徒然スキーヤー日記

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SALOMON 24hours LMのインプレッション

2011-01-06 00:39:19 | スキー雑談
この正月休み.
ようやっと,今シーズン用のSALOMON 24hours LM 165cmを
デビューさせたわけですが.
この板の印象をば…


基本的に,SALOMONの基礎用小回りモデルのこの板.
SL競技用の3Vのトップシート回りをデチューンして,
マイルドにしたものらしいんですが.

とりあえず,重くててこずった3Vとは別物です.
んで,これまでのサロモンとも別物ですねぇ.

'09モデルのDemo X3は,板のトップが雪面に食い込んで
トップがたわんで内へ,内へと入り込んでいくように
曲がる板でしたが.

'11モデルの24hours LMに履き替えると,
X3と比べるとまったくトップのグリップ感がなく,
一瞬「??」と思ってしまいます.

しかし.

どうしようもなくトップが食いつくX3と比べると,
LMは板を自由に動かせます.
それで,迎え角を作ってやると,ものすごくきれいに
板が回り込みます.エッジでギンギンに切れて回るのではなく,
一定の迎え角を保ったまま,板が回り込みます.
迎え角の量で回転弧をコントロールできるという,
まるでOGASAKAのようなコントロール性…
板の張りが強いので,低速域では板がたわまず,
板のたわみよりも,きれいなずれに乗って曲がっていく感じです.

で,そこからスピードが上がっていき,板がたわみ始めると.
すさまじい切れ感で板が回り始めます.
板をまわす必要は一切ないです.
しっかりとセンターポジションをキープして,
板と一緒に落ちていけば板が勝手に回ります.
快感です.
病み付きです.

あーーー.
後ろに乗っちゃうとまっすぐ走ります.
トップから食わせてターン後半はテール加重,という
動作は不要です.
センターポジションキープで落ちていけばいいです.
後は板が曲がってくれます.
谷回りでより積極的に体を落としていけば,旋回半径は
どんどん小さくなります.
旋回半径のコントロール性も高いです.

持った感じ結構重い板なので,「小回り用にはどうかな?」
と心配したけど,これがどうして.
この重さが,安定感につながります.
スピード耐性は,X3より抜群に高いです.

んで.
意外なことに.
コブでのコントロール性が高い.
どうしようもなくトップが食いつくX3に比べれば,
自由にずらせて,きれいにずれたまま回り込むLMは,
狙ったところに板のトップを差し込む動きがやりやすいです.
んで,迎え角を大きく取ると,「え!?こんなに回りこむのっ!?」
ってびっくりするくらい回り込むので,コブの中でも
安心して滑れます.

張りが強いので,深い溝コブとかだと厳しいかもしれませんが,
ハイシーズンのやわらかい雪が溜まってできたコブでは
かなりのコントロール性と,安定感を発揮.
うーーん.いいですね~.

SL用の3Vには重さと強さにかなり手こずったのに,とても同じ構造の
板をリファインしただけとは思えない…

「何をやってもエッジに乗ってキューンと回る,SALOMONらしさ」
は全くないので,これまでのSALOMONの感覚で乗って最初は
戸惑いましたが.

慣れてみると,こいつはかなりの麻薬かも…
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