見出し画像

TAKE-LOG 竹ログ

なぜ山に登るのか、それは 私の血がそれを求めるからだ

貴方は何故織物を織るのですか、
それは織る行為が気持ち良いからです
 
竹島クラフトセンターの開設当時こんなことを言われたことがある。
「織物(機)は金を貰って織るもんだ、手織り体験で金を取るなんて・・・とんでもない」
と言われてみればその通りでそんな時代もあったし、
蒲郡は織物の街でもあった。
織物の町は織る事は働く意味をしていた。
 
青い空と青い海 緑の島に白い橋、
すぐそこに海のある町、それが蒲郡でもあった
 
海あれば山もある、
蒲郡の背景に美しい山がある
 
私達夫婦の故郷は山の中である
歩けば山へ続く坂道、それを歩くことが生きること
坂が無ければ、もっと楽なのに
 
だが、私は山へ登ることの快楽を知ってしまった。
 
アルバムを開くと登山の記録写真があった。
なぜ?山を登るのか
歩くことが快楽だから
山を眺めると血が騒ぐ
 
こんなカードが出て来た
 
新型コロナの時代
いろいろ考えれば自粛の春夏であった
アナログ写真をデジタルで振り返ってみることにした。
 
上高地バスターミナルから梓川へ
清流が心地よい
 
そして河童橋
これで何回目か分からないが
穂高が見える日も見えなかった日も
記念写真から登山が始まる
 
河童橋、ここへ来る度に感動
竹島へ来る観光客も同じ気持ちだと思う
 
上高地へ来るといつもここでダウンの昭子さん
なぜ?、高山病?
寝不足だろうか
 
嘉門次のレリーフの前
嘉門次小屋の岩魚を食す
元気を取り戻した昭子さん
 
梓川の清流で汗がひく
今や水は買わなければ飲めない時代だ
こんな清流は大切にしないと
 
嘉門次小屋と明神池で一休みだがいつも人が多くて休んだ気がしない
上高地散策のツアー旅行の団体さんが多い
 
テント泊で荷物が多くて大変だろう
私、シュラフだけだから楽よ
それから雨具とダウンジャケットと食糧
やっぱ重たいわ
 
今日は横尾でテント泊だから時間の余裕はあるが
なぜか先を急ぐのは日本人だから?
 
ゆっくりの工程は久しぶりで
ゆったりと
穂高神社と明神池を楽しんだ
 
徳沢園を過ぎると
横尾までの楽々で楽しむ
 
今夜はここでテントでお泊まりです
小さいテントでしょう
狭いながらも楽しい我が家
食事の支度も楽しい

何を食べたのか、記憶がない
 
テントから眺めれば明神岳の屏風岩が目の上に
クライマーが身をよじりながら岩に取り付いていた
 
2日目、朝4時起床 朝食を取るとテントはそのままにして登山が始まった
 
槍ヶ岳への道と分かれて涸沢橋を渡り涸沢に向かう
本谷橋からの急登が苦しいがゆっくりとやる
 
登り続けて4時間、カールが開けて来ると
道も石畳を敷いた道に変わると涸沢ヒュッテである
 
北穂高岳をバックにご機嫌の昭子さん
穂高の岩峰に囲まれた氷河カールの底から眺める気分は最高だ
 
涸沢テント場を通り涸沢小屋へ向かう、
涸沢ヒュッテの天気図では今日は天気も晴れの予報、
今回はここでテントは張らないで穂高岳山荘まで登る
 
色とりどりのテントを眺めながら涸沢を通過する
上空には荷物運搬のヘリが降りて来た
 

ガレ場の上部からの落石に注意しながらトラバースして
ザイテイングラードに向かうが、いつもながら緊張する
 

昨夜はよく眠れたのか元気の良い昭子さん
指定席の大岩の上でお昼寝タイムだ
 

背中から太陽の直射、下からは岩の熱射を受けて
鉄板焼き状態で苦しい登りが続く
一歩一歩ゆっくりとザイテイングラードを登る
 

幾つかの鎖場を越して、梯子を登り、緊張の登りが続くザイテイングラード
「両手で掴んでそこは右足」
と、指示が飛ぶ

 

明神岳の1峰、2峰、が下に見えて自分の居る高さがわかる、
標高が上って来た証拠で
この気分を味わうためにここまで来たのである

 
岩にしがみつくように咲く高山植物
ここは厳しい自然の中に自分もいることを知る
 
登山者が真下に見える
落石に注意!
石を落とせば人が死ぬ、
緊張が走る
 
 
涸沢の向こうに霞んだ常念岳が大きい
涸沢もはるか下に望みもうすぐで飛騨乗越に着く
 
よく、ここまでがんばりました。
明日は頂上アタックです
 
 
 
穂高山荘に着く標高3000mで気温も低く
寒そうな昭子さん
山小屋で宿泊手続きをする
 
ゆっくり休息する予定だったが
昭子さんが高山病の症状が現れて
これは大変だ!救急車も無いアルプスのテッペンだア
 
急遽、岐阜大医学部奥穂診療所で診察を受ける
点滴注射で元気を取り戻し元気百倍
 
穂高岳山荘のご主人の岩田英雄さんと登頂記念写真


 登頂証明書

宿泊記念
おはようございます
私は良く眠れませんでしたが
昭子さんは点滴が効いて元気満々です

常念岳から太陽は登って来ました
松本盆地は雲海の下で朝日と雲海で1日が明けた
 
朝焼けで赤くモーゲンロートに染まる奥穂高岳
稜線には登る人影が見える

 
飛騨側は垂直に落ちる通称飛騨泣きの岩壁、
本峰の向こうにロバの耳と憧れのジャンダルム
わたし 怖い物見たさなんです!


 
朝、岩陵を登る昭子さん
万歳!、
登頂の記念撮影です。
右下は岐阜県飛騨泣き(クライマーでも泣き出す程険しい)
と言われるほど険しい崖です
落ちると死ぬよ!
 
 アルプスの少女ハイジ
憧れの景色の中にいる昭子さん
やったね!

笠ヶ岳も見えた
西穂高岳独標登山以来の笠ヶ岳の姿が大きい、
いつか登りたい山々だ
 
西穂高岳の向こうに焼岳が見える


槍ヶ岳を下に見る
この景色を見たくてここまで来た
黒部源流の山々も憧れの山々

奥穂高登山の写真を元にブログを書いてみました。
過去の山旅を再現しながらもうブログでもう一度歩くのも
楽しかったです。
今度は何処の山にしようかな

追伸、
私達が下山の準備をしていると突然小屋の人達が騒がしくなり
小屋の山岳救助隊が出動、
方角は私達が登っていた涸沢槍付近のキレットで
岩場から滑落した。
ヘリコプターでの山岳救助の様子と、
同じパーテーの仲間の悲痛な様子を見て心が痛む
改めて山の恐ろしさを知った。

飛び去るヘリコプターを追って泣きながら登山道を走り下りる
同行パーテーの姿を今でも想いだすのです。






蒲郡市の観光の中心地竹島海岸竣成苑内にある竹島クラフトセンターの主人が投稿するブログです。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「裏山アルプスよりみちトレッキング」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事