人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ベートーヴェン、スーク「ピアノ三重奏の夕べ」を聴く~田部京子、大谷康子、岡本俼也

2014年01月29日 07時00分42秒 | 日記

29日(水)。25日にすみだトリフォニーホールで聴いたハウシルト指揮新日本フィルの定期コンサートについて翌26日のブログで書いたところ、同楽団の第2ヴァイオリン奏者・篠原英和さんからコメントをいただきました

「とにかく凄いコンサートでしたね 楽員も皆涙ながらの感動でした!私も最終ページは、涙で霞んで楽譜が見えませんでした!・・・・気になることが一つ、ハウシルトさんが、チェ君に何か言っていたのをご覧になりましたね。『今夜が、人生最後の演奏会だ、もう、振れない』と仰いました!楽員は全員再来日を望んでいます とにかく長生きして頂きたいです」

これについて、私は次のようにコメントをお返ししました

「ハウシルトさんがチェさんに何か囁いて、チェさんが否定するように首を横に振っていたので、いったい何を言ったのだろうと思っていました。『今夜が最後の演奏会』にしてはいけません。新日本フィルは出来るだけ早い段階でハウシルトさんの再来日を実現すべきです。それは新日本フィルの財産になります

ハウシルトさんには、新日本フィルとブルックナーでまだ取り上げていない第3番、第6番を是非演奏してほしいと思います 

 

  閑話休題  

 

昨夕、東京文化会館小ホールで「ピアノ三重奏の夕べ」コンサートを聴きました これは都民芸術フェスティバルの一環として挙行された公演です。プログラムは①ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調”街の歌”」、②スーク「ピアノ三重奏曲ハ短調」、③ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調”大公”」で、演奏はピアノ=田部京子、ヴァイオリン=大谷康子、チェロ=岡本俼也です

 

          

          

自席はM12番、左ブロック通路側席です。会場はほぼ満席。若い岡本俼也とともに、田部京子が淡いピンクの、大谷康子が鮮やかな朱色のドレスで登場します (いえ、女性二人も十分に若いですよ)。いつも思うのですが、女性が2人以上出演する時は、「ねえ、あなた、何色のドレス着て出るの?」とか情報交換してカブラナイようにしているんでしょうかねえ? どう思いますか、奥さん!

1曲目のベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第4番」は「街の歌」という愛称で呼ばれています これは当時のウィーンで、ワイグルの歌劇「海賊」が流行っており、ベートーヴェンは、街で口ずさまれていたその歌劇の旋律を、テーマとして第3楽章に取り入れたので、そのように呼ばれるようになったのです

第1楽章が力強く演奏されます。私は田部京子の演奏を聴くのはこれが初めてですが、しっかりしたピアノを弾く人です 第2楽章では冒頭のチェロが冴えわたっていました 第3楽章は3人がとても楽しそうに演奏している様子が見えました。おそらくベートーヴェンは自分自身がピアノを弾いて仲間と演奏したのだと思いますが、嬉々として弾きまくっている姿が目に浮かぶようです

2曲目の「ピアノ三重奏曲ハ短調」は、20世紀初頭のチェコを代表する作曲家でヴァイオリニストでもあったヨゼフ・スークが、まだプラハ音楽院の学生だった時に作曲した傑作です 第1楽章は激しく秘めた情熱がほとばしる曲想、第2楽章は民族色がよく現われた曲想、第3楽章は力強い推進力を感じさせます

休憩後はベートーヴェンの傑作「ピアノ三重奏曲第7番”大公”」です。この曲は1811年3月26日に完成され、1814年4月11日にベートーヴェン自身のピアノによってウィーンで初演されました。「大公」という愛称は、ベートーヴェンと親交が深かったルドルフ大公に献呈されたことから付けられたとのことです

第1楽章が情感のこもったピアノで開始されます。そしてヴァイオリン、チェロがアンサンブルを奏でていきます この部分が大公の大公たる所以でしょう。実に堂々たる音楽です 第2楽章のスケルツォを演奏する3人の奏者は実に楽しそうです 室内楽を演奏する喜びに浸っているのがよく分かります。そして、第3楽章を聴いていると、ベートーヴェンは何だかんだ言っても「アダージョ」楽章が一番いいんだよな、と思ってしまいます。第4楽章は躍動感に溢れ、フィナーレになだれ込みます

この日の演奏会は「二人のお母さんと息子による演奏会」と呼ぶのが相応しいほど年齢の離れた演奏者によるコンサートでしたが、「音楽に歳は関係ない」ということを体現してみせてくれた演奏会でした

3人はアンコールにクライスラーの「ウィーン風小行進曲」をウィーン情緒豊かに演奏しました

 

          

 

終演後、気分よく出口に向かったのですが、ケータイがあるべきところにないことに気が付き、コートから上着からズボンからバッグから、すべて探しましたがありません 「またやってしまった」と思い、自席に戻って探したのですが発見できず、近くの係員に事情を話すと、入口近くの係りにケータイが届いているとのこと さっそく行ってみると、ありました どうもケータイを入れている上着の内ポケットが浅いため、立ち上がる時にスルッと飛び出してしまうようです 昨年暮れもケータイ紛失騒ぎを起こし、今年も1月早々から同じ騒ぎを起こしてしまい、反省しきりです 分かっていながら同じところにケータイをしまってしまうのです。何か良い方法はないものか・・・・えっ、別のポケットにしまえばって・・・・・それもそうだな

          

 

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