フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

声質

2008-02-06 23:47:37 | Weblog
今更ながらすごいなと思った事を1つ。
10年以上前の事ですが、あの田端義夫さんの司会をしたときに印象的な言葉を聞きました。
「デビューした頃の音域と変わってないよ!」これがすごいですね。
何故そう思ったかというと昨日東海ラジオで昭和48年の中日ドラゴンズの与那嶺監督のインタビューを私がしているテープを聴いたのです。まあ、声が若かったですね。(自分でもビックリ)
年をとってくると声質も低くなります。加齢による声質の変化ですね。多少ともテンポも変わってくるのかもしれません。そういえば私の名曲(?)「哀愁のトラッカー」は昭和60年頃のカラオケでは少しキーの高いと感じて最近は半音下げて唄っているのです。ある調査では加齢とともに声紋も変化するそうです。
人間は贅沢なもので無いものねだりが必ずあります。どんなに素敵な甘い声の持ち主でも、少しハスキーな声にあこがれますし、ダミ声(?)の歌い手さんは澄んだ声にあこがれる様です。ただ残念なことに年齢による変化はそのあこがれを満たす様に変化はしてくれません。
問題は加齢による変化を「老化」ととらえてしまうことです。決してそう思わない事が何より必要です。確かに自分の声から失われたものがあるかもしれませんが、同時に得るものもあるのです。ですから何事にも上手に変化出来る人が次のステージにチャレンジしています。
新しい自分の個性をみつけ、それを活かす方向で伸ばす事が何より大切ですが、それを今、自分自身にも話しかけているのです。