京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

祇園2 南座坂東玉三郎特別公演

2012-07-01 00:01:30 | 美術館・観劇・映画・スポーツ

       祇園1 竹きし から続きます。

竹きしで美味しい釜飯を食べた後、南座へやってきました。

南座

南座は四条通り川端にある、日本最古といわれる劇場です。

その前は何十回も通っているけれど、
入ったのは、ほんの数回だけ。。


今回はチケットを頂いたので、歌舞伎の世界をちょっと
覗いてみることができます。

坂東玉三郎さんを見る事ができるというだけで、
なんだかわくわく~。

前回行った南座は、主人と見に行った藤山直美・前川清ショー  
これも、面白かったな~。


玉三郎美の世界展


上演の前に、「玉三郎美の世界展」をやっていたので、
そちらを先に見に行きました。

南座全体が美術館となり、豪華な衣装や小道具類、
舞台写真などが展示されています。


1階のロビーには、玉三郎の豪華衣装の中でも
選りすぐりの衣装が展示されています。

しかも写真もOkという事なので、少しご紹介を。

 これは、「助六」揚巻の衣装。

 

 こちらは、「吉田屋」の夕霧の衣装。

 そして、これは「傾城」の傾城の衣装。

これらの衣装をまとった時の舞台写真は。。

 「助六」揚巻

「傾城」の傾城           「吉田屋」の夕霧

となるわけです。

どの衣装も、どの衣装も、刺繍や金糸をふんだんに使い、
これでもか~というほど豪華絢爛。

 こちらは、扇や三味線など貴重な小道具類。

日常とかけ離れた、艶やかな世界のお道具にため息です。

 舞妓さんも、おかあさんに連れられてきてはりました。

こちらのお衣装も素敵ですね~。

玉三郎さんの楽屋風景も再現されていました。

 
休日の玉三郎

休日の玉三郎と称して、海外旅行に行った時の玉三郎さんの
お写真もいっぱい。

 さすが歌舞伎界を背負って立つ女形。

どのショットもとっても素敵~。本当に絵になっています。 

新緞帳

さて、いよいよ公演時間が近づいてきました。

 この緞帳(どんちょう)は、昨年11月にお披露目された新緞帳。

新緞帳記念の、緞帳と同じ柄の手ぬぐいも買いましたよ。

 

さて、玉三郎の美の世界にとっぷりとはまった後、
いよいよ南座での坂東玉三郎特別公演の始まりです。

 

ふるあめりかに袖はぬらさじ

本日の演目は、有吉佐和子の最高傑作といわれる
「ふるあめりかに袖はぬらさじ」。初演は、なんと1972年だそう。。


芸者お園役を演じる杉村春子(といっても知らない方も多いかな。。)の
名演技で大ヒット

その後、1988年に坂東玉三郎がお園役を受け継いだそうです。

今回は、作品誕生40年という記念の年の上演でもあるんだって。。
すごい、歴史ある作品なんですね。

 

 


幕末、尊王攘夷が叫ばれる中、横浜の遊郭・岩亀楼(がんきろう)で
自害した一人の遊女が、攘夷女郎としてまつり上げられていくのに
一役買った芸者お園の姿を描く舞台。

玉三郎はしぐさが本当に綺麗。
女性よりももっともっと女性らしくてすごい。。
見習いたいけど、あまりにも違いすぎて、
どこをどうやって見習ったらいいのか。。。

それに、ほとんど出ずっぱりで、セリフの長い事長い事。。
よくもあれだけのセリフが覚えられるな~なんて、ほんとに感心しました。

 

でも、普通にすらすらと話すセリフの言い方は、
思っていた歌舞伎調子ではなく、ちょっとテレビドラマ風。

衣装も、しっくな大人しい柄の芸者の衣装。
赤、青、金、銀の衣装が豪華絢爛に舞う舞台ではありませんでした。

ストーリーはよく分かりましたが、やっぱり艶やかな歌舞伎を
見たかったかな~なんて。

貰ったチケットで、こんな事言ったら罰があたりますよね。

 

でも、一度は艶やかな本物の歌舞伎の世界を見たいので、
今年の顔見世、頑張ってチケット買ってみようかな~。

どうせなら、花街芸妓さん舞妓さんが勢ぞろいする「花街総見」の時に
行ってみたいものだけど、

とてもそんな日のチケットは取れないのでしょうね。。
 


コメント (8)    この記事についてブログを書く
« 母の日の贈り物 | トップ | 祇園1 花見小路竹きしの釜飯 »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
玉三郎の美の世界 (ukyou)
2012-07-03 22:17:38
南座の前を通った時気にはなってましたが
こうやって色んな衣装や小物類。
女性以上に女性らしい色使いですね。
舞妓さんたちもきっと参考にされるほど
憧れているんでしょうね!
返信する
Unknown (野いちご)
2012-07-04 18:28:51
玉三郎もどなたも歌舞伎は見たことありませんが、大阪の姉は大フアン。
玉三郎は本当に美しいと感激していました。
シェークスピアの現代物でもこなされるから大したものです。
一度この目で確かめたいです。
返信する
ukyouさんへ (たんぽぽ)
2012-07-04 23:24:28
花嫁さんの打ち掛けも豪華だけど、
それ以上の豪華絢爛なお衣装でした。
玉三郎の女らしさは、どこをどうしたらああなるのでしょうね。
そうか。。舞妓さんも、玉三郎から学んでられるのかもしれませんね。
返信する
野いちごさんへ (たんぽぽ)
2012-07-04 23:29:34
お姉さんは歌舞伎のファンでいらっしゃるんですね。
じゃ、顔見せもみられたことがあるかな。。
せっかく京都に住んでいるので、一度くらいは
顔見せも見てみたいのですが、なかなか。。
玉三郎の所作は、本当に女らしくてとっても綺麗でした。
返信する
ふるあめりかに袖はぬらさじ (saito)
2012-07-09 20:08:01
たんぽぽさん、お久しぶりです。
よくぞおっしゃってくださいました!
私は「ふるあめりかに袖はぬらさじ」が歌舞伎の出し物の中でも大好きです。
玉三郎はきれいな芸者役ではありませんが、
玉三郎さんの魅力を余すところ無く披露する歌舞伎だと思います。私は5月に南座の前を通って、新劇風に上演するんだと思ってみていました。
この作品は是非、歌舞伎でご覧になってみては如何でしょうか。歌舞伎座さよなら公演で、松竹の映画になっていますのでネットで検索してお近くの映画館でご覧になれると思います。さよなら公演なので、中村勘三郎、勘九郎、七之助、海老蔵、などなど、豪華キャストで一見の価値ありです。
私は結構な歌舞伎好きで、南座にも小笠原騒動を見に行ったことがあるんですよ。
返信する
saitoさんへ (たんぽぽ)
2012-07-10 07:37:29
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
歌舞伎お好きなんですね。

そうか。。あれは新劇だったんですね。
歌舞伎を見に行ったつもりだったので、あれ。。って思ってしまいました。
歌舞伎のこと、全然知らないもんで。。

ふるあめりかに袖はぬらさじの歌舞伎座さよなら公演、
調べたら、京都MOVIXで9月にあるようです。
見に行ってみたいです。本物の歌舞伎もみてみたいです。

返信する
攘夷とタイムマシーン (村石太レディ&コピーマン)
2013-01-03 20:17:11
板東玉三郎 ふるあめりかに 袖はぬらさじ で
プログ検索中です。
先ほどまで このお芝居を テレビで 観ていました。
セリフ中心?のお芝居で 面白かったです。
板東玉三郎さん 人間国宝なんですね。見事な女形ですね。有吉佐和子さん著ストーリー的には 幕末の芸者の話しで 
かなり ツライ話しですね。
藤吉が 言う あの訳の言葉を亀遊は どんな気持ちで 聞いたのかなぁ?
商売のため お園は どんな気持ちで 亀遊の話しを 最大デフォルメして 語りつづけていたのだろうか?
亀遊の真実の苦労した人生と商売にされた亀遊の作られた人生話。人は どう生きるか だけれど~。その時代背景の世で 悲しみの中で死んだ女と 悲しみを背をて生きた女。
しかし板東玉三郎のセリフ回しは 最高ですね。
舞台俳優は大変ですね。DVDになるかなぁ。
演劇同好会(名前検討中 ふるあめりかに袖はぬらさじ を語る会
返信する
村石太レディ&コピーマンさんへ (たんぽぽ)
2013-01-11 07:52:08
すごい、ふるあめりかに袖はぬらさじ を語る会っていうのがあるんですね。

私は全然素人ですが、こういう日本の伝統文化も素敵だなって思います。

コメントありがとうございました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

美術館・観劇・映画・スポーツ」カテゴリの最新記事