次週より歳末売出セールが開催されます、お客様にスクラッチくじにて抽選していただきます。
ハズレのお客さまにも「手磨きした10円」差し上げています。
過去数回連続で残念賞10円をしていますが、キレイになった硬貨によろこんでいただけるので調子に乗って毎回実施しています。
磨く作業は結構工程数がありまして、サンポールに４日程度つけ置き、しっかり濯いで、リューター使用し磨き作業です。
下画像は半分だけ磨いてみた状態です
つけ置きの効果だと思いますが汚れの取れ方がサーっと取れます
作業していて感じたことは、平成20年以前の物はとても少ない印象です。
そのような中「昭和」「平成」「令和」と３つの元号の硬貨を発見！
それぞれの時期の思い出がある私は自身の年齢を感じてしまいました（笑）
もう少しで終了しそうです
テクノスのお品物です 今回は12時位置の植字が外れてしまい、お客様がお持ちになりました
３針、３時位置にカレンダー
12時位置拡大した所、穴がはっきりと見えています
２本出ている「足」を文字板側にいれて位置決め行うことが出来ますので、「ズレ」はありません
作業のためにまず針を抜き、ムーブメントと分けます
文字板裏側の様子ですが、経年劣化による接着効果減少が直接的な原因です。
良い機会なので、全ての接着剤を剥がし、再接着します
ヤスリ使用し接着剤跡を取り除きました
裏側からの再接着、「足」の無い場合は文字板表側で接着しますが、接着剤の量加減が難しくはみ出す場合もあるので裏側からの作業出来る今回のケースの方がキレイな作業が出来ます
無事作業終了、数日乾燥させてから組み上げます
コーチのお品物です。分解掃除のご依頼です
２針のシンプルなお品物です
日本でもバックを中心としたとても人気のあるアメリカ発祥の老舗ブランドです。
デザイン性は非常に高く時計も人気があるようです
【COACHの歴史】コーチ創業は、1941年ニューヨーク。
小さな皮革製品の工房で、家族の他に6人の職人が在籍と、規模は大きくないものの、細部にまで施された丁寧な仕上げや質の高い素材を用いることで一流の革小物を製作し、次第に米国内で評判が広がるようになります。財布やベルトなどの小さな革小物を中心に商品を製作していましたが、ある日野球のグローブの優れた耐久性にインスピレーションを受け、その製造方法を取り入れた独自のハンドバッグを生み出します。そのバッグには質感を生かすために薬品を一切使用していない「クラブタン・レザー」という質の良い革を用いており、使いこむほどに所有者に馴染む良い風合いを持っていたそうです。
使いやすく頑丈で、さらに見た目の美しさも備えたこのバッグは小さな皮革工房の主力商品として、一躍人気となります。1985年には当時の大手企業であるサラ・リー・コーポレーションに買収されたことにより製作の幅が広がり、一層デザイン性豊かな名ブランドへと成長しています。
1998年にはスイスの高級時計会社であるモバートグループと契約し、時計の製造にも着手しています。
時計の名地であるスイス製のムーブメントを備え、コーチの高いデザイン性、そして質の高いレザーベルトで構成されたコーチの時計も瞬く間に人気商品となりました。アメリカで最も伝統のあるレザーブランドとして名高いコーチ。コーチは和訳すると"馬車"という意味を持ち、西部開拓時代当時のアメリカにおいて、馬車は開拓の象徴でした。
ムーブメントはロンダ751で先述の通りスイス製品です
これから修理します
セイコークレドールのバンド中留です。バンドと止める部分です。
留め方はいくつか種類がありますが、両端を押して外すタイプが主流です
特に女性の方には「爪を痛める心配が無い」と好評のタイプです
中留部への小キズが散見されました。
細目のヤスリ使用し仕上げしました。
左側の打痕はやや深めで消すこと出来ませんでしたが、全体的には筋も見えるように注意して作業しました。
【クレドールのマークについて】時計に印されているクレストマーク。「クレドール」の語源である“黄金の頂き”を、自然をテーマとして表現しています。“頂き”から漢字の「山」の字をモチーフとし、天に届く３つの星と融合するマークが基本型に。安定感を表現するために、山の底辺部を左右に延ばし、上部は細く、下部はより太くしてメリハリあるデザインです。それらを滑らかな曲線でつなぎ、金の持つ柔らかさと豊かさを表現しています。３つの星は『日本人ならではの感性』『最新かつ高度な技術』『時計本来の伝統工芸技能』を表しています
エルメスのお品物です。分解掃除のご依頼です
３針 ３時位置カレンダー付
ムーブメントはETA955.112です
「ETA（エタ）」について
時計内部の機械のことを、「ムーブメント」と呼びます。ETAは“ムーブメントを作っているメーカー”です。もっと具体的に言うと、ETAは、スイスが誇る「業界最大手のムーブメントメーカー」です。
多くの時計メーカーにそのムーブメントが採用されています。現在でこそ“自社製ムーブメント”や“ETAジェネリックムーブメント”を採用するメーカーが増えていますが、1990年代は「スイスの時計の約90％が、ETA製ムーブメントを搭載している」と言われていました。ETAは、そのぐらい大きな存在感をもっているメーカーです。
次に、“組織”としてのETAについて、現在のETAは、「エタ・エス・アー・マニュファクテュール・オルロジェール・スイス（ETA SA Manufacture Horlogère Suisse ）」という社名の、一企業です。しかし元々は、「スイスのムーブメントメーカーの連合組織」でした。つまりETAは、いくつかのムーブメントメーカーが、生き残りを賭けて協力体制を作るようになり、誕生した組織が母体です。例えば、「バルジュー」「ユニタス」「プゾー」「ア・シールド」など、かつて活躍したムーブメントメーカーがETAに吸収され、現在のETAの母体になっています。
そして現在、ETAは「スウォッチグループ」という、スイス最大のコングロマリットに所属しています。そのため、時計業界最大のグループ（スウォッチグループ）が、スイス最大のムーブメントメーカー（ETA）を抱えているのが、現在の時計業界の状況なのです。
これから修理します
カルティエのお品物です 分解掃除のご依頼です
２針、一見して「カルティエ」って感じの分かりやすさは、ブランド価値とも同義とも思います
文字板、ブランドロゴ 針色 リューズ石等特徴の多いブランドです
ムーブメントはカルティエ057です
ネジに多少の汚れが･･･気になります
これから修理します
昨日に引き続き、巻き芯事例です。
修理品は到着後すぐ作業はせずに、まず時刻を合わせて数日様子見ます。時間精度確認の為行っています。部品の出し入れや不用な操作は、時計にダメージを与える可能性があるので、日頃から手数をかけないよう心がけていますが、巻き芯を戻す必要の無いものはそのままにしています。今回もそのように様子見していたら、巻き芯に機留め板、ネジがリューズにくっついているように感じました。
「もしかして」と思い画像のように右側のロディコにリューズを固定し巻き芯に板等当ててみたところ、やはりくっつきます。
相応の磁力が巻き芯に帯びています。巻き芯はリューズを介して外部と接している部分ですので着磁する可能性の高い部品です。
この着磁したことのより時計の狂いに繋がります。
このような状態だと、強めの着磁ですね。
『脱磁機』使用し磁気を抜き作業を続けます
お客様からのご依頼品です。
巻き芯のリューズ側の錆が見受けられる状況、このままでは折れそうな感じでしたので、リューズ・巻き芯の交換となりました。
巻き芯交換は、サイズ調整時に折れてしまったりとすんなりいかない場合も多いため、２本注文して保険を掛けています（恥ずかしいお話ですが･･･）新規巻き芯注文し、先日到着、作業していると、どうしてもムーブメントに入りません。
「アレーおかしいなぁ」と観察していると違いを発見しました。
画像上の巻き芯が正しい状態です
上の巻き芯は先端（左）が丸く、その次部分が角型になっています。
この角部でツツミ車を回します。なので角型でないと引っ掛からず回せません
下の巻き芯は丸の状態なのです
斜め上から見た所
左側は四角い感じがあると思いますが、右側は丸のまま･･･
角型加工忘れのようです
これでは巻き芯の機能は果たせません。２本注文していて良かったです
私自身このような不具合部品と会うことも非常に少なく普段はちゃんとした部品が注文すると届きます。
とっても珍しい事例でしたので、何も役に立ちませんが、ご紹介しました。
本日お休み頂いております
午前中は義母の所へお届けモノ、夕方から天気が悪くなるようなので自宅で過ごします。
明日午前中に健康診断があります、私のような自営業者は自治体主催のものでかかりつけ医にて一通りの検診を受けます。
年１回の恒例行事ですが、なぜかこのタイミングで「痩せよう！」と取り組んでいます、なんでか今になっても不思議なのですが、「体重減少＝健康」とは言い切れません。
本当に不思議です。
今年初めにタバコをやめました。巷でよく言われるように私も体重が増えてしまって、「何とかしたいなぁ」と思っていたこともあり、今年の「勝手に痩せようキャンペーン」は理解出来ることにしました。
簡単に体重は落ちません、代謝が落ちているのでしょう。普段どれだけ自身が好き勝手にモノを食しているかが良く分かった数日となりました。
なにかと甘めの自分自身に喝を入れ、リセットするキッカケとなればいいですね
