2016シーズンモデル，スキー試乗レポート第3回…OGASAKA編その1

やはり，志賀高原でも一日雨が降り続いてしまった今日この頃．
皆様いかがお過ごしでしょうか…（涙）．

ということで．
まだ続く，2016シーズンモデルのスキー板の試乗インプレッション．
試乗コンディションなどはこちらを参照していただくとして．

…こんどは，オガサカの2機種です．
では，どうぞ～！

○OGASAKA TC-MF FL585 172cm





基礎中回り用．

来シーズンからオガサカのプレートは，GR585（もっとも強い），FL585（中くらい），
FM-600（優し目）という3種類になるようで…
RC600GRの後継がGR585，RC600FLの後継がFL585，ってことだと思うんですが．
とりあえず，試乗したモデルは中間のFLプレートのモデルです．



試乗した感じは…
結構グリップが強く，フレックスもかなり強め．
そのため，素直にエッジに乗っていくと，結構大きな半径で回り，
かなり縦に落とせる大回りで滑れます．
172cmだと，普通のゲレンデだと十分大回り用として行けますね．
フレックスもしっかりしているので，高速安定性も十分．
結構強い板です．
しっかり仕掛けてたわませていくと，ようやっと中回りっぽく
できるかな…という感じ．
…FLプレートでもそう感じるので，GRプレートつけたら
かなり強烈な板になるんじゃなかろうか…

荷重ポイントはしっかりセンター．
センター，心持ち母指球寄りですが，
谷回りでトップ側に仕掛けていかなくても，
板が回ってきてくれます．
この板は，センターにたわみがくる感じ．
母指球側に仕掛けに行かなくても，センターを抑えていれば
しっかりグリップして回っていきます．

そして．
やはりオガサカ．
ずらしのコントロール性はすごくいい．
高速でも，しっかり圧を受け取りながらずらしていけるので．
板を動かしていけば，ハイスピードの中でも中回りから小回りまで，
自在に作れます．
しっかり圧をもらったズレの中でターンが作っていけるので，
攻めたズラしができます．

うむ．
レベルの高い人にとっては，大回りベースのオールラウンドとして
結構使える板なんじゃないでしょうか？？


○OGASAKA KS-RV FL585 165cm





基礎オールラウンド．

KEO'sシリーズの最上級モデルになります．
この板は，プレートはFL585かFM-600のみで，GR585付きは無いようなので…
FLプレートと組み合わせたこの板が，KEO'sシリーズでは
もっとも強い組み合わせになるのかな…


で．
165cmでもR15と比較的大きめのラディウスで，
小回り用って感じではないですね…

履いた感じは，結構軽快．
気楽に乗れる感じの板です．
ずらしで中速で滑っていると，極めて快適に
ずらしながら，気楽に滑れる．
荒れた斜面，難しい斜面，重い雪でも，
楽にずらして回していけます．
最初は，この板は低速向けの，ずらし主体の板か？
と思ったほどですが…

なのに．
スピードを出していくと，
しっかりグリップの小回りができます．
低速とは全く違った性格が出てきます．
かなりのスピードを出した時もたわみきってしまうことなく，
ハイスピードでガッツリグリップで切っていくことも可能．
ハイスピードで切っていくと，R15というよりもう少し小さいRの
板に感じます．
どちらかというと，ミドル～ショート．
ロングも滑りたいなら，170cmがいいかな．

軽快でずらしも行けるし，切ろうと思えばハイスピードで
切っていけるので．
おそらくこぶ斜面なんかも滑りやすいと思うし．
アイスバーンから湿雪まで，雪質を選ばないし．

普段はそんなにガンガン攻めずに，気楽に履きたいけど．
でも，ここ一番というときにハイスピードキレキレターンが
できる板じゃないと！
という，どんな状況にも耐える，ワイルドカードみたいな
板だな～，と思いました…