橋料が550円でした。台風の余波の雨が断続的に降っていたためだと思いますが、川の流れがとても激しいものでした。20人くらいの観光客がいましたが、実際に渡ったのは自分たちのほかには4人組のグループだけでした。
折畳傘を持ちながら渡ったので、スムースに進めず、ずいぶん怖がって歩いている年寄り組に見られたのではと思います。でも楽しめました。
11時過ぎに高知へ向けて出発しました。出てすぐのところに「祖谷美人」というお蕎麦屋さんがありましたのでそこで早めのお昼をいただくことにしました。自分は「おろしそば」、仲間は「山菜そば」をいただきました。祖谷川の方に開けたテラス席でいただきましたが、その雰囲気とともにとてもおいしくいただきました。
あとは、今朝来た国道32号線を高知へ向けてもどります。そして、日本一の大杉に寄りました。この大杉は、推定樹齢3,000年というものです。八坂神社の境内にあります。南の杉、北の杉と呼ばれる2株が合体した杉です。大きさは、根回り20メートル(北16.5メートル)、樹高60メートル(北56メートル)というとても大きな杉で圧倒される規模でした。
このそばに美空ひばりの顕彰碑と歌碑があります。昭和22年、まだ美空ひばりと名乗る前の9歳のときの巡業中にこの地でバス事故に遭い、九死に一生を得るということがあったそうです。怪我が癒えたとき、この大杉に日本一の歌手になれるようにと願をかけたそうです。その後14歳になったひばりさんがお礼のあいさつに来られたということです。そういうご縁があり、顕彰碑、歌碑が、この大豊(おおとよ)町に建立されたのだそうです。歌碑からは「悲しき口笛」「川の流れのように」「龍馬残影」の3曲が流れるようになっています。全然知らなかった景観とエピソードに合うことができました。
そして高知市街にもどりました。市街地周辺を観光します。まず「高知城」へ行きました。とても整った姿の高知城は自分が好きなお城ですが、久しぶりに天守閣に登りました。天気が良いので高知市街や周辺の景観がきれいに見渡せました。
次に桂浜へ向かいます。坂本龍馬の大きな銅像を見て桂浜を見おろします。観光客が少なく広々と感じました。台風の余波なのでしょうか。大きなうねりが寄せていました。次に、坂本龍馬記念館へ行きました。とても特徴のある建物です。わかりやすい展示を見て記念館の屋上へ出ました。ここからの眺めはなかなかいいもので、自分はとても好きです。大海原と海岸線の景観がとてもいいのです。この見学をもって観光は終わりにして空港へと向かいます。
ただ、今回は自分が好きな「県立牧野植物園」に寄れなかったので、どんなところにあるのかそれだけでも見てもらおうと五台山へ入り、外側ですが植物園の雰囲気を少しだけ見てもらいました。
そして高知空港へと向かいました。レンタカーの営業所のすぐそばにガソリンスタンドがあるので安心です。13リットル給油して返却しました。3日間の走行距離は741キロ。33リットル使いましたので、このドライブ旅行の燃費はリットル当たり22.5キロでした。今回偶然乗れたノートeパワーは、走りがスムースでとても良いクルマだと思いました。
空港で仲間のお土産買いにつきあい、自分のお土産「じゃこ天」を買ってから早目の夕食をとりました。「司」という高知市では有名な郷土料理のお店です。自分はタタキ定食を、仲間は天ざるうどんをいただきました。本来ならば旅行の無事終了を記念して乾杯するところでしたが、羽田へ着いてからの運転がありますのでそれはできませんでした。
羽田には20時20分ごろに着陸、20時30分には駐車場を出ることができました。仲間を送って自宅へもどったのが21時45分ごろと、高速道路が空いていたので、思ったよりかなり早くもどることができました。
高知空港で買ったじゃこ天を肴に1本だけ冷やしてあった黒ラベルでひとり乾杯をしました。なかなかいい旅行ができたように思います。つきあってくれた仲間も満足してくれたようでした。
今回の旅は、ジャルパックの商品で、羽田高知の航空運賃と城西舘1泊2食付、ホテル日航高知旭ロイヤル1泊朝食付料金が高知県の補助金1万円の適用で38,600円という商品でした。かなりお得な商品を使いました。
ただ残念なのは、GoToキャンペーンの対象に入らなかったことでした。
(了)