The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ユーフォルビア・エクシグア Euphorbia exigua

2022-03-31 10:41:56 | ポルトガルの野の花

トウダイグサ科、Euphorbiaceae、トウダイグサ属、地中海沿岸地域原産の1~2年草、

学名:Euphoebia exigua、

和名:ユーフォルビア・エクシグア、

英名:Dwarf Spurge、葡名:Ésula-menor、Titímalo-menor、

2016年2月22日、2020年3月7日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ユーフォルビア・エクシグアの花。表示名は学名の音読み。背丈約20cmほど。

 

奇妙な果実がつく。

 

葉は対生し線形。

 

散形花序に黄緑色の目立たない花がつく。

 

ユーフォルビア・エクシグア Euphorbia exigua でした。

©2022  MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、ローマ時代のモーリタニアの医師 Euphorbus の名に因んでいる。種小名は「小さい、か弱い」の意。

ユーフォルビア・エクシグアはトウダイグサ科の1~2年草である。草丈は5~20㎝程度となる。葉は剣状で、縁部は全縁、先端部は尖り、基部では茎に互生する。2~3月頃、茎頂から散形花序を出し、3~5個の花茎を伸ばし、その先で2分枝し、トウダイグサ科独特の杯状花を付ける。雌雄異花で、雄花は花柄の先につき、黄色い小花である。雄花の下には2個の苞がつく。雌花は、雄花の花柄の基部につき橙色の小花である。花後の果実は、3個の蒴弁を持った長さ2㎜程度の蒴果である。 (GKZ植物事典より

 

 

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フマリア・レウテリ Fumaria reuteri

2022-03-30 12:59:22 | ポルトガルの野の花

ケシ科、Papaveraceae、カラクサケマン(フマリア)属、ヨーロッパ原産の1年草、

学名:Fumaria reuteri、

英名:Field Fumitory、葡名:Sangre de Cristo、

2020年3月5日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、

 

 

 

 

 

©2020 MUZVIT

 

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ペルシカリア・カピタタ Persicaria capitata

2022-03-29 10:37:20 | ポルトガルの野の花

タデ科、Polygonaceae、タデ属、ヒマラヤ原産の多年草、

学名:Persicaria capitata、

和名:ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)、別名:カンイタドリ、ポリゴナム、

英名:Pink Knotweed、Japanese Knotweed、Pink Bubble Persicaria、、

西名:Polygonum capitatum、葡名:Poligono-de-jardim、

2013年11月13日、ポルトガル、バイラーダ地方で、2015年11月24日、2016年1月20日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

日本にはロックガーデン用として明治時代に導入された多年草。 花はピンク色で、小さい花が球状に集まった金平糖のような形をしている。

 

花期は5月頃から秋にかけてであるが、真夏には花が途絶える。

 

ポルトガルでは真冬の1月に開花を確認、撮影をしている。冬季には降霜すると地上部が枯死するが、地面が凍結しない限り翌年には新芽が成長する。花は小花が球形にまとまっており、内部には種子が成熟する。

 

葉にはV字形の斑紋があり、秋には紅葉する。茎は匍匐(ほふく)性。1株でおよそ直径50cmほどに広がる。性質が丈夫であるためグラウンドカバーとしても用いられる。

 

種子や株分け、挿し木などで容易に繁殖が可能なほとんど手のかからない植物であるため、空き地や道端などで雑草化もしている。近縁に白い花のツルソバ(蔓蕎麦)がある。花も葉もソバ(蕎麦)に似ていることからの命名。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、蔓性で、矮性種のソバのような花を見せる植物の意。別名のポリゴナムは、旧属名がそのまま園芸界で残り流通していることから。属名は、ラテン語の persica(=モモ)を語源とし、「モモの葉に似ている」の意。種小名は「頭状花序の」の意。

ヒメツルソバは、タデ科の多年草である。近寄ってよく見ると、形状と言い、花色と言い、ソバの花を連想させる。草丈は5~10㎝程度であるが、ランナーがとてもよく発達し、50㎝以上も伸びる。したがって、グランドカバーやロックガーデンには最適である。葉は卵形で互生する。葉にはV字型の暗紫色の模様が見られる。晩秋には、葉は紅葉する。茎には赤褐色の粗毛が見られる。花期は長く、5月頃から11月中旬頃まで楽しめる。茎頂に径1㎝前後の花を1~3個程度見せる。花色は淡紫桃色。日本ヘは、明治中頃に渡来している。 (GKZ植物事典より) 

 

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アスター・トリポリウム Aster tripolium

2022-03-27 09:58:44 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、シオン属、地中海沿岸地域原産、2年草、

学名:Aster tripolium、

和名:ウラギク(浦菊)、ハマシオン(浜紫苑)、

英名:Sea Aster、Seashore Aster、

葡名:Asterisco de praia、Malmequer

2015年9月27日、10月8日、2016年2月20日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

塩湿地に生える一般的なヨーロッパのアスター。塩分を含む、塩性湿地に生育する。

 

全体無毛で、茎は立ち上がり、1本立ちになることもあるし、下部から枝分かれして大きな株を作ることもある。

 

草丈は50cm程度前後の場合が多いが、競合する草が多い場合には、より高くなることもある。葉は披針形で、やや厚い。長さ6.5-10cm、肉質で無毛、基部はわずかに茎を抱く。

 

花は8-11月。多数の頭花をゆるい散房状につける。頭花はおよそ径2cm。総苞は筒状、長さ7mm、片は3列、外片は披針形で長さ2.5-3mm、鈍頭、縁に微毛がある。筒状花は長さ8-9mm。属名の Aster は(星型)の意。種小名の tripolium は(3倍の薬効)の意。

 

日本では河口や海岸の湿地に生育するが、世界的には内陸部の塩性湿地にも生育するという。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名・別名共に、海浜性のキクであることを示している。属名は、ギリシャ語の aster(=星)を語源とし、頭状花が放射状を見せることから。種小名は Teucrium polium 種のギリシャ名は polion で、それの3倍も強いことから命名されたという。

ウラギクはキク科の二年草である。本種は、原産地の項に記したように広い範囲の暖帯から温帯地域の沿海地に分布する野草である。草丈は30~80㎝程度となる。茎葉直立し、下部は幾分赤味を帯びる。葉は、長さ6~15㎝程度の披針形で、縁部は全縁、先端部は尖り、基部では茎を抱き互生する。葉質は厚味があり、表面には光沢がある。8~11月頃、茎上部に散房花序を出し、径2㎝程度で淡紫色の花をつける。筒状花は黄色。舌状花は13~25個程度つく。花後には長さ3㎜程度の果実をつける。果実には幾分褐色を帯びた冠毛がつく。環境省RDB:準絶滅危惧種(NT)  (GKZ植物事典より) 

 

 

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ラヌンクルス・ブラトゥス Ranunculus bullatus

2022-03-25 10:10:35 | ポルトガルの野の花

キンポウゲ科、Ranunculaceae、キンポウゲ属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Ranunculus bullatus、

英名:Autumn Buttercup、Buttercup in Cádiz Province、

葡名:Ranúnculo-bolhado、Montã-do-outono、Borboleta-bolhada、

2015年12月24日、ポルトガル、アルガルベ地方で撮影、

 

ラヌンクルス・ブラトゥス Ranunculus bullatus の花。花の大きさは1cmほど。

 

草丈は非常に低く2cmほど。葉は丸いハート型で周辺に鋸歯。

 

属名の Ranunculus は小さい蛙の意。ラヌンクルス属の多くが蛙の様に水辺で見られることから。

 

種小名の Bullatus は泡状の、膨らんだの意。石灰岩の混ざった粘土質、赤土の日当りの良い平原に自生。

 

ラヌンクルス・ブラトゥス Ranunculus bullatus でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名の Ranunculus とはラテン語で「カエル」の意で、この属の植物の多くが湿地を好んで自生することによる。種小名は「泡状の、ぶつぶつのある、膨張した」の意。

ラナンキュラス・ブラタスは、キンポウゲ科の多年草である。本種は原産地の項に記した地で、概して比較的乾燥した牧草地や岩場、荒れ地等に自生の見られる野草である。地下に円筒形で節を持ったしっかりした根を持つ。草丈は5㎝以下となる。茎の周囲には細毛が密生する。葉はすべて根出葉で、概して地面に張り付いた様相を見せる。葉の形状は卵形で、縁部には鋸歯がある。10~12月頃、高さ2~5㎝程度の花茎を立ち上げ、径1,5~2,5㎝程度で、花弁数5~12個の黄花をつける。花後には長さ1㎜程度の細長い果実をつけ、熟すと湾曲した形状となる。 (GKZ植物事典より) 

 

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エロディウム・キクタリウム・ビピナツム Erodium cicutarium subsp.bipinnatum

2022-03-24 10:25:06 | ポルトガルの野の花

フウロソウ科、Geraniaceae、オランダフウロ属、地中海沿岸地域原産、

学名:Erodium cicutarium subsp.bipinnatum

葡名:Bico-de-cegonha、Piquetas、

2020年2月27日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

花の直径は1cmほど。

 

ビーチの砂の上にたくさんの株が生育。草丈は3cmほど。

 

花はほんのり桜色で形のよい梅弁。

 

葉はニンジン葉で、種子はコウノトリの口ばしの様。

 

エロディウム・キクタリウム・ビピナツムでした。

©2022 MUZVIT

 

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ソラヌム・リナエアヌム Solanum linnaeanum

2022-03-23 10:15:35 | ポルトガルの野の花

ナス科、Solanaceae、ナス属、アフリカ南部、ジンバブエ、モザンビーク原産、ヨーロッパに帰化、常緑高木、有毒、

学名:Solanum linnaeanum、

和名:キダチハリナスビ(木立針茄子)、

英名:Devil’sApple、Apple of Sodom、仏名:Morelle de Linne、

2010年5月、2015年11月24日、2017年6月16日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ソラヌム・リナエアヌム Solanum linnaeanum の花。草丈は人の胸ほどもあり、ソラナムの仲間は2mほどの低木状に育つ。花色はこの仲間特有の青紫色。

 

葉は光沢のある深緑色で大きく特徴のある形。英名は悪魔の林檎。可愛らしい果実が実っている。

 

花の直径は2cmほど。

 

 

 

鋭そうな棘が茎の部分にびっしり生えていて、触ってみる勇気はなかった。ポルトガルではあまり多くは見かけない。群生しているのではなく、1株2株がぽつりと日当たりの良い砂地に咲いていた。ソラヌム・リナエアヌム Solanum linnaeanum でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、幹に針状突起を持つナス科の樹木の意から。属名はラテン語の solamen(=安静)に由来しているという。本属に鎮痛作用を持つ植物があるためと言われている。種小名は「線状の」の意。アフリカ南部では、皮膚炎や歯痛、発熱等への民間薬として用いられて来たという。

キダチハリナスビはナス科の常緑樹である。樹高は1~2m程度となる。本種は、茎、葉柄、葉の両面、萼筒のそれぞれに鋭い針状突起物を有する。葉は表面に強い光沢を持ち、長さ15㎝程度の長楕円状ではあるが、縁部が不規則に切れ込んでおり、茎に互生する。春~秋に葉腋から形2㎝程度で紺色の5弁花を星形に開く。花後には、径3㎝程度でトマトに良く似た果実をつけ、緑色→黄色→茶色→黒色と変化しながら熟す。長さ50㎝、幅30㎝程度の縁が深く切れ込んだ楕円形で、枝に互生する。全体的に毛が密生しているが、葉の表面には光沢がある。若枝は葉の重みで撓みが出る。葉柄や葉裏の主脈部分には鋭い刺がある。小枝の先から集散花序を出し、径5㎝程度で青紫色の花をつける。花色はやがて白色へと変化する。花後には緑色の球状果実をつける。  本種は、オーストラリア、ニュジーランド、ハワイ、フィジー、ニューカレドニア等の太平洋諸島では帰化状態にあると言う。我が国でも帰化状態にあることが報告されている。  ( GKZ植物事典より)

 

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ケンタウレア・プラタ Centaurea pullata

2022-03-22 10:12:55 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ヤグルマギク(ケンタウレア)属、イベリア半島地中海沿岸地域原産、

学名:Centaurea pullata、

和名:ケンタウレア・プラタ、

葡名:Cardinho-das-almorreimas、Centáurea-parda、Rapôntico-da-terra、

2008年6月、2009年3月8日、2014年4月8日、11月2日、2015年1月12日、2月5日、4月29日、5月5日、7日、7月20日、12月12日、2016年2月16日、22日、29日、3月8日、8月27日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2018年1月29日、5月1日、2020年2月20日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ケンタウレア・プラタ Centaurea pullata の花。表示名は学名の音読み。花の直径は4~5cmほど。野原や道路わき、森に自生している。

 

草丈は15cmから50cmほど。

 

群生する姿はあまり見かけない。

 

 

 

仲良く並んだ派手な花に瑠璃色の虫( Chrysanthia superb )が1頭ずつ。道路わきに咲くケンタウレア・プラタ Centaurea pullata でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名の Centaurea はギリシャ神話に登場する半人半馬のケンタロウスに因んでいる。ケンタロウスがこの草で矢傷を治したという話に因んでいるとのこと。種小名は、「暗い、喪に服した、喪服をまとった」の意。

ケンタウレア・プラタはキク科の一年草である。本種は、我が国で園芸栽培されているヤグルマギクの仲間である。ヤグルマギク属の中には300~600種が確認されている。本種は、その中の1種と言うことである。全株が白色の綿毛に覆われている。草丈は30㎝程度となる。葉は楕円状で、全縁~深裂し、白色の細毛が密生する。3~7月頃、茎頂に径4~5㎝程度の花を見せる。花は、長さ2㎝程度の筒状花が放射状に並ぶことになる。筒状花の花冠は5深裂する。花色は桃紫色~淡桃色。 (GKZ植物事典より)

 

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キンバラリア(シンバラリア)・ムラリス Cymbalaria muralis

2022-03-21 10:07:26 | ポルトガルの野の花

ゴマノハグサ科、Scrophulariaceae、ツタバウンラン(キンバラリア)属、ヨーロッパ地中海沿岸地域原産、常緑蔓性多年草、

学名:Cymbalaria muralis、

和名:ツタバウンラン(蔦葉海蘭)、別名:ツタガラクサ( 蔦唐草)、ウンランカズラ(海蘭蔓)、

英名:Ivy-leaved Toadflax、Keniworth Ivy、Coliseum Ivy、葡名:Ruínas,Cimbalária-dos-muros

2010年5月、2011年6月、2014年4月10日、2015年5月7日、6月13日、9月17日、ポルトガル、コスタ・アズール地方、バイラーダ地方、ベイラ地方で撮影、

 

キンバラリア・ムラリス Cymbalaria muralis の花。花の直径は1cm以下の小さな花。日当たりの良い家の壁や城壁の隙間などにしがみつくように生きている。

 

葉は長い柄があって、円形~扁円形で掌状に5~7浅裂。先は微凸形。葉腋から出る長い花柄の先に白色~淡青色で直径1cm未満の1個の唇形の花をつける。

 

花の中央は黄色で、上唇は2裂し先端が丸く、下唇は浅く3裂する。花冠の後部は距となって突出。果実は球形で長い柄で下垂する。

 

属名の Cymbalaria はギリシャ語の kymbalon(=シンバル)から。同属の1種の葉の形がシンバルにたとえられたもの。あるいはギリシャ語の cybe(=舟)とラテン語の alaris(=腋生の)の合成語かと推測される。

 

 

種小名の Muralis は(=壁)に生える。和名は、ツタのような葉を持ち、ウンランに似た花をつけることから。キンバラリア・ムラリス Cymbalaria muralis でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、ツタのような葉を持ち、ウンランに似た花を見せることから。属名はギリシャ語の kymbalon(=楽器のシンバル)を語源としている。葉の形状から。種小名は「壁に生える」の意。

ツタバウンランはオオバコ科(←ゴマノハグサ科)の1年草である。概して石垣や城壁などの隙間に自生の見られる蔓性の野草である。茎は地を這って20~30㎝程度となる。6~8月頃、葉腋から花茎を伸ばし、紅紫色の花をつける。花形は唇形で径10㎜程度、上唇は2裂し、下唇は3浅裂する。下唇の中央には2本の隆起物がある。果実は球形で地中に結実する。 我が国へは大正12年(1823)に観賞用として渡来しているが、やがて、逸出して今では我が国全土に帰化状態にある。  (GKZ植物事典より)

 

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コンボルブルス・アルタエオイデス Convolvulus althaeoides

2022-03-20 10:18:34 | ポルトガルの野の花

ヒルガオ科、Convolvulaceae、セイヨウヒルガオ(コンボルブルス)属、地中海沿岸地域原産のつる性常緑多年草、

学名:Convolvulus althaeoides、

和名:アオイヒルガオ、

英名:Mallow Leaved Bindweed、葡名:Corriola-rosada、

2008年7月、2014年4月25日、7月17日、2015年5月5日、6日、7日、6月23日、2016年6月5日、9日、2018年5月4日、7日、10日、12日、23日、28日、2020年5月28日、ポルトガル、アレンテージョ地方、コスタ・アズール地方で、2009年6月21日、ベイラ地方で撮影、

 

コンボルブルス・アルタエオイデス Convolvulus Althaeoides の花。花の直径は4~5cmほど。

 

明るい日差しで花開き、夕方には花を閉じてしまう。根から不定根を出して増える。

 

後ろに咲いているブルーの小さな花はアナガリス・モネリ(ルリハコベ)。

 

 英名の Mallow Leaved Bindweed はアオイの葉の様なヒルガオという意。葉は銀白色で毛があり肉厚、細く3列から5列の手型。 種小名の althaeoides は立ち上がるの意。他の植物に絡まって上へ茎を延ばす。

 

古城をバックに。コンボルブルス・アルタエオイデス Convolvulus althaeoides でした。   

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名・種小名の直訳から。属名はラテン語のconvolvere(=巻き付く)を語源としている。種小名は「ビロードアオイ属(Althaea)に似ている」の意。

アオイヒルガオは、ヒルガオ科の蔓性多年草である。茎は毛深い蔓状で、他物に巻き付き、蔓長は50~150㎝程度となる。茎の基部は木質化する。葉は長さ2~3㎝程度の掌形で、表面は銀白色で、肉厚、葉の縁部は3~5裂するが、形状は個体差が大きく、変異に富む。葉には長さ1~3㎝程度の葉柄が伴う。葉は、4~7月頃、葉腋から花柄を伸ばし花枝を伸ばし径4~5㎝程度で桃紫色の花を1~3個つける。萼片は5個で、花冠は漏斗形となる。本種は、地中海沿岸地方原産種であるが、北米では帰化状態にある。日本でも帰化状態にあることが報告されている。(GKZ植物事典より)

 

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エヴァックス・ピグマエア Evax pygmaea

2022-03-19 18:39:15 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、エヴァックス属、ポルトガル南東部、地中海沿岸地域原産、

学名:Evax_pygmaea、

英名:Evace-dwarf、

2022年3月17日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

3月から6月に開花。

 

草丈は5cmほど。

 

花の直径は2cmほど。

 

砂地の空き地などにたくさん群生している。

©2022 MUZVIT

 

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コンボルブルス・アルベンシス Convolvulus arvensis

2022-03-18 10:03:24 | ポルトガルの野の花

ヒルガオ科、Convolvulaceae、セイヨウヒルガオ(コンボルブルス)属、 ヨーロッパ原産のつる性多年草、

学名:Convolvulus arvensis、

和名:セイヨウヒルガオ(西洋昼顔)、

英名:Field Bindweed、Wild Morning Glory、Creeping Jenny、European Bindweed、 

葡名:Corriola、Corriola-mansa、Verdisel、Corriora-campestre、Corriora-mansa、Erva garriola、Estende-braços、Engatateira、Garriola、Trepa-trepa、Verdeselha、Verdisela、Valdiselah、

2008年8月、2015年5月7日、2017年6月13日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2014年7月13日、7月31日、8月21日、コスタ・アズール地方で、2015年6月13日、ベイラ地方で撮影、

 

コンボルブルス・アルベンシス Convolvulus arvensis の花。花はトランペット状で、直径は2~3cmほど。

 

花は白から淡いピンクまで、放射状の帯があるのもある。種小名の arvensis は基本種の意。南北アメリカ、オセアニア、アジア、アフリカに移入分布。

 

葉はらせん状につき、糸状もしくは矢じり形で、他の草に絡まって上に茎を延ばす。サンシキヒルガオは早春にだけ咲くが、このセイヨウヒルガオは晩秋まで咲きつづける。

 

ピンク色の小さな花spergularia rubraと一緒に咲いている。

 

ピンクの濃色系もある。コンボルブルス・アルベンシス Convolvulus arvensis でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は西洋から渡来したヒルガオの意から。属名はラテン語の convolvere (=巻き付く)を語源としている。種小名は「牧場の、耕作地の」の意。

セイヨウヒルガオは、ヒルガオ科の蔓性多年草である。茎は蔓状で、他物に巻き付き、蔓長は50~150㎝程度となる。葉は長さ2~5㎝程度の鉾形であるが、個体差が大きく、変異に富む。葉には長さ1~3㎝程度の葉柄が伴う。葉は、6~9月頃、葉腋から花柄を伸ばし花枝を伸ばし径3㎝程度で淡桃色~白色の花を1~3個つける。萼片は5個で、花冠は漏斗形となる。本種は地中海沿岸地方原産種であるが、今日、南北アメリカ大陸・オセアニア・アジア・ヨーロッパ・アフリカにと広く寒帯~熱帯にまで帰化状態にある。我が国では1900年頃観賞用に導入され、1940年代に輸入農作物の鉄道輸送により分布が拡大し、今日、ほぼ全土で帰化状態にある。我が国では、外来生物法により「要注意外来生物」に指定されている。  (GKZ植物事典より)

 

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リヌム・ビエンネ Linum bienne

2022-03-16 10:55:42 | ポルトガルの野の花

アマ科、Linaceae、アマ属、地中海沿岸地域原産の宿根亜麻1年草、

西ヨーロッパ、北イングランド、アイルランドに分布、

学名:Linum bienne、

和名:ヒメアマ(姫亜麻) 、ペール・フラックス、

英名:Pale Flax、葡名:Linho-comum、

2010年5月、2015年5月7日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2011年3月10日、2014年4月27日、5月31日、2015年2月1日、4月27日、29日、5月5日、2016年2月15日、2018年5月3日、6月6日、2021年3月9日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

リヌム・ビエンネ Linum bienne の花。花の直径は1cmほど。他の野草に隠れるようにひっそりと咲いているリヌム・ビエンネ Linum bienne。草原や田舎道、山道の脇、などに自生。あまり群生はしていない。

 

アマ属には約 200 種が存在している。アマ属の主要な種としてアマ(L. usitatissimum)があり、茎の繊維からリネンが、種子からはアマニ油が生産される。リヌム・ビエンネ Linum bienne はその原種ともいわれている。

 

アマ属のほとんどの種の花は青や黄色、まれに赤、白、またはピンクであり、数種は長短花柱である。一つのさやあたり平均6 -10個の種子がある。

 

 

 

アマ属の植物は、blue flax(L. narbonense)を除き、数種類のチョウ目の幼虫のエサとなっている。(Wikipediaより)

リヌム・ビエンネ Linum bienne でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、小形の亜麻の意。属名は linon(=アマのラテン古名)から。種小名は「2年生の」の意。

ヒメアマは、アマ科の越年草~多年草である。本種は、原産地の項に記した地で、海抜0~1000m級高地までの概して石灰画質の日当たりがくよく比較的乾燥した平地に自生の見られる野草である。草丈は60㎝程度となる。葉は長さ1,5~2,5程度の線形ないし披針形で、先端は鋭く尖り、互生する。3~8月頃に茎上部の葉腋に径1㎝程度で淡青色の5弁花をつける。本種は、世界各地の温帯地域に帰化状態とかしている。我が国も、例外では無く、帰化状態にある。  (GKZ植物事典より)

 

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スタキス・レクタ Stachys recta

2022-03-15 10:15:41 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、イヌゴマ(スタキス)属、西アジア~ヨーロッパ~北アフリカ、地中海沿岸地域原産、宿根多年草、薬用、

学名:Stachys recta、

英名:Perennial Yellow Woundwort、Stiff Hedgenettle、 

仏名:Epiaire droite、  独名:Aufrechter Ziest、

2009年6月13日、2010年4月29日、2013年4月29日、2015年4月29日、5月5日、2016年6月9日、2018年5月23日、28日、2020年5月28日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

スタキス・レクタ Stachys recta の花。日当たりの良い草地や岩場の海抜0mから2,100mの広範囲で確認されている。

 

花の長さは2cm程で草丈は20~50cm程になるハーブの仲間。種小名の Recta=Rectita は跳ね返る。後ろに曲がるの意。

 

ヨーロッパからコーカサスと小アジアまで広範囲に生息。乾いた草原や、岩が多い山腹を好む。(wikipedia)

 

 

 

牧場の脇、赤土の崖に咲く。大西洋を望む台地で撮影。スタキス・レクタ Stachys recta でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の stachius(=耳or穂状花)に由来している。種小名は「直立した」の意。

スタキス・レクタは、シソ科の多年草である。地下の根は木質化し、茎は直立する。茎は方形で、上部で分枝する場合もあれば単独の場合もある。茎の稜上には白色の長細毛が見られる。草丈は20~40㎝程度となる。葉は長さ3~5㎝、幅0.5~2㎝程度の卵形~楕円状卵形で、縁部には鋸歯があり、先端部は円頭で、基部は心形となり、茎に対生する。葉の縁部には、白色の長細毛が多く見られる。4~8月頃、茎頂ならびに枝先に長い総状花序を出し、シソ科特有の唇形花を多数つける。花は長さ2㎝程度の白花で、下唇弁は大きく前方に突き出るか下垂する。花の喉部には紫褐色の模様が入る。本種は虫媒花であり昆虫たちの媒介によって受粉する。花後の果実は長さ2㎜程度で、丸くて褐色、表面は平滑である。 (GKZ植物事典より) 

 

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ダウクス・カロータ Daucus carota

2022-03-14 10:09:07 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、ニンジン(ダウクス)属、ヨーロッパ、西アジア原産の2年草、

学名:Daucus carota、

和名:ノラニンジン(野良人参)、

英名:Wild Carrot、Bird’s Nest、Bishop’s Lace、Queen Anne’s Lace、葡名:Cenoura、

2013年5月23日、ポルトガル、エストレマドゥーラ地方で、2014年6月12日、7月28日、2015年5月5日、6月23日、7月25日、8月19日、2016年9月17日、コスタ・アズール地方で、2009年2月、アルガルベ地方で撮影、

 

ダウクス・カロータ Daucus carota の花。複合散形花序の小さな花は出始めは赤く色付いていて、徐々に白または黄色がかった色に変化する。

 

細かく切りこまれた香りのある葉。黄色がかった細い根を もつ。

 

海辺の近くなどの砂丘や崖の上などに自生。

 

 

 

大西洋の水平線を望む切り立った崖の台地に見られる。崖の上の台地、砂丘、海辺近くの草地などにも自生。ダウクス・カロータ Daucus carotaでした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、野生種のニンジンの意から。属名は、ギリシャ語のdaiein(=温める)を語源とし、薬用とすると体を温めるということから。種小名はニンジンのラテン古名で、語源は「角」を意味した。ノラニンジンはニンジンはセリ科の1・2年草である。草丈は30~60㎝程度となる。葉は長柄を持ち3回羽状に深裂し、裂片は披針形~線形で、先端部は鋭 頭となる。複葉で2~3回に裂ける。小葉は卵形~倒卵形でである。7~9月頃、複散形花序を出し、白色5弁の小花を多数つける。食用に栽培されるニンジン と相違して直根の太さは1㎝に満たない。果実は長楕円形で刺を持つ。一般的には、栽培されたニンジン(Daucus carota subsp. sativas)が逸失したものが本種と説明されているが、学名からも、本種(野生種)を栽培化したものが食用ニンジンなのでは無かろうか?本種は、世界の温帯地域に帰化状態にあり、我が国も例外では無い。  (GKZ植物事典より)

 

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