Cosmos Factory

地方は終焉を迎え、無秩序な空間は途方もなく宇宙まで続く。

希にみるピンチ

2017-11-07 23:18:43 | ひとから学ぶ

 かつて“いいこと”とは仕事で携わった物件が会計検査対象になりそうだということで、実際に対象となった際には待機して欲しいと依頼されていたのだが、対象にならなかったことをいう。”と記した。「会計検査」はお役所特有の緊張感をもたらすキーワード。わたしたちには無縁でありたいキーワードなのだが、お役所の仕事をいただいている以上、補助金とは有縁。したがってこのキーワードと無縁というわけには今もっていかない。この連休も休みなくその対応に終始した。その背景には、もちろん「いいこと」の反意である「悪いこと」が後々まで引きずらないことを避けたいという一心があるからだ。とりわけ今回は、わたしの部署のあるエリアでいくつもの物件が対象となった。減員された出先の中で、それを対応するのは難しいほど。そもそも多数の物件に対応するだけの体制がとれていない。そんななか、自らが担った物件に対して進んで力を貸していただいた他のエリアの人たちの支えもあって、なんとか最低限の対応が図られた。かつて自らが上に立つことはないだろうと、上の人たちに苦言ばかり呈していた自分が、多くの仲間たちから支えられて苦しい時をクリアーできたことは感謝に堪えない。みな、何をしなければならないということを理解していてくれる。「たまにはいいことがある」、と対象になったものの、パスされた際の安堵を「いいこと」と感じた誰もがこころのどこかで「自分だけは」と逃れたい気持ちを抱き、そして「アンラッキー」と現実に検査に直面して宿題をひきずった者は悪夢に陥る。運が良い、悪いの表現に、これほど具体的な例はないほど、この世界ではネタにされる。そういう観点では今回「運の悪い」時を迎えたにもかかわらず、心配していた同じエリアの物件もそれほど問題なく終えることができ、そしてわたしの部署の物件も、努力の甲斐があったかどうかは分からないが、問題なくやり過ごすことができた。近年希にみる対応物件の多さに、「悪いこと」は続くと思っていたが、終わってみれば忘れてしまいそうなほど、運の良いひと時で幕を閉じそうだ。

 かつて「話さない、伝えない」で社内の問題提議もした。いまだ実際に会計検査を迎えるにあたって、当時と同じような課題は残る。それは一過性の出来ごとであることにも起因する。台風のようなもので過ぎてしまえば忘れてしまう。しかし、あらためて過去のものを紐解いたとき、自ら担当したものならいざしらず、人の携わったものは理解するのに時間がかかる。だからこそ伝達すべきことは文書で残す必要があるし、記憶に留める必要がある。ところが我が社は多くの人材を人員整理で失った。今もってその余波はあって、すでに社にいない者の手がけたものが該当すると、もはや目も当てられない。教訓を目覚めさせてくれる機会でもあるのだから、それに学ばない手はない。

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