時計の操作をするため、外部と内部をつなげている部品に「リューズ」「巻き芯」があります。交換の様子をお伝えします。
「隙間=水気の侵入可能性大」ですので取り除くため、「巻き芯サイズ変更」=「丈(タケ)詰め」します
今回は巻き芯のサビがひどく、またサビ付きの原因がリューズパッキン劣化なので、リューズも合わせて交換します。リューズ再使用の場合は、既存の巻き芯長さを参考にサイズ調整すればよいので比較的簡単ですが、リューズ巻き芯両方の交換の場合は、ケースとの隙間具合で判断しないといけませんので、少し手数が掛かります。
巻き芯は長く、リューズの厚みは薄くなっています。
そのまま入れてみると、結構な隙間です。
2.7㎜・・・
巻き芯を切って
先端を成形します。
再度入れ込み
まだ隙間あります。
先ほど同様に「切って・成形します」
ちょうど良い位に出来ました。防水性能も問題ないかと思います。
過去には「巻き芯を短くしすぎて」追加注文なんてこともしばしばあったことを思い出しました。
最近では「○○しすぎて失敗」は減りました。過去の失敗からより慎重に作業するようになったと思います。
「上手くなった」と言いたいところもありますが、実際は「ビビッて慎重になった」が正解だと思います。
丁寧な仕事を心掛けて今後も作業したいと思いました。