The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

アリウム・ツベロスム Allium tuberosum

2021-04-30 09:55:19 | ポルトガルの野の花

ヒガンバナ科、Amaryllidaceae、ネギ(アリウム)属、中国北部、モンゴル、シベリア原産、多年草、

学名:Allium tuberosum、

和名:ニラ(韮)、

英名:Garlic Chives、Chinese Chives、Oriental Garlic、Chinese Leek、

葡名:Cebolinho chinês、Nirá、Cebolinho do japonês、

2015年8月24日、25日、2018年9月2日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

アリウム・ツベロスム  Allium tuberosum の花。

 

緑黄色野菜である。メルカドのバイオの店で時折売られている。夏には葉の間から 30 - 40cm ほどの花茎を伸ばす。花期は 8 - 10月頃。花は半球形の散形花序で白い小さな花を 20 - 40個もつける。花弁は3枚だが、苞が 3枚あり、花弁が 6枚あるように見える。雄蕊(おしべ)は 6本、子房は 3室になっている。子房は熟すると割れて黒色の小さな種を散布する。

 

本種の原種は、中国北部からモンゴル・シベリアに自生する Allium ramosum で、3,000年以上前に栽培化されたと考えられる。この種とニラを同一種とみなす場合もある。株分けまたは種によって増やす。

 

全草に独特の匂いがある。このため、禅宗などの精進料理では五葷の一つとして忌避される。匂いの原因物質は硫化アリル(アリシン)などの硫黄化合物である。

 

『古事記』では加美良(かみら)、『万葉集』では久々美良(くくみら)、『正倉院文書』には彌良(みら)として記載がある。このように、古代においては「みら」と呼ばれていたが、院政期頃から不規則な転訛形「にら」が出現し、「みら」を駆逐して現在に至っている。近世の女房言葉に二文字(ふたもじ)がある。(Wikipediaより)

 

種小名の tuberosum は塊茎のあるの意。アリウム・ツベロスム  Allium tuberosum でした。

©2021 MUZVIT

 

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ミオポルム・ラエトゥム Myoporum laetum

2021-04-29 15:38:05 | ポルトガルの野の花

ゴマノハグサ科、Scrophulariaceae、ミオポルム属、ニュージーランド原産、常緑潅木、

学名:Myoporum Laetum、和名:ナイヨゥ・ツリー、

英名:Ngaio、Mousehole Tree、

葡名:São mióporo、Mióporo 、Mióporo-acuminado、

2010年5月16日、2014年4月17日、2016年2月18日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2010年12月27日、2012年1月23日、アルガルヴェ地方で、2018年1月25日、5月4日、2020年2月27日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ミオポルム・ラエトゥム Myoporum laetum の花。

 

花の直径は 2cm ほど。花びらにソバカスがあり、赤紫の実ができる。樹高は 3m ほど。

 

葉は光沢のある長楕円形で 15cm ほど。

 

葉には少し毒があり、家畜が食べると肝臓障害になると言われている。ニュージーランド原住民は、本種の葉を肌に擦りつけ蚊除けにするという。

 

ミオポルム・ラエトゥム Myoporum laetumdesita でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名のギリシャ語の myein(=閉じる)と poros(=孔)の合成語からで、本属の植物には、葉に多数の黒点があることが多いことからと言う。種小名は「明るい、生き生きとした」の意。

ミオポルム・ラエトゥムはゴマノハグサ科(←ハマジンチョウ科)の常緑樹である。樹高は4~10m程度となる。樹皮は厚味のあるコルク質となる。葉は、長さ5~12㎝、幅1,5~3㎝程度の狭楕円状で、縁部は全縁、先端部は尖り、基部では葉柄に連なり枝に互生する。葉の表面には光沢があり、半透明な油点がある。春~夏に、葉腋に径1,5~2㎝程度の漏斗形花を1~3個つける。花冠は5裂する。花弁には紅紫色の斑点模様が入り、表面には白色の長細毛が密生する。花後には、径6~9㎜程度の果実をつけ赤熟する。(GKZ植物事典より) 

 

 

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レオントドン・タラキアコイデス・ロンギロストリス Leontodon taraxacoides subsp. longirostris

2021-04-28 15:38:46 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、タンポポモドキ(レオントドン)属、ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Leontodon taraxacoides subsp. Longirostris、

和名:カワリミタンポポモドキ(変り実蒲公英もどき)、

英名:Lesser Haukbit、Rough Haukbit、Hairy Haukbit、

葡名:Leituga-dos-Açores、Língua-de-ovelha、

2015年1月28日、11月28日、2016年2月8日、16日、10月16日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2017年5月23日、ベイラ地方で、2016年12月18日、アルガルベ地方で撮影、

 

レオントドン・タラキアコイデス・ロンギロストリス  Leontodon taraxacoides subsp. Longirostris の花。草丈 20cm 程度。

 

葉は、ロゼット状につき、長さ 10cm 程度の披針形。春~秋に開花。全体の草型は、貧弱なブタナに似ているが、花柄が分枝せず、総苞片の形も違う。道端などに咲く。

 

 

 

 

 

レオントドン・タラキアコイデス・ロンギロストリス  Leontodon taraxacoides subsp. Longirostris でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、タンポポに似ていて実の着き方が異なることから。鼓の音から連想された小児の遊びから。属名は、ギリシャ語の leon(=ライオン)と odon(=歯)の合成語から。種小名は「タンポポ属に似ている」の意。

カワリミタンポポモドキは、キク科の多年草である。草丈は20㎝程度となる。根はいわゆるゴボウ根。春に多数の根生葉が出て、放射状に伸び、ロゼットを形成する。歯は、長さ2~15㎝、幅0,5~2,5㎝程度楕円状で、縁部は浅裂する。2~9月頃、ロゼットの中心から花茎が伸び、その先端に径0,8~1,5㎝程度で「黄花の頭花を一個つける。本種は、ブタナに良く似ているが、葉縁の切れ込みは浅く、ブタナの場合は、花茎が分枝をするが、本種の場合分枝はしない。更に、周辺部の小花の実には冠毛が無く、中心部の小花の実にだけ冠毛がつく。本種は、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド等では帰化状態にある。我が国では、1970年に八王子市で帰化状態にあるを発見されその後各地へと広まりを見せている。(GKZ植物事典より)

 

 

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ロムレア・ラミフローラ Romulea ramiflora

2021-04-27 10:22:35 | ポルトガルの野の花

アヤメ科、Iridaceae、ロムレア属、イベリア半島地中海沿岸地域原産、

学名:Romulea ramiflora、

和名:ロムレア、

英名:Sand Crocus、葡名:Romulea、

2016年2月15日、20日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ロムレア・ラミフローラ Romulea ramiflora の花。

 

海岸近くの砂地や岩場に自生。草丈は 2cm~5cm 程度。花の直径は 1cm ほど。

 

葉は長い線形。小さな球茎がある。

 

黄色い咽のある淡い赤紫色の花を咲かせる。

 

ロムレア・ラミフローラ Romulea ramiflora でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、ローマ帝国建国者 Romulus の名に因んでいる。種小名は「枝にも花の咲く」の意。

ロムレア・ラミフローラはアヤメ科の多年草である。本種は、イベリア半島沿海地の砂地や岩礫質な土壌地帯や、内陸部の沼地や湿り気の多い沼地に自生する。地下に白色で径5~10㎝程度でほぼ球状の球根を持つ。草丈は5~10㎝程度となる。葉は、アサツキのような細い管状である。葉は、長さ8~40㎝、幅1~2,5㎜程度で、表面に縦筋が入り凹凸が出来る。葉は概して斜上するか、直立して後に途中で下方に湾曲する。2~4月頃、短い花茎の先に径8~15㎜度で桃紫色の6弁花をつける。花筒の喉部は白色となる。本種の場合、概して花茎が分枝をし1~4個の花をつけることが多い。(GKZ植物事典より) 

 

 

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エロディウム・ボトリス Erodium botrys

2021-04-26 10:59:39 | ポルトガルの野の花

フウロソウ科、Geraniaceae、オランダフウロ属、ヨーロッパ南部アフリカ北部地中海沿岸地域から西アジアが原産、一年草、越年草、

学名:Erodium botrys、

和名:ナガミオランダフウロ(長実和蘭風露)、ツノミオランダフウロ(角実和蘭風露)、

英名:Long-beaked stork's Bill、Mediterranean Stork's-billl、Broadleaf Filaree、

葡名:Agulheta、Galfos、Relógios、

2015年1月13日、2月1日、4月29日、2016年2月15日、17日、ポルトガル・コスタ・アズール地方で、2017年5月23日、ベイラ地方で撮影、

 

エロディウム・ボトリス Erodium botrys の花。

 

草丈 10~40 cm。

 

羽状複葉。乾燥した空き地や荒れ地、森や草原に生える。

 

茎には短毛があり、横たわるか伸び上がる。葉は卵形から長楕円形で、浅裂するか分裂。葉は無毛か、疎らな柔毛がある。淡紅紫色の花を咲かせる。春から秋にかけて咲く。

 

花弁は 5枚。花径は 1,5cmほど。果実は細長く、8-12cm にもなる。エロディウム・ボトリス Erodium botrys でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は角状の実を持つオランダフウロの意から。属名は、ギリシャ語の erodios(=アオサギ)を語源とし、種子の形状がアオサギの嘴に似ていることから。種小名は、「総状の」の意。

ツノミオランダフウロはフウロソウ科の1~越年草である。本種は、南欧の低地で、概して日当たりの良い荒れ地や原野、路傍等に自生の見られる野草である。草丈は10~40㎝程度となる。全草に白色の細毛が見られる。葉は、長さ3~8㎝程度の楕円形~卵状楕円形で、縁部は羽状に深裂する。4~7月頃、茎頂に径1㎝程度で淡紅色の花を散形状に数個つける。花後の果実は、長さ8~12㎝程度の細長い円筒状で、先端部は角状に尖る。果実は熟すと縦に5裂する。本種は、ヨーロッパ原産であるが、北米やオーストラリア・ニュージーランドでは帰化状態にある。我が国では、昭和50年(1975)に三重県で帰化状態にあるを確認され、本州中部を中心に広まりを見せている。(GKZ植物事典より) 

 

 

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アルブツス・ウネド Arbutus unedo

2021-04-25 10:13:38 | ポルトガルの野の花

ツツジ科、Ericaceae、イチゴノキ属、地中海沿岸地方と西ヨーロッパ北部、西フランス、アイルランドに分布、常緑低木、

学名:Arbutus unedo、

和名:イチゴノキ、

英名:Strawberry Tree、葡名:Medronheiro、

2013年11月11日、2014年9月25日、ポルトガル、バイラーダ地方で、2014年11月16日、2015年2月12日、2016年2月8日、2018年1月25日、コスタ・アズール地方で、2014年110月17日、26日、アレンテージョ地方で、2015年12月23日、2018年12月22日、アルガルベ地方で撮影、

 

高さ 5-10m(まれには 15m)ほど、幹の直径は 80cm になることがある。葉は濃緑色でつやがあり、長さ 5-10cm、幅 2-3cm で縁に鋸歯を持つ。花は両性花で白色(まれに薄いピンク)、花冠は直径 4-6mm になる鐘形、秋に 10-30 花ほどからなる円錐花序を生成する。花はハチによって授紛される。

 

果実は赤い漿果で直径 1-2cm。表面はざらつき、12月に次の花と同時に熟成する。果実は食用になるが、多くの人はそれを味気ないものと感じるようで、大プリニウスによれば、種小名"unedo”は、"unum edo"(一回食べる)から来ているという(一回食べればもう食べたいとは思わない、ということである)。(注)そんなことはない!赤く熟した実は素朴な甘味で、なかなか美味でした。MUZ

 

果実は主として鳥に食べられている。国によってはこの果実からジャムやリキュールを作ることもある。強いブランデーの一種であるポルトガルのメドローニョなどはその一例である。(Wikpediaより)

 

イチゴノキの実からできたメドローニョ。爽やかな香り、ポルトガルの強い焼酎アグアデンテ。アルコール分46度もある。日本の球磨焼酎か、沖縄の泡盛によく似ている。

 

11月半ば、実が赤く色づき、周りには白い花が同時期に咲いている。アルブツス・ウネド Arbutus unedo でした。

©2021  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、英名からの直訳かと推測される。属名はラテン語の arbutum(=イチゴ)を語源としている。種小名はラテン語でヤマモモの意。

イチゴノキは、ツツジ科の常緑樹である。樹高は2~3m程度。葉は暗緑色で、革質で、幾分肉厚、狭楕円形で縁には鋸歯がある。葉長は6~10㎝程度。11~12月頃に白色で鐘状の花を見せる。開花後に受粉し、一年経過して後に果実は熟す。その間に、果実の色は緑色から橙色へ、そして最後には赤熟する。果実は、径1,5㎝前後の球形で、表面には細かい凹凸が見られる。その様子がイチゴを連想させるのでイチゴノキと命名されたのではなかろうか。(GKZ植物事典より)

 

 

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オキザリス・ラティフォリア Oxalis latifolia

2021-04-24 10:18:11 | ポルトガルの野の花

カタバミ科、Oxalidaceae、カタバミ属、メキシコ、中米及び南米の一部地域原産、

学名:Oxalis latifolia、

英名:Garden Pink-sorrel、Broadleaf Woodsorrel、Fishtail Oxalis、Mexican Oxalis、Pink Shamrock、

葡名:Azedinha-de-folhas-roxas

2017年7月12日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2018年8月26日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

オキザリス・ラティフォリア Oxalis latifolia の花。

 

小さな球根系から成長し、広がる多年生のハーブ。葉は地面からの長い葉柄上に生じ、4.5センチ幅の3つのハート型の小葉でできている。

 

花序はいくつかの花の配列であり、それぞれに5つのピンクの花弁がある。

 

他の大陸では、 導入された種や有害な雑草や侵略的な種として知られており、多くの農作物に蔓延している。(Wikipediaより)

 

オキザリス・ラティフォリア Oxalis latifolia でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の oxys(=酸っぱい)が語源。種小名は「広葉の」の意。

オキザリス・ラティフォリアはカタバミ科の多年草である。本種は無茎植物で、地下に球根状と化した直根をもち、根茎は地下を横走し、横方向に広がりを見せ、群落を作る。草丈(花茎の高さ)は15~30㎝程度となる。葉は根出し、3出複葉で、小葉は5㎝程度の心形となる。葉は長い葉柄の先につき、葉の先端部は内側に凹みを見せる。5~9月頃、長い花茎を立ち上げ、その上部に散形花序を出し、径2,5㎝程度で桃色花を5~7個程度つける。本種は、中央アメリカが原産であるが、今日、亜熱帯・熱帯、そして温帯地域でもと、各地に進出し、帰化状態と化している。 (GKZ植物事典より) 

 

 

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ゲラニウム・ディセクツム Geranium dissectum

2021-04-23 10:48:18 | ポルトガルの野の花

フウロソウ科、Geraniaceae、フウロソウ属、ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Geranium dissectum、

和名:オトメフウロ(乙女風露)、

英名:Cut-leaved Crane’s-bill、Cutleaf Geranium、葡名:Bico-de-pomba、Coentrinho、

2016年2月15日、17日、18日、22日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ゲラニウム・ディセクツム Geranium dissectum の花。

 

花の直径は6ミリほど。草丈は 30センチほど。

 

茎は直立し、上部は枝分かれする。

 

葉は切れ込みが深い。葉に白い毛が生えている。

 

花びらは切れ込みがなく、果実は ゲラニウム・モーレ Geranium molle に比べるとずっと短い。ゲラニウム・ディセクツム Geranium dissectum でした。

©2021  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、小形の花をつけるフウロソウの意からか。属名は、ギリシャ古名の geranosu(=ツル)を語源としている。この属の植物は長いクチバシ状の果実を持つことから。種小名は「深裂した」の意。

オトメフウロはフウロソウ科の多年草である。草丈は30~50㎝程度となる。茎葉基部から分枝をし、斜上~直立する。草姿は、一見してアメリカフウロによく似ている。基部の葉はほぼ円形で5深裂し、裂片は更に細深裂する。葉には長い葉柄が伴う。茎葉はほぼ糸状の線形で茎に対生する。4月頃、葉腋に径7㎜程度で紅紫色~淡紅色の5弁花を2個つける。アメリカフウロと草姿が似ていると上述したが、開花時になると、その花色の濃さを見ると違いが一目瞭然となる。萼片・花弁5個で、花弁の先端部は2浅裂する。花弁には濃紅紫色の条線模様が3本走る。花後の果実は、長さ2㎝程度の角果で、5分果となる。果実の表面には短細毛が散生する。本種は、昭和25年(1950)に神奈川県藤沢市で帰化状態にあることが確認され、その後、本州~九州で散発的に帰化状態にあることが確認されている。(GKZ植物事典より)  

 

 

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サングイソルバ・ヒブリダ Sanguisorba hybrida

2021-04-22 10:21:18 | ポルトガルの野の花

バラ科、Rosaceae、ワレモコウ(サングイソルバ)属、多年草、

学名:Sanguisorba hybrida

2018年5月4日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

サングイソルバ・ヒブリダ Sanguisorba hybrida の花。花は両性、または単性。花弁はない。

 

葉の縁に鋸葉がある。

 

 

 

花弁は無く、小型の苞と小胞がつく。

 

サングイソルバ・ヒブリダ Sanguisorba hybrida でした。

©2021 MUZVIT

 

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ルズラ・ラクテア Luzula lactea

2021-04-21 09:44:22 | ポルトガルの野の花

イグサ科、Juncaceae、スズメノヤリ(ルズラ)属、イベリア半島原産、多年草、

学名:Luzula lactea、

英名:Woodrush、

2016年6月16日、7月13日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ルズラ・ラクテア Luzula lacteal の花。

 

種小名の lactea はミルク色の意。

 

草丈は 50cm~1m ほど。

 

標高 1000m あたりで確認。ヌカボシソウ(糠星草)の近縁種。

 

ルズラ・ラクテア Luzula lacteal でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名はラテン語の lux(=光)を語源とし、水に濡れると露玉が光ることからと言う。種小名は「乳白色の」の意。

ルズラ・ラクテアは、イグサ科の多年草である。本種は、イベリア半島の山地に自生する野草である。草丈は50~100㎝程度となる。根生葉は長さ5~15㎝、幅2~5㎝程度の線形で、縁部には毛があり、先端部は尖る。茎には1~2個の小さな茎葉が付く。5~7月頃、花茎の先に長い花柄を持った乳白色の小花が枝分かれし頭状花序となる。花被片は3個で長さ2~3㎜程度、萼片も3個。種子は1.5㎝程度の広楕円形。(GKZ植物事典より)  

 

 

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オロバンケ・クレナタ Orobanche crenata

2021-04-20 19:11:48 | ポルトガルの野の花

ハマウツボ科、Orobanchaceae、ヤセ属、地中海西部沿岸地域原産、多年生寄生草本、

学名:Orobanche crenata、

和名:クレネートハマウツボ、

英名:Bean Broomrape、

葡名:Brincalheta、Erva-toira、Gigantes、Penachos、

2021年4月19日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ソラマメの一般的な寄生植物である。

 

ヨーロッパと北アフリカ、アラビア半島、そして西アジアからイランまでの地中海沿岸に自生。

 

 

 

 

 

クレネートハマウツボOrobanche crenata Forsk。)でした。

 

 

クレネートハマウツボのサラダ

ハマウツボとしても知られるクレネートハマウツボ(Orobanche crenata Forsk。)は、多くのマメ科作物に壊滅的な被害を与える根寄生植物であり、地中海地域でのソラマメ生産の制限要因となっています。しかし、プーリアでは、いくつかの伝統的な料理を作るために使用される野生の食用植物と見なされています。一方、クレネートハマウツボは、フレーバー成分であり、抗酸化物質としての健康的な化合物でもあるフェノールの含有量で興味深いものです。伝統料理では、茎はきれいに洗い、水と塩で茹でます。茹でた後、茎を水に浸して苦味を抑え、いくつかのレシピの材料として使用します。現在のレシピでは、クレネートブルームレイプを使用して、エクストラバージンオリーブオイル、酢、ミント、新鮮なニンニク。この料理の感覚的特徴は複雑ですが、非常に興味をそそられます。確かに、酸味と苦味はニンニクの辛味とミントからの新鮮さとうまく組み合わされています。また、後味と香りが長引くのでとても美味しい一品です。(Wikipedia自動翻訳より)

 

©2021 MUZVIT

 

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ブニアス・エルカゴ Bunias erucago

2021-04-19 09:59:51 | ポルトガルの野の花

アブラナ科、Brassicaceae、ブニアス属、地中海沿岸地域原産、1~2年草、

学名:Bunias erucago、

英名:Corn Rocket、Crested Warty Cabbage、Southernway-cabbage、Wing-fruited Cabbage、

葡名:Maçã-de-bedel、Maçã-de-bidel、Maciera-de-badel、

2017年5月23日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ブニアス・エルカゴ  Bunias erucago の花。

 

開花期は4月から6月。

 

道端、牧草地、畑などに生育。

 

背丈 60 センチほど。

 

ブニアス・エルカゴ Bunias erucago でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名の語源不詳。一説にはギリシャ語の bounias(カブの一種)からとも、或いはギリシャ語の bounos(=丘)を語源としているとも言われる。種小名は本種に対してプリニウスが用いたラテン古名であるという。

ブニアス・エルカーゴはアブラナ科の1~2年草である。本種は、概して日当たりの良い谷沿いや川沿いの草原・牧草地・路傍・畑地等に自生する。草丈は60㎝程度となる。茎基部では白色の細毛が目立つが、茎上部では見られなくなる。茎は直立し、上部で疎らに分枝をする。根出葉は長さ30㎝程度で、羽状に深裂し、ロゼットを構成する。葉柄には細毛が目立つ。茎葉は狭楕円状で、縁部は粗い鋸歯を持ち、その先端部は刺状突起となる。茎葉は茎に互生する。4~6月頃、茎頂並びに枝先に総状花序を出し、黄花4弁の花をつける。花後には長さ8~10㎜程度との果実をつけるが、表面には複数の刺状となった翼をつける。(GKZ植物事典より)

 

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ラヌンクルス・オリシポネンシス Ranunculus ollissiponensis

2021-04-18 10:13:42 | ポルトガルの野の花

キンポウゲ科、Ranunculaceae、キンポウゲ属、イベリア半島原産、

学名:Ranunculus ollissiponensis、

葡名:Ranúnculo-das-paredas、Ranúculo-vulgar、

2016年2月25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2016年6月13日、2017年5月23日、ベイラ地方で撮影、

 

ラヌンクルス・オリシポネンシス Ranunculus ollissiponensis の花。花弁は 5枚の種が多い。

キンポウゲ科は 60属、2500種。キンポウゲ属の種は、ほとんどが多年生の草本植物であるが、一年草や二年草となる種もある。

 

生育環境は多岐にわたり、草地や山地、高山のほか、バイカモのように水生の種もいる。

 

キンポウゲ属の種はラヌンキュリンという成分を含んでおり、それが分解されるとプロトアネモニンという有毒物質となる。プロトアネモニンは皮膚炎の原因にもなり、キンポウゲ属の種をウシやウマなどの家畜が食べると中毒を起こす。

 

ラヌンクルス・オリシポネンシス Ranunculus ollissiponensis の葉。

種小名の ollissiponensis=Lisboeta=リスボン人、ラヌンクルスとの関係が調べても不明。

 

ラヌンクルス・オリシポネンシス Ranunculus ollissiponensis  でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名の Ranunculus とはラテン語で「カエル」の意で、この属の植物の多くが湿地を好んで自生することによる。種小名は「リスボンの」の意。 

ラナンキュラス・オリシポネンシスは、キンポウゲ科の多年草である。本種はイベリア半島内陸部の標高200~1200mで、概して岩礫質な牧草地等に自生の見られる野草である。地下に円筒形で節を持ったしっかりした根を持つ。草丈は4~40㎝程度となる。茎の周囲には細毛が密生する。根出葉は全体的には心形であるが、3~5裂し、各裂片は更に3裂することが多い。葉は青緑色で、表面には白色の細毛が多く見られる。葉はロゼットを構成する。茎には線状~狭楕円形の小形の茎葉がつく。2~4月頃、花茎を伸ばし、その頂部に鮮黄色の5弁花をつける。花後には円筒形で周囲に刺状突起を多数持った果実をつける。(GKZ植物事典より)

 

 

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ネアトステマ・アプルム Neatostema apulum

2021-04-17 10:17:26 | ポルトガルの野の花

ムラサキ科、Boraginaceae、ネアトステマ属、アジア南西部・南欧~地中海沿岸地方・アフリカ北西部・マカロネシア原産、

学名:Neatostema apulum、

英名:Gromwell、Yellow Gromwell、葡名:Neatostema apulum、

2014年4月7日、2018年5月1日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ネアトステマ・アプルム  Neatostema apulum の花。

 

 

 

花の直径僅か2mm程の極小の5弁花。草丈は 20cm程。

 

 

 

ネアトステマ・アプルム  Neatostema apulum でした。

©2021 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の neatos(=最も低い)と stema(=雄蘂)の合成語から。種小名は、イタリア南部の「アプリア地方の」の意。

ネアトステマ・アプルムはムラサキ科の多年草である。地下にしっかりした直根を持ち、茎葉直立し、草丈は30㎝程度となる。全草が白色の細毛に覆われる。茎下部の葉は長さ20~30㎜、幅1~2㎜程度の楕円形である。茎葉は7~10㎜、幅1~2㎜程度の狭楕円形である。葉の縁部は全縁、先端部は尖り、基部では無柄で茎に互生する。葉の主脈部位を中心に葉は中折れ状となる。3~5月頃、茎頂に散形花序を出し、径2~3㎜程度で黄花の5弁花を多数つける。花後には堅果をつけ茶色に熟す。 (GKZ植物事典より)

 

 

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スミラックス・アスペラ Smilax aspera

2021-04-16 10:24:27 | ポルトガルの野の花

シオデ(サルトリイバラ)科、Smilacaceae、シオデ属、南西ヨーロッパ原産、常緑匍匐性多年草、

学名:Smilax aspera、

和名:スミラックス・アスペラ、チチュウカイサルトリイバラ(地中海猿獲茨)、

英名:Rough Bindweed、Sarsaparille、Mediterranean Smilax、

葡名:Salsaparrilha、Alagacão、Alagaçãao、Alegra-campo、Alegra-cão、Legacao、Recama、Sarsaperrilha-bastarda、Sarsaperrilha-brava、Sarsaparrilha-do-reino、Sarsaparrilha-indígena、Sarsaparrilha-rugosa、Silvamar、

2014年9月25日(花)、ポルトガル、バイラーダ地方で、2015年1月9日、12月12日、2016年8月27日、12月18日(実)、2014年10月5日、2016年10月27日、11月22日(花)、コスタ・アズール地方で撮影、

 

スミラックス・アスペラ Smilax aspera の花。地中海サルトリイバラ

 

ピスタシオの潅木をよじ登りてっぺんにたくさんの花を咲かせている。

 

 

 

花を付けた植物がまだ少ない時季に、スミラックスの花はミツバチたちにとって大切な食料。花の直径は6ミリほど、幾つもが固まって5センチほどの房となる。花色は白からほんのりピンクまで。

 

スミラックス・アスペラ Smilax aspera の果実。果実となるのは 12月頃から。スミラックス・アスペラ Smilax aspera でした。  

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、地中海産のサルトリイバラの意。属名は、古代ギリシャ語でシオデ属を意味する名から。種小名は、「粗面の、ざらついた」の意。

チチュウカイサルトリイバラは、シオデ科(←ユリ科)の蔓性多年草である。茎は赤味を帯びていて基部では木質化し、所々に刺を持ち、長さ1~4m程度となる。葉は革質で、長さ8~10㎝程度の心形で蔓に互生する。葉には3~4㎝程度の葉柄がつく。9~11月頃、葉腋から長さ7~45㎝程度の花序を出し、5~25個の筒状花をつける。花冠は5裂し、裂片は外方に反転する。雌雄異花。雄花は径4~5㎜程度、雌花は雄花よりも小さくなる。花色は白色~淡赤色。花後には径8~10㎜程度の液果をつけ、赤色を経て黒熟する。果実は1~3個の丸い種子を内包する。 我が国への渡来時期不詳。(GKZ植物事典より)

 

 

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