The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

アリウム・スファエロセファロン Allium sphaerocephalon

2022-04-30 10:17:56 | ポルトガルの野の花

ヒガンバナ科、Amaryllidaceae、ネギ(アリウム)属、ヨーロッパ、北アフリカ原産、多年草、

学名:Allium sphaerocephalon、

和名:アリウム・スファエロセファルム、アリウム・タンチョウ(丹頂)、

英名:Round-headed Leek、Round-headed Garlik、Ball-head Onion、葡名:Alho-bravo、

2011年6月、2015年6月13日、2016年7月16日、2017年7月12日、ポルトガル、ベイラ地方で、2016年6月5日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

アリウム・スファエロセファロン Allium sphaerocephalon の花。花の直径は4cmほど。ポルトガルでは標高の高い日当たりの良い草むらや道端に自生。

 

球根は小さめで3cm程度、開花時には丈が60cm程度にまで成長する。和名の由来は、花の咲き始め球形の上部のほうから色づいて、下部の方が緑のままなので「丹頂」になぞらえて名付けられた。

 

Allium(アリウム)という名前は、古代ラテン語の、「ガーリック」をさす。ニンニク以外にもネギやニラも、大きくは同じ仲間。丹頂アリウムも切り口からほんのりネギの香りがする。

 

アリウム属は北半球に約700種が分布する。

 

アリウム・スファエロセファロン Allium sphaerocephalon でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典)より。属名の Allium は、ラテン語の alere(=匂い)を語源とするニンニクのラテン古名。種小名の語源不詳。「赤色で球状の」の意かと推測される。

アリウム・スファエロセファロンはネギ科(←ユリ科)の多年草である。地下に径 3㎝ 程度の球根を持つ。草丈は、60~100㎝程度となる。茎は細い円筒形 で、直立~斜上し、概して途中で曲がる修正を持つ。7~8月頃、花茎の先に球状花序をつけ、径1~6㎝程度で赤紫色の花をつける。(GKZ植物事典)

  

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オノポルドゥム・アカンティウム Onopordum acanthium

2022-04-29 09:55:50 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、オオヒレアザミ(オノポルドゥム)属、南西ヨーロッパ原産、2年草、

学名:Onopordum acanthium、

和名:オニウロコアザミ(鬼鱗薊)、ゴロツキアザミ、

英名:Illyrian Scotch Thistle、Illyrian Cottonthistle、Heraldic Thistle、

2009年3月8日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

オノポルドゥム・アカンティウム Onopordum acanthium の花。花の直径は2~3cm。

 

棘の多いふちのある葉。背丈が 2m 以上にもなる。

 

和名のゴロツキアザミやマリアアザミと近縁種。種小名の acantha=acanthum=acantho=acanthus ギリシャ語『とげ spine 』の意。

 

 

 

オノポルドゥム・アカンティウム Onopordum acanthium でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名の命名所以不詳。属名は古代ギリシャ語の onos(=ロバ)と perdo(=屁)の合成語から。種小名は「刺だらけの」の意。

ゴロツキアザミはキク科の2年草である。1年目には根出した葉がロゼットを構成する。根茎は30㎝以上にも伸びて、原産地では食用として抜き取られるという。草丈は0.5~3m程度となる。茎は上部で分枝する。茎は白色の羊毛状綿毛に覆われる。葉は長さ10~50㎝程度の楕円状で茎に互生する。葉の縁部は深裂し、先端部には鋭い刺を持つ。3~5月頃、茎頂並びに枝先に、径2~6㎝程度でほぼ球状の花をつける。花色は、ダークピンク~ラベンダー色となる。この花1個から8500~40000個の種子が生産されるという。

本種は、今日、世界各地で帰化状態にある。特に、南北両アメリカ大陸やオーストラリアでは顕著である。我が国では明治初期に園芸用に導入され、その後逸失して帰化状態にあり、昭和40年(1965)に、三重県四日市市で最初に確認されている。(GKZ植物事典より)

 

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オフリス・ボンビリフローラ Ophrys bombyliflora

2022-04-28 18:05:15 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、オフリス属、地中海沿岸地域原産、多年草、ポルトガル、カナリア諸島、トルコ、レバノンに分布、

学名:Ophrys bombyliflora、

和名:マルハナバチラン(丸花蜂蘭)、

英名:Bumblebee orchid、葡名:Elva-aranha、

2011年3月、2014年3月、2020年3月4日、7日、2021年3月17日、18日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

オフリス・ボンビリフローラ Ophrys bombyliflora の花。

 

花の直径は7mmほど。草丈は5cmほど。

 

 

 

牧場や空き地のへりに草に隠れるように咲いている。

 

水はけの良い、日当りの良い場所を好むようだ。オフリス・ボンビリフローラ Ophrys bombyliflora でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)(MUZVITから写真の一部を提供)

和名は、英名からの直訳。属名はギリシャ語の ophris(=眉毛)を語源としている。種小名はギリシャ語の bombyli(=虻)と flora(=花)の合成語から。

マルハナバチランはラン科の多年草である。本種の属する Ophrys 属は地中海沿岸地方に約20種(変種が多いと言われている)分布し、英名ではその花姿 から Spider orchid とか Bee orchid と呼ばれている。当然のことながら、学名でも、同様の命名となっている。本種は、概して標高900m以下の牧草地等の草原に自生し、地下に肉 質根を2個持ち、根際に2個の披針形で膜質の葉をつける。草丈は10~30㎝程度。3~5月頃花茎を直立させ、径1㎝程度の花を数個つける。花弁は緑色 (希に白色もあると言う)で、唇弁はビロード状に光沢のある黒色~濃黒褐色で、中央部は青紫色となる。本種は、オスの蜂を誘引するために蜂の姿に擬態化し ている。(GKZ植物事典より) 

 

 

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オフリス・スフェゴデス Ophrys sphegodes

2022-04-27 10:29:58 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、オフリス属、地中海沿岸地域・スカンジナビアを含むヨーロッパ・北アフリカに分布、

学名:Ophrys sphegodes、

和名:オフリス・スフェゴデス、スパイダー・オーキッド、

英名:Early Spider-orchid、Wasp-like Ophrys、葡名:Erva-aranha、

2011年3月、2014年3月、2016年3月10日、2020年2月23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

オフリス・スフェゴデス Ophrys sphegodes の花。

 

花の直径は2cmほど。草丈は20~50cmほど。

 

顎弁と花弁は初め淡緑で、淡黄色から黄褐色に変化。唇弁の模様には多様な変化がある。唇弁の色にも濃淡があり、形も多少異なる。

 

花径を伸ばしまばらに5~8個ほどの花を付ける。石灰岩と赤土の混ざった牧場や草原などに自生。ポルトガルでは内陸部よりも沿岸地域で見かける。オフリス属のなかではそれほど多くは見かけない。

 

オフリス・スフェゴデス Ophrys sphegodes でした。

©2022  MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の ophris(=眉毛)を語源としている。種小名は、ギリシャ語の sphex(=スズメバチ)と odes(=似ている)の合成語から。

オフリス・スフェゴデスはラン科の多年草である。本種の属する Ophrys 属は地中海沿岸地方に約20種(変種が多いと言われている)分布し、英名ではその花姿から Spider orchid とか Bee orchid と呼ばれている。花は、本属の特徴である昆虫を思わせるような擬態花である。本種の場合、学名の種小名では、「スズメバチに似た」となっているが、英名では「ジガバチに似た」とされている。フランス語やドイツ語では「クモ」にたとえられている。本種は、概して原産地の項に記した地の石灰質土壌で開けた草原地帯に自生の見られる野草である。草丈は20~50㎝程度となる。葉は、根際から5~6個の披心形の葉をつける。葉は、全体的にはロゼット状となり、基部は葉柄状と化し、先端部は尖る。3~5月頃、花茎を立ち上げ2~8個程度の花をつける。花径は2~2,5㎝程度で、花弁・萼片は褐色を帯びた緑色で、唇弁は濃赤褐色で、縁部は細裂する。撮影者の観察によれば、唇弁の模様や色の濃淡等は個体差があり変化に富むという。いずれにしても昆虫に擬態化して、昆虫を招き受粉を行うことになる。(GKZ植物事典より)

 

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パパヴェル・ヒブリドゥム Papaver hybridum

2022-04-26 09:53:05 | ポルトガルの野の花

ケシ科、Papaveraceae、ケシ属、ヨーロッパ~北アフリカ原産、

学名:Papaver hybridum、

和名:トゲミゲシ(刺実芥子)、トゲミヒナゲシ(刺実雛芥子)、イヌゲシ(犬芥子)、

英名:Rough Pricklyhead Poppy、Rough Poppy、Round Rough Headed Poppy、

葡名:Papolla-btava、Papolla-ouriçada、Papolla-peluda、Papoula-peluda、

2015年5月7日、ポルトガル・アレンテージョ地方で、2018年5月3日、コスタ・アズール地方で撮影

 

パパヴェル・ヒブリドゥム Papaver hybridum の花。

 

Hybridum は交雑種、又は園芸種とのことであるが、ヨーロッパ南部では野生化している。

 

草丈は50cmほど。

 

花の大きさは5cmほど。

 

パパヴェル・ヒブリドゥム Papaver hybridum でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、実の周囲が刺状突起で覆われることから。(英名からの直訳かと推測される。)属名は、papa(=粥)に由来し、ケシの乳汁には催眠作用があるので、粥に混ぜて子どもを寝かせたことによると言われている。また、別には、ケシの種子を噛むときに生じる音からとも言われている。種小名は「雑種の」の意。

トゲミゲシは、ケシ科の一年草である。草丈は20~50㎝程度となる。茎上部で硬い毛を見せるが下方では無毛と化す。茎は直立し、上部で分枝をする。葉は、卵形で茎に互生し、1~2回羽状に深裂し、裂片の長さは2~4㎜程度となる。3~5月頃、茎頂並びに枝先に径2,5㎝程度の花をつける。花弁数は4個で、花色は赤色。本種の場合、朝に開花し、午後には花被片は落下してしまう。花後には長さ1~1,25㎝程度で楕円形の蒴果をつけるが、その周囲は湾曲した長い刺に覆われることになる。本種は、原産地の項に記した地が原産地であるが、今日、広く世界各地に帰化状態として定着を見ている。我が国でも例外では無く、園芸種として栽培していたものが逸失して帰化状態にある。因みに本種の場合、我が国の法律では栽培禁止植物からは除外されている。 (GKZ植物事典より) 

 

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レタマ・モノスペルマ Retama monosperma

2022-04-25 10:56:16 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、レタマ属、地中海沿岸地域原産、落葉低木、

学名:Retama monosperma、

英名:Bridal Broom、葡名:Piorno-branco、

2011年3月、2015年12月24日、ポルトガル、アルガルヴェ地方で、2016年1月15日、16日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

レタマ・モノスペルマ Retama monosperma の花。属名は、本種のアラビア語名 retem をラテン語表記したもの。エニシダに似た低木だが花は白のみ。花はごく小さく、長さは1cm未満。花後には、莢果をつけ、長さ12~16㎜ 程度で卵形の種子を1個内包する。

 

艶のある赤褐色の花顎が特徴的。高さは 2m 以上になるものもある。カナリア諸島と地中海沿岸地域にレタマ種のみが分布する単型属。

 

アルガルヴェ地方の海岸に近い森に咲く。2011年の女子サッカー、アルガルヴェ・カップの日本対アメリカの試合を観戦するために、競技場近くのホテルに滞在したが、その森にたくさん咲いていた。森をジョギングする各国選手の姿も見られた。

 

 

 

レタマ・モノスペルマ Retama monosperma でした。   

©2022  MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、本種のアラビア語名 retem をラテン語表記したもの。種小名は「単種子の」の意。

レタマ・モノスペルマは、マメ科の落葉低木である。樹高は最大で 3.5m 程度となる。茎の表面には縦に筋状の凹凸がある。枝は細く、長く枝垂れる。葉はほ ぼ狭楕円状の小葉で、全縁、鋭頭で、茎に互生する。1~4月頃、葉腋に輪生状に白色で径1㎝弱程度の蝶形花を数個つける。萼筒は光沢のある赤褐色となる。 花後には、莢果をつけ、長さ12~16㎜ 程度で卵形の種子を1個内包する。(GKZ植物事典より)

 

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ミソパテス・オロンチウム Misopates orontium

2022-04-24 10:21:53 | ポルトガルの野の花

オオバコ科、Plantaginaceae、アレチキンギョソウ属、ヨーロッパ地中海沿岸地域原産、

学名:Misopates orontium、

和名 : アレチキンギョソウ(荒地金魚草)、

英名:Weasel’s Snout、Linearleaf Snapdragon、Kinear-leaf Snapdragon、Lesser Snapdragon、Syrian Snapdragon、

葡名:Focinho-de rato、

2009年8月、2015年5月7日、2018年 5月15日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2016年2月8日、5月31日、2018年5月10日、コスタ・アズール地方で、2016年6月13日、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、

 

ミソパテス・オロンチウム Misopates orontium の花。花の直径は1cmほど。

 

花の色はピンクから白まで。

 

 

 

草丈は50cmほど。

 

殆ど単独で自生している。今まで群生しているのを見たことがなかったが、今回初めて確認。道端や浅い森などで少数みかける。花弁に濃ピンクの筋が入る。ミソパテス・オロンチウム  Misopates orontium でした。  

©2022   MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、園芸種のキンギョソウに似ていて荒地に見られる野草であることから。属名は、ギリシャの医師・薬学者だったディオスコルデスが用いた名であると言う。種小名は「シリアのオレンテス川の」の意。

アレチキンギョソウはオオバコ科(←ゴマノハグサ科)の1年草である。茎は直立し、上部で疎らに分枝をし、草丈は50㎝程度となる。若茎並びに葉の縁部は白色の長い細毛が密生する。葉は長さ2~5㎝、幅7㎜程度のほぼ線形に近い狭楕円状で茎に互生する。葉の縁部は全縁、先端部は尖り、基部では短い葉柄(凡そ7㎜程度)に連なり、葉の表面では、主脈部位が下方に凹みを見せる。5~8月頃、茎上部に総状花序を出し、径1~2㎝程度で白色~桃色の筒状花を数個つける。花冠は大きく2裂し、上側裂片は更に2浅裂し、下側の裂片は3裂する。花冠喉部並びに花弁中央部には、紅紫色の線状紋が入る。花姿は、キンギョソウに似ているとも言える。本種は、アジア各地・北米・アフリカ等では帰化状態にある。日本でも帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

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アデノカルプス・アニソキルス Adenocarpus anisochilus

2022-04-23 10:16:24 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、アデノカルプス属、イベリア半島~カナリア諸島原産、

学名:Adenocarpus anisochilus、

葡名:Codeço、Codesso、

2016年7月16日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

アデノカルプス・アニソキルス Adenocarpus anisochilus の花。

 

ポルトガルとスペイン南部、西カナリア諸島に生育。

 

細い山道を登って行くと、黄色い花が目に付いた。よくある花かと思ったら新花で、喜んで写真を撮っていたら、対向車線を大型のクルマがやってきた。この場所で停車していなかったらすれ違う場所がないので、どうなったことだろう。

 

 

 

アデノカルプス・アニソキルス Adenocarpus anisochilus でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の adenos(=腺)と karpos(=果実)の合成語から。種小名の語源不詳。

アデノカルプス・アニソキラスはマメ科の落葉樹である。本種はイベリア半島固有種の潅木である。樹高は3m程度となる。若枝は銀色の細毛に覆われる。茎は直立し、上部で多数分枝する。枝には柔軟性がある。葉は3出複葉で、小葉は1~2㎝程度の狭楕円形で、先端部は尖る。6~7月頃、枝先に総状花序を出し、径3~4,5㎝程度で黄花の蝶形花を多数つける。花後には長さ4,5㎝程度の莢果をつける。莢果は長さ3㎝程度で暗緑色の卵形の種子を3~8個内包する。種子の表面には黒味を帯びた条線がある。 (GKZ植物事典より) 

 

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ルブス・カエシウス Rubus caesius

2022-04-22 10:10:13 | ポルトガルの野の花

バラ科、Rosaceae、キイチゴ属、ユーラシア大陸~アイルランド原産、落葉低木

学名:Rubus caesius、

和名:オオナワシロイチゴ(大苗代苺)、

英名:European Dewberry、葡名:Framboesa、Framboeseilo、

2016年7月16日(花)、9月25日(実)、2017年7月12日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ルブス・カエシウス Rubus caesius の花。

 

デューベリーをつけるヨーロッパ産の匍匐性イバラ。

 

 

 

アイルランドからヨーロッパとアジアなどで生育。

 

花期は6月から9月ごろ。石灰岩の山道で生きる。ルブス・カエシウス Rubus caesius でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、大形種のナワシロイチゴの意から。属名は ruber(=赤)を語源とするラテン古名から。種小名は「淡青色の」の意。

オオナワシロイチゴは、バラ科の落葉樹である。本種はユーラシア大陸のヨーロッパ~アジア地域まで広く分布する樹種である。幹は地を這い横走し、2年次の枝が立ち上がり、樹高は3m程度となる。茎は、1年次の場合には、青味を帯びた灰色で、2年次の茎は赤味を帯びており、周囲には鋭い刺が密生する。葉は3出複葉で、小葉は楕円形、縁部には鋸歯を持ち、先端部は尖る。6~9月頃、枝先に総状花序を出し、径1㎝程度で白色の5弁花をつける。雄蕊の先端部、詰まり葯の部位は青む先色となる。花後には、径3㎝程度で青味がかった黒色の集合果をつける。 (GKZ植物事典より)

 

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エキウム・テュベルクラトゥム Echium tuberculatum

2022-04-21 09:57:19 | ポルトガルの野の花

ムラサキ科、Boraginaceae、シャゼンムラサキ属、

学名:Echium tuberculatum、

英名:Viperina、Portgal viper's bugloss、葡名:Viperina、

2016年7月13日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

エキウム・テュベルクラトゥム Echium tuberculatum の花。花の直径は2cmほど。花は赤紫に濃い赤紫のストライプ。

 

草丈は50cm~1mほど。

 

長楕円形の葉には毛があり互生する。

 

茎には赤褐色の斑点がある。標高1000mの山岳地帯で確認。

 

エキウム・テュベルクラトゥム Echium tuberculatum でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の echios(=蛇)を語源とし、毒蛇に噛まれた時に、本属の植物を用いたという。種小名は「疣状突起のある」の意。

エキウム・ツベルキュラータムは、ムラサキ科の多年草である。本種はポルトガルの亜高山帯に自生の見られる野草である。草丈は50~100㎝程度となる。茎は直立し、赤褐色の斑点模様がある。葉は長楕円形で、茎に互生する。葉には白色の毛が密生する。5~8月頃、茎上部に円錐花序を出し、赤紫色に濃赤紫色の条線模様の入った径2㎝程度の筒状花をつける。花冠は5列する。雄蘂は花冠よりも長く突き出す。 (GKZ植物事典より) 

 

 

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アスフォデルス・セロティヌス Asphodelus serotinus

2022-04-20 09:49:32 | ポルトガルの野の花

ユリ科、Liliaceae、ツルボラン(アスフォデルス)属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Asphodelus serotinus、

葡名:Abrótea、Abrótea-da-primaverra、Abrótega、Asfodelo、Gaimões、Gamões、Gamoneira、Gamonitos、Tremoçao、

2016年7月16日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、

 

アスフォデルス・セロティヌス Asphodelus serotinus の花。

 

花の直径は3cmほど。

 

 

 

草丈は1mほど。

 

種小名の serotinus は遅れて咲く、晩生(おくて)の意味か。アスフォデルス・セロティヌス Asphodelus serotinus でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名はギリシャ神話に登場する Asphodelos(=不死の花)を語源としている。種小名は「晩生の」の意。

アスフォルデス・セロティヌスはツルボラン科の多年草である。草丈は100㎝前後程度となる。葉は楕円形で、縁部には鋸歯があり、先端部は鈍頭、茎に互生する。7月頃、茎上部に穂状花序を出し、径3㎝程度で白色6弁の花をつける。花被片の中央部位には赤茶色の条線模様が入る。花後には蒴果をつけ、6個の種子を内包する。 (GKZ植物事典より) 

 

 

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ジャシオネ・モンタナ Jasione montana

2022-04-19 10:03:56 | ポルトガルの野の花

キキョウ科、Campanulaceae、ジャシオネ属、小アジア~ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Jasione montana、異名:Jasione jancae、

和名:シープスビット、ヤシオーネ・ラエウィス、

英名:Sheep’s-bit 、Sheep’s bit Scabious、葡名:Baton-azul 、Botão-azul、

2009年6月、2016年6月16日、7月17日、2017年5月23日、7月12日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で、2014年6月10日、10月23日、2015年5月7日、23日、アレンテージョ地方で撮影、

 

ジャシオネ・モンタナ Jasione montana の花。草丈は30~50cmほど。

 

未だ咲き始めの若い花。濃色の花。白から紫まで色の濃淡がある。

 

全体に毛が多く、葉は長楕円形~披針形。種小名のモンタナは山岳地の意。標高1900mの高山から低地にも自生。

 

花は茎頂に密集した頭状につき、径5~30mmで薄青色。

 

草原や牧場の道路脇などに群生。ジャシオネ・モンタナ Jasione montana でした。  

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、本種のギリシャ名から。種小名は「平滑な」の意。

ヤシオーネ・ラエウィスはキキョウ科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地で、概して丘陵地の岩が露出しているような場所に自生する野草である。草丈は、20~30㎝程度、或いはそれ以上となる。葉は、幅3~4㎜程度の狭楕円状で、縁部は緩やかに波を打ち、先端部は尖り、茎に互生する。5~8月頃、茎上部に円錐花序を出し、長い花柄の先に径2,5~4㎝程度で淡青色の花をつける。花は、花冠の径15~25㎜程度の筒状花の集まりで、その数100個以上が傘状となっている。(GKZ植物事典より)

 

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シレネ・フォエティダ Silene foetida

2022-04-18 10:17:26 | ポルトガルの野の花

ナデシコ科、Caryophyllales、マンテマ(シレネ)属、イベリア半島原産、多年草、

学名:Silene foetida、

2016年7月16日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

シレネ・フォエティダ Silene foetida の花。標高1800m付近の岩山の隙間などに自生しているのを確認。

 

種小名の foetida はラテン語で foetidum=不快な匂い、不吉な香り、悪臭などの意味だが、幸いにも確認は怠っている。

 

葉は卵形の肉厚で対生。花の大きさは3cmほど。額や花茎は毛深い。

 

 

 

ポルトガルの一部とスペインの一部のみ自生が確認されているそうだ。シレネ・フォエティダ Silene foetida でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ神話の酒神バッカスの養父であるシレネスの名に因んでいる。種小名は「悪臭のある」の意。

シレネ・フォエティダはナデシコ科の多年草である。本種はイベリア半島の標高1600~2000m級高地の岩礫質土壌地帯に自生の見られる野草である。草丈は10~20㎝程度となる。茎は直立し、或いは斜上し、上部で分枝をする。葉は長さ2~3㎝程度の卵形で、縁部は全縁であるが不規則な波を打ち、先端部は尖り、基部では茎に対生する。6~9月頃茎上部に径3㎝程度の5弁花をつける。各花弁の先端部は2深裂する。花色は淡桃色で、中央部は白色となる。花後には卵形で1.5~2㎝程度の蒴果をつける。 (GKZ植物事典より) 

 

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エウフォルビア・トランスタガナ Euphorbia transtagana

2022-04-17 10:16:24 | ポルトガルの野の花

トウダイグサ科、Euphorbiaceae、トウダイグサ属、ポルトガル原産、固有種、

学名:Euphorbia transtagana、

2016年9月21日、10月16日、2018年10月20日、2020年3月26日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

エウフォルビア・トランスタガナ Euphorbia transtagana の花。表示名は学名の音読み。花の直径は7mmほど。草丈は10~50cmほど。

 

和名のトウダイグサ(灯台草)属は形が燭台に似ることから。園芸植物などについては学名の英語風読みのユーフォルビアで呼ばれることが多い。学名の Euphorbia は、ヌミディア王ユバ2世に仕えたギリシャ人医師エウポルボス (Euphorbos) に由来する。ユバ2世の一人目の妻はマルクス・アントニウスとクレオパトラ7世の娘クレオパトラ・セレネである。エウポルブスはサボテンに似たユーフォルビア植物が強力な瀉下薬となることを記した。

 

紀元前12年、ユバ2世は、侍医のアントニウス・ムーサの像を作ったアウグストゥスに応えて、この植物の名前をエウポルブスから名付けた。ユバ2世自身は、芸術および科学の著名なパトロンであり、いくつかの探検や生物学的研究の後援をしていた。彼はまた著名な作家であり、博物学に関する論文や最もよく売れたアラビアへの旅行案内といったいくつかの専門書や一般向けの学術書を書いている。Euphorbia regisjubae(ユバ王のEuphorbia)は、博物学におけるユバ王の貢献とこの属を表に出した彼の役割を称えて命名された。植物学者のカール・フォン・リンネはエウポルブスを顕彰し、この「Euphorbia」を属名として採用した。(Wikipediaより)

 

 

 

エウフォルビア・トランスタガナ Euphorbia transtagana でした。

©2022 MUZVIT

 

 

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キティスス・ムルティフロールス Cytisus multiflorus

2022-04-16 09:43:28 | ポルトガルの野の花

マメ科 Fabaceae、エニシダ属、イベリア半島原産、多年性潅木、

学名:Cytisus multiflorus、

和名:シロバナエニシダ、

英名:White Broom、White Spanishbroom、

2016年6月13日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

キティスス・ムルティフロールス Cytisus multiflorus の花。高さ 3~4m ほどになる潅木だそうだが、標高 1200m で確認したものは高さ 50cm ほどだった。

 

花の直径は黄色いエニシダより少し小さく、1cm ほど。

 

 

 

種小名の multiflorus は multii はたくさんの、florus は花の意味がある。

 

標高 1500m 付近でも確認。キティスス・ムルティフロールス Cytisus multiflorus でした。

 

©2022  MUZVIT

 

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