どいつよいとこいちどはおいで~

ドイツ・デュッセルドルフ近郊で独りたくましく生きている管理人の奮闘記。ハプニング色々~

大国の定義って?

2005年04月23日 | Weblog
今中国では反日感情が高まってますね。
デモをする事自体は問題ないですが、破壊活動
はいただけませんね。ニュースを見てると子供
が投石したりして、主張もなく単に騒ぎに参加
してるだけの人も見受けられますが・・・・。

元々人が多い中国ですから、割合的には一部の
人が起こしているのかも知れませんが、絶対的
人数が多いので影響が大きいように思います。

原因は我々日本人にもあるでしょうし、現在の
中国の教育の仕方にもあるでしょう。

歴史の勉強は大切ですが、一体何が真実なのか
を客観的に判断するのは大変難しいです。
そもそも書物、および記録自体人間がしている
のですから、最低限その人の主観が影響してい
るのは否めません。

日本人が書けば日本人に都合のいいようにどう
してもなるでしょうし、中国人が書けば中国人
に都合のいいようになるでしょう。
第三国の人が書いたところで、その人の立場や
状況が影響しないとは言い切れません。

私も歴史の勉強はしました。南京大虐殺も確か
教科書に載ってました。
歴史を勉強する意義は、過去を知り、良い点は
次世代に生かし、過去の過ちは次世代に繰り返
さない事です。

その点では日本人は過去を反省したからこそ他
国と戦争をせず60年経済的発展に注力してきた
のだと思います。

と、こう書いたところで中国の方にしてみれば
反省してるとは思えない・・って事になるので
しょうが・・・。

デモでは日本製品の不買運動もやってます。
先ほど上海モーターショーでのインタビューで
はとある若者が「日本車に興味ありますか?」
との問いに対し、「民族的に買わないでしょう」
と答えていました。

しかしながらよく考えると、この彼は厳密に言
うと世の中のどの車も買えなくなります。
日本車だけでなく、欧州車、アメリカ車、さら
には中国の車でさえ日本の部品を多々使ってい
ます。
きっとこの辺りの事情は一般の中国人の方は知
らない事なのでしょう。
中国の学生には「日本には自動車メーカーって
あるの?」と真顔で聞く人もいるそうですから、
如何に日本製品が中国の方々の生活に影響して
るか知らないのでしょうね。

最近、日本の貿易相手国の輸出入額で中国がア
メリカを抜いて第一位になりました。
これだけ隣国同士で互いに影響し合ってる国が
いがみ合っていては意味がありません。

中国内の不満の捌け口を日本に向けられている
と見るのが妥当なのでしょうか。
一方韓国との関係もよくありません。
先日韓国で行われたアンケートで韓国人が感じる
最も危険な国で37%の人が日本を挙げています。

我々日本人にしたら「へ?」ってなもんです。
朝鮮戦争以降、日本が韓国に軍事的圧力を掛けた
事はありません。戦力だけで見れば日本の自衛隊
は世界第二位の軍事力です。
敵とみなされればアメリカの次に怖い国でもある
のですが、災害派遣以外での活躍の場のない軍隊
が果たしてそれほど脅威なのでしょうか?

よっぽど北のあの国の方が陸続きで首都も近いん
だから危険だと思うのですが・・・。
ミサイルも何処に落ちるか分からないような精度
ですし・・・。
この辺がやはり教育の違いなんでしょう。

今この時点で仮にこの二国が教育方針を反日から
親日に切り替えたところで、大勢の意見が変って
くるには30年近くは必要でしょう。
でも、日本人としては、そうしてもらえるよう努
力を続けるしかないでしょう。

ドイツのメディアは比較的中国寄りの意見が多い
ようです。
もっとも国連改革のこの時期、ドイツも過去の戦争
で非道な事をしてきましたが、日本との立場を強調
し、常任理事国である中国を見方につけて改革後の
常任理事国入りを目指しているからだと言う話もあ
ります。
そもそも今の国連はアンバランスです。第二次大戦
の戦勝国に都合のいい組織でしかありません。
あれだけ国がたくさんあるアフリカからは一国も常
任理事国がないですし、世界の秩序を決める代表に
中国が名を連ねているほど国が安定しているとも思
えません。
日本の常任理事国入りに中国が拒否権を発動するこ
とが憂慮されてますが、そんなことをすれば今後立
場が悪くなるのは中国の方ではないでしょうか?
暴論かもしれませんが、その場合は日本は国連を脱
退する・・って吹っかけてもいいかもしれません。
国連の運営費を日本はたくさん出しています。

http://www.unic.or.jp/know/listm.htm

2004-2006年の運営費のうち日本の負担率は19.468%
です。
中国は2.053%です。日本は中国の10倍出してます。
人口は日本の10倍いる中国ですから、国民一人当たり
だと日本は中国の100倍出してるわけです。
これで中国に拒否権を発動されて国連改革が頓挫し
たりするならば国連自体に意味がありません。
この分担率は支払い能力つまり経済的発展状況およ
び、人口で決められます。アメリカについで搬出し
ている日本は定義上は世界に影響を大きく与える国
として認められてるわけです。その国に発言力があ
まりないとなると国連は機能していないといわざる
を得ません。戦後60年経つのですから、国連が世界
政府の役割を担うのであれば、自国のエゴではなく
世界のために改革が必要でしょう。
発展中の国はエゴ優先でしょうけれど。

今中国はすごい勢いで成長しています。他国の資本
に依存した発展であったとしてもアジアでNO.1の地
位を築きたいと考えていることでしょう。
まだまだ中国にはそれだけの野心がありますから、
仮想敵国(経済的にも敵国視?)を立てて国民を鼓
舞し、且つ不満の捌け口を自国政府から反らす方針
は変らないでしょう。

中国政府もようやく今回の騒動は中国自身にとって
のデメリットの方が大きいことを悟ったかして、押
さえ込みに必死になってきたようですが、日本だけ
でなく、他国からの評判も落としてしまいました。

中国人はヨーロッパ人と同じくらいプライドが高い
国民ですから、少々の事では謝りません。
明日小泉首相と胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席
の会談が行われるそうですが、きっとどちらも反省
的な言葉はなく、未来へ向けて協力していかなけれ
ばならない・・・ってな結論になることでしょう。

さて、ここデュッセルでも明日中国人学生によるデモ
が予定されています。
領事館からは該当時刻に近寄らないこと・・との達し
が出ています。
ここデュッセルは日本人が多いので中国系の人はど
ちらかと言えばケルンへ住んでいるようです。
ケルンから大挙してデモに参加されるのでしょうかね。

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1 コメント

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確かに (yuriri)
2005-04-29 09:21:14
確かに海外にいると日本と外国との関係って、多かれ少なかれ自分の身に降りかかってきますよね。ここは中国人が多いから心配はしてましたが、国自体が親日的なので今の所問題は起きていません。ただ、クラスメイトとの会話でもデリケートな問題にはあまり触れないようにしています。中国人・韓国人の友達とは今回の件は特に話をしていません。何かの拍子で話題になった時、韓国人のおじさんは「それは政府の問題で国民はそんな風に思っていない」と言います。ですが、TV等で見る限り、その意見には諸手を挙げて賛成とはいきませんね。海外に来る人達は、やはり国内にいる人達よりも考え方がオープンだし、日本と違って多くの人達が自分で選んで海外へ住んでる人たちだからね。

 結局のところ、自分の身は自分で守るといったところでしょうか。ドイツではあまり差別的な行動や暴言は聞かれないのかな?私はアメリカやオーストラリアで、見たり聞いたり体験したりと少しありましたけど。そんな人達はほんの一握りですけどね(*^_^*)