ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ユリゴコロ

2018年05月17日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 どうもここ数日気持ちが沈みます。

 仕事のストレスだか何だか知りません。
 謎の軽うつ、でしょうか?

 折りしも、今朝、テレビをつけたら、西條秀樹さんが亡くなった、というニュースが飛び込んできました。

 別にファンだったわけではありませんが、彼は私が小学生だった頃のトップアイドル。
 私たちよりも少し上の世代は、カラオケの締めによく「YMCA」を歌います。

 人は必ず死ぬんだなぁと思ったら、ますます気持ちが沈んで、今日は仕事に行くことが出来ませんでした。

 午前中はベッドの中。

 近所の蕎麦屋で軽くざる蕎麦のお昼を食べてから、DVDを借りに行きました。
 
 なんとなく目に付いた、「ユリゴコロ」という映画を借りました。

 吉高由里子や松山ケンイチなどの芸達者を揃えた配役から、そこそこ面白いだろうと思って。

 女の連続殺人鬼と、夫、子供をめぐる長い時間を扱った物語です。

ユリゴコロ DVDスタンダード・エディション
吉高由里子
ポニーキャニオン

 


 観た印象は、歌舞伎っぽいストーリーだな、というもの。

 歌舞伎は、ご都合主義と言っても良いくらい、憎いあいつが実は兄弟だった、親だった、みたいな、繋がりすぎではないかい?、というようなお話が多いですから。

 「ユリゴコロ」も、そんな感じで人間関係が安易に繋がっています。
 そこはやや白ける点。

 感情の無い連続殺人鬼を演じた吉高由里子が、松山ケンイチと出会って、普通の幸せを掴んでいくその過程で、感情豊かな母親になっていく演じ分けは見事だったと思います。

 吉高由里子は幸せな生活の中、過去の殺人の記録を独白という形でノートに綴るわけですが、あなたの優しさは、容赦がありませんでした、という、夫に対する文言は胸に迫るものがあります。

 殺人がユリゴコロ=拠り所であったところ、夫と息子がそれに代わるお話は泣かせますが、なぜ殺人なのかがよく分かりません。

 一般に快楽殺人を犯すような人は、単に欲望に従っているだけで、家庭をもっても、家族に隠して殺人を続けるのが普通ですから。

 そういう意味では、美しい少女が快楽殺人に目覚め、殺人鬼として成長していく「イノセント・ガーデン」はストレート、かつ美的で、分かりやすいものでした。

イノセント・ガーデン [DVD]
ミア・ワシコウスカ,ニコール・キッドマン,マシュー・グード
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

 「ユリゴコロ」は、連続殺人鬼を題材にしながら、連続殺人を描いたものではないと言えるでしょう。

 罪と愛を描いた作品、と言えば、褒め過ぎでしょうか?

 
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