フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

知名度

2008-02-21 19:16:33 | Weblog
ある社会に於て、その人物や土地などの認知度を示す言葉に「知名度」があり、最近では選挙で特に問題になります。各政党ともこの知名度の高い候補者を立候補させる傾向が強くなっています。
知名度といえば、先日の新聞記事に「名古屋は知名度が低い」と記載されていました。
名古屋市議会が開いた特別委員会で名古屋市内に住んでいるか、勤務している外国人が意見を述べたところ、交通の利便性や公園の多さなどの住環境は好評でしたが、街の魅力という点では物足らないという厳しい意見だったようです。
「パッと浮かぶイメージがない」「ランドマークがない」そして「知名度が低い」となるのですが、思い出すのは1988年のオリンピック招致をソウルと争った頃です。たしかに「名古屋」という地名は世界的に「知名度」がなかったのでしょうね。
私はこのランドマーク説(例えば名古屋城の金シャチを売り出す)は余り賛成できません。
世界の中のノルウェーにみられる様に、住む人達が毎日の生活を心地よく快適に住む事ができる福祉面の充実で評判をとるとか、暖かいふれあいが期待できる人のつながりがすばらしいという人間重視の街という名古屋をアピールする事が大切な気がします。
旅人を優しく迎える街、心の通うビジネスの街、人間最優先の街、この様な名古屋で知名度をあげる事を考えませんか。