啄木の妻「堀合節子」誕生の地と井戸
石川啄木の妻、節子(旧姓堀合)の生家は、岩手県南岩手郡上田村上田新小路11番地とされています。明治35年(1902)設立した盛岡高等農林学校創立当時の地図と現在の地図を重ね合わせたところ、節子の生家は現在の岩手大学農学部の温室を含む一面であることが分かりました。そこには古井戸があり大正2年(1913)の写真を参考に車井戸を平成20年(2008)に復元しました。(案内板より)
啄木の妻節子の生家の井戸の復元に際し、井戸の安全のため御影石の蓋をし、その蓋に夫婦の、次の歌が刻まれています。
(2008年10月14日 復元除幕)
ある日、ふと、やまひを忘れ、
牛の啼く真似をしてみぬー
妻子の留守に。
啄木 歌集「悲しき玩具」より
ひぐるまは焔吐くなる
我がうたにふと咲き出でし黄金花かな
節子 文芸雑誌「小天地」より