The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

セサモイデス・スフルチコサ Sesamoides suffruticosa

2021-08-31 10:16:06 | ポルトガルの野の花

モクセイソウ科、Resedaceae、セサモイデス属、イベリア半島原産、

学名:Sesamoides suffruticosa、

葡名:Reseda-de-fruto-estrelado、

2016年9月25日、2017年5月23日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

セサモイデス・スフルチコサ Sesamoides suffruticosa の花、表示名は学名の音読み。

 

草丈は 15~60センチほど。

 

標高 1000メーターほどの山岳地帯で確認。

 

 

 

セサモイデス・スフルチコサ Sesamoides suffruticosa でした。

©2021 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名はギリシャ語のsessem(=ゴマの古名)とoides(~のような、似ている)の合成語から。種小名は「亜低木状の」の意。

セサモイデス・スフルティコサはモクセイソウ科の多年草である。本種はイベリア半島の標高800~1000程度の山岳地帯で、比較的日当たりの良い岩礫質な土壌に自生の見られる野草である。草丈は15~60㎝程度となる。茎下部は木質化する。茎基部での葉は、長さ10~35㎜程度の狭楕円状で、縁部は全縁、先端部は尖り、基部は茎を抱き、互生する。茎葉は7~20㎜程度で、茎上方に行くほど葉は小さくなって行く。4~8月頃、茎頂に長い花穂を出し、径1,5㎝程度で白色の花を下方から上方へと咲き上がる。(GKZ植物事典より)

 

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アグロスティス・トゥルンカツラ  Agrostis truncatula

2021-08-30 10:22:28 | ポルトガルの野の花

イネ科、Poaceae、ヌカボ(アグロスティス)属、地中海沿岸地域、イベリア半島原産、

学名: Agrostis truncatula、

葡名: Barbas-de-raposa(キツネのあごひげ)、Erva-feno(干草ハーブ)、Erva-fina、Linho-de-raposa(キツネのリンネル)、

2011年6月10日、2015年6月13日、2016年7月13日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

アグロスティス・トゥルンカツラ Agrostis truncatula の花。花期は 6月から 8月。

 

標高 1500メートル付近で確認。目視ではピンクのもやの様にかすんで見える。

 

草丈は 30センチほど。葉は線形で、株元からロゼッタ状に広がる。

 

 

 

アグロスティス・トゥルンカツラ Agrostis truncatula でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ神話の agros(=野原)を語源とし、イネ科の一種のギリシャ古名からの転用という。種小名は「切形の」の意。

アグロスティス・トルンカツラは、イネ科の 1・2年草である。本種は、イベリア半島の標高 1100~1700m 級高地に自生する野草である。草丈は 30~50㎝ 程度となる。葉は長さ 5~10㎝ 程度の狭楕円形で先端部は尖る。6~8月頃、茎上部に大形の円錐花序を出し、紫色を帯びた小穂に紫色の小花を多数つける。(GKZ植物事典より)  

 

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ベリス・シルヴェストリス Bellis sylvestris

2021-08-29 10:10:50 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ヒナギク(ベリス)属、地中海沿岸地域原産の多年草、

学名:Bellis sylvestris、

英名:Southern Daisy、Wood Daisy、

葡名:Margarida-do-monte、Margarida-menor、

2011年2月7日、ポルトガル、アルガルベ地方で、2009年3月8日、11日、2011年2月12日、2015年1月12日、12月12日、2016年2月1日、7日、22日、2017年1月17日、2018年2月12日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ベリス・シルヴェストリスBellis sylvestris の花。根生葉は楕円形で中部より上側が広くなり、3脈があり基部に向けて狭くなる。頭花は白く盤は黄色。

 

舌状花はしばしば先端部、特に裏が赤紫色に染まる。花の直径は 20~40mm。

 

長く細い花茎につく。花や葉は薬用に。そして食用にも。

 

属名の Bellis はラテン語の Bellus(可愛らしい、美しい)より。種小名の silvestrisは(野生の)の意。

 

ベリス・シルヴェストリス Bellis sylvestris でした。  

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ神話に登場する森の妖精ベリデスに由来している。(ギリシャ神話では、ベリデスが姿を変えた時に出来た花がヒナギクだったという。)種小名は、「野生の」の意。

ベリス・シルベストリスは、キク科の多年草である。草丈は15~45㎝程度となる。葉は根生し、長さ5~18㎝、幅2.5㎝程度のヘラ状狭楕円形となる。春場に長い花茎を立ち上げ、径2~4㎝程度の頭花を付ける。花茎は概して赤味を帯び、周囲には軟細毛が密生する。舌状花は白色で、先端部が桃色に染まる。花弁の裏面は桃紫色となる。中央の管状花は黄色。(GKZ植物事典より)  

 

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ダウクス・ムリカツス Daucus muricatus

2021-08-28 10:26:09 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、ヤブジラミ属、地中海沿岸地方~北アフリカ原産、多年草、薬用、

学名: Daucus muricatus、

葡名: Cenoura brava、

2018年5月23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ダウクス・ムリカツス Daucus muricatus の花。花期は 5月から 7月。

 

茎は直立し、上部は分枝

 

 

 

高さは 30-70cm

 

葉は長さ 5-10cm。 ダウクス・ムリカツス Daucus muricatus でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の daiein(=温める)を語源とし、薬用とすると体を温めるということから。種小名は「真紅色の」の意。

ダウクス・ムリカタスはセリ科の1・2年草である。草丈は 20~60㎝ 程度となる。茎は直立し、上部で分枝する。葉は長柄を持ち 2~3回羽状に深裂し、裂片は披針形~線形で、先端部は鋭頭となる。5~9月頃、複散形花序を出し、白色 5弁の小花を多数つける。果実は長さ 5~10㎜程度の長楕円形で刺を持つ。(GKZ植物事典より)   

 

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ヴェロニカ・ペルシカ Veronica persica

2021-08-27 10:16:24 | ポルトガルの野の花

オオバコ科、Plantaginaceae、クワガタソウ属、ヨーロッパ原産の越年草、

学名:Veronica persica、

和名:オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)、別名:瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳、

英名:Bird-eye Speedwell、Germander Speedwell、PersianSpeedwell、Large Field Speedwell、

葡名:Verónica-da-pérsia、

2015年4月27日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2015年6月13日、ベイラ地方で撮影、

 

路傍や畑の畦道などに見られる雑草。(ポルトガルでは今まで見たことがなく、今回初めて見つけた) 和名はイヌノフグリに似てそれより大きいために付けられた。フグリとは陰嚢のことで、イヌノフグリの果実の形が雄犬の陰嚢に似ていることからこの名前が付いた。オオイヌノフグリの果実はハート型で、フグリに似てはいない。

 

秋に芽を出して他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ち、早春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまう。夏の間は種子で過ごす。寒さに耐えるため、細胞内の糖濃度を高める機能を持ち、葉と茎に生える短い毛で雪と霜を遠ざけて保温する。草丈は10–20cm。葉は1–2cmの卵円形で、鋸歯がある。花弁は4枚。ただし、それぞれ大きさが少し異なるので、花は左右対称である。色はコバルトブルーだが、まれに白い花をつけることがある。

 

花は太陽の光によって開閉し、1日で落花するが、2日目にもう一度開くものもある。花の中心にある蜜でハチ、ハナアブ、チョウなどの虫を誘う虫媒花だが、自家受粉も可能で、自家受粉でよく見られる近交弱勢はないか非常に小さい。アジア(日本を含む)、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア、アフリカに外来種(帰化植物)として定着している。日本に入ったのは明治初年と推定され、1884年あるいは1887年に東京で見られてから急速に拡大し、1919年には全国的にありふれた草になった。

 

 

 

近縁種にイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、フラサバソウなどがある。いずれもオオイヌノフグリより小型で、花ははるかに小さいので目立たない。なお、日本の同属にはクワガタソウ (Veronica miqueliana) の仲間があり、これは山地から高山に分布し、イヌノフグリを大きくしたような美しい花の野草である。(Wikipediaより)

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、我が国のイヌノフグリに似ていて、幾分大型となることから。属名は聖女ヴェロニカの名に因んでいる。種小名は「ペルシャの」の意。

オオイヌノフグリは、オオバコ科(←ゴマノハグサ科)の多年草である。我が国固有のイヌノフグリと比較して幾分大振りとなる。また茎が基部で枝分かれし、地を這うようにして広がる。葉は卵円形で、葉縁には鈍鋸歯がある。3~5月頃、径7~10㎜程度でルリ色の花を開く。果実はイヌノフグリに似るが、やや扁平。近年、イヌノフグリよりこのオオイヌノフグリの方が一般的となっている。日本には明治初年に渡来した帰化植物。(GKZ植物事典より)   

 

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キクキア・ラニゲラ Kickxia lanigera

2021-08-26 10:23:05 | ポルトガルの野の花

オオバコ科、Plantaginaceae、ヒメツルウンラン(キクキア)属、地中海沿岸地域原産、

学名: Kickxia lanigera、

英名: Wooly Fluellen、葡名: Falsa-verónica-roxa、

2016年8月19日、8月26日、27日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

キクキア・ラニゲラ Kickxia lanigera の花。花の直径は 3mm ほどで長い距がある。

 

草丈は 5cm ほどで枝分れし匍匐し、最大 1m ほどに広がる。

 

 

 

花顎や茎、葉は毛深い。5mm ほどの葉は丸く互生。

 

花は舌型で白色に中心部に紫色の斑点がある。キクキア・ラニゲラ Kickxia lanigera でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、19世紀ベルギー人植物学者 Jean Kickx への献名。種小名は、「羊毛を生ずる」の意。

キクシア・ラニゲラはオオバコ科(←ゴマノハグサ科)の多年草である。草丈は5㎝程度までであるが、本種の茎は長さ50㎝程度まで地を這いながら横走する。全草が白色の細毛で覆われている。葉は径0,5~1㎝程度のほぼ心形であり、縁部は全縁、先端部は幾分尖り、互生する。7~10月頃、葉腋から長い花柄を伸ばしその先に径3㎜程度で白色の唇形花をつける。花の喉部には紫紅色の斑点模様が入る。葉の後方には長い距がつく。果実は径4㎜程度で球状の蒴果をつける。(GKZ植物事典より)  

 

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カルドゥウス・クリスプス Carduus crispus

2021-08-25 10:30:44 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ヒレアザミ属、ユーラシア大陸原産、越年草、

学名:Carduus crispus、

和名:ヒレアザミ(鰭薊)、ヤハズアザミ(矢筈薊)、

英名:Walted Thistle、Curlede Thisle、Curly Plumeless Thistle、葡名:Aner cardo、

2015年5月5日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2015年6月13日、ベイラ地方で撮影,

 

花径20~15ミリくらいの紅紫色の花(頭花)が茎先に数個集まってつく。頭花は筒状花からなる。 総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)も鋭い披針形で、棘のようになって反り返る。葉は羽状に裂け、互い違いに生える(互生)。 葉の縁には鋭い棘がある。

 

 

 

草丈は70~100cm。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。

 

和名は、茎につく翼を魚の鰭にたとえたものである。 日本へは古い時代に渡来した帰化植物 本州から九州にかけて分布。

 

ヒレアザミ属は地中海沿岸地域を中心に約100種が分布する。葉は刺だらけで,茎には幅の広いひれがつき,その縁にも刺が生えている。 この様子からヒレアザミの名がついた。 初夏に紅紫色の頭花をつける。 アザミに似るが,アザミの仲間ではなくヒレアザミ属としてまとめられている。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、茎の稜上にヒレを持ち、花姿がアザミに似ていることから。属名はギリシャ語のkardos(=刺)を語源としている。種小名は「縁部が縮れた、波打った」の意。

ヒレアザミは、キク科の越年草である。本種は、日当たりがよく幾分湿り気のある草原や休耕田等に自生の見られる野草である。茎は直立し、1m程度となる。茎には2条の翼がある。葉は長さ5~20cm程度で、羽状に深裂する。裂片の先端部は刺状突起となる。葉は、基部では大きく、茎上部ではほとんど見られなくなる。茎についた翼は葉が退化したものであろうか。ちなみに、茎についた翼の先端部も刺状突起となる。5~7月頃、茎頂に長さ2㎝、径1,7~2,7㎝程度の鐘形の頭花をつける。花を支える総苞の先端部は刺状となり外方に反り返る。花冠は紅紫色(希に白花も)となる。花後には痩果をつけるが、冠毛はアザミのような羽毛状とはならず、長さ1,5㎝程度の剛毛状となる。我が国では、史前帰化植物と推測されている。北米では帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

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サキシフラガ・ステラリス  Saxifraga stellaris

2021-08-24 10:23:28 | ポルトガルの野の花

ユキノシタ科、Saxifragaceae、ユキノシタ属、ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Saxifraga stellaris、

英名:Starry Saxifrage、Hairy Kidney-wort、

葡名:saxífraga-da-estrela、

2016年6月15日、2017年7月12日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

サキシフラガ・ステラリス  Saxifraga stellaris の花。種小名の stellaris は、stellaria ラテン語で、星のようなという意味。

 

高山の垂直に立つ崖の割れ目に咲く。

 

 

 

6月半ばの星の山は突然雨が降り、霧も湧き上がる。水滴を一身に溜めた花。

 

ユキノシタ属の花期は3月から9月ごろまで。葉は落葉性で、単葉。花は放射相称または左右相称で、左右相称のものの花弁は下側の2弁が他の3弁より長い。花弁はふつう5弁で、白色、黄色、淡紅色になり、しばしば紫色や濃黄色の斑点がある場合がある。北半球の温帯から寒帯に約300種が知られる。サキシフラガ・ステラリス  Saxifraga stellaris でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は,学名の音読みから。属名の saxifraga とはラテン語の saxum(=岩)と frangera(=割る)の合成語で、「石を割る」の意となる。クモマグサが胆石などの結石を除去する薬用効果があると考えられたことによる。種小名は「星形の」の意。

サキシフラガ・ステラリスは、ユキノシタ科の多年草である。本種は、ヨーロッパの広い範囲に分布する。南はイベリア半島~北はグリーンランドまでとなる。緯度の高い地域では低地に自生が見られ、逆に緯度の低い地域ではアルプス山脈等の高山地帯に自生が見られる。何れの地域にしても共通するのは近場に水の流れがあるような岩場に自生する野草である。草丈は20㎝程度となる。根出葉は、長さ3㎝程度の卵形~匙形で、縁部には鋸歯を持ち、幾分厚味がある。6~8月頃、長い花茎を立ち上げ、その上部に、径1~1,5㎝程度で白色の5弁花を散房状につける。花形はほぼ左右対称となる。花弁基部には黄色い斑点模様が着く。花後には2分室を持った卵形の蒴果をつける。(GKZ植物事典より)

 

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アデノカルプス・コンプリカツス Adenocarpus complicatus

2021-08-23 10:03:32 | ポルトガルの野の花

 

マメ科、Fabaceae、アデノカルプス属、

学名:Adenocarpus complicatus、

英名:Adenocarpus complicatus、

葡名:CodeçoCodeço-de-MonchiqueCodeço-rasteiroRasteiro、

2016 年 6 月 16 日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

アデノカルプス・コンプリカツス Adenocarpus complicatus の花。表示名は学名の音読み。

 

 

 

アデノカルプス・コンプリカツス Adenocarpus complicatus でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の adenos(=腺)と karpos(=果実)の合成語から。種小名は「混沌とした、混み入った」の意。

アデノカルプス・コムプリカツスはマメ科の落葉樹である。樹高は2m程度となる。若枝は銀色の細毛に覆われる。茎は直立し、上部で多数分枝する。枝には縦に溝が走り、柔軟性がある。葉は3出複葉で、小葉は1~2㎝程度の狭楕円形で、先端部は尖る。4~7月頃、枝先に総状花序を出し、径2~3㎝程度で黄花の蝶形花を多数つける。花後には長さ4,5㎝程度の莢果をつける。莢果は長さ1~1,5㎝程度で暗緑色の卵形の種子を3~8個内包する。(GKZ植物事典より)

 

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オプンティア・フィクス・インディカ Opuntia ficus-indica

2021-08-22 10:41:46 | ポルトガルの野の花

サボテン科、Cactaceae、ウチワサボテン(オプンティア)属、メキシコ原産の多肉植物、

学名:Opuntia ficus-indica、

和名:ウチワサボテン(団扇仙人掌)、オオガタホウケン(大型宝剣)、

英名:Indian Fig Opuntia、 Barbary Fig、Cactus Pear、Spineless Cactus、 Prickly Pear、

葡名:Tabaibeira、Figo do diabo、Figueira da Índia、Piteira, Tuna、Figueira tuna、Palma、

2009年6月21日、ポルトガル、ベイラ地方で、2009年9月25日、2014年6月21日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

オプンティア・フィクス・インディカ Opuntia ficus-indica の花。乾燥した岩だらけの斜面や道端、牧場脇などに自生。

 

高さは 1~4,5メートル。茎節は長さ 50cm の卵形で緑色扁平。棘はほとんどない。晩春に直径 5~10cm の黄橙色の花を多数つける。

 

秋に、赤~紫色の食べられる実が成る。梨に似た味からカクタスペアとも呼ばれる。果肉は甘くさっぱりとしたジューシーで、生食及びジュースなどに利用される。実から取ったエキスには二日酔の予防効果があるとか。

 

 

 

オプンティア・フィクス・インディカ Opuntia ficus-indica でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、節茎の形状からか?属名は、サボテンに似た植物が生育したと言われるギリシャの街「オプス」の名に由来している。種小名は「西印度諸島のイチジク」の意。果実の形状から。

オオガタホウケンはサボテン科の多年草である。所謂ウチワサボテンの仲間であり、その大型種である。草丈は1~5m程度に。茎節は扁平で肉厚な楕円状~卵形で、長さは50㎝程度に及ぶ。本種にはあまり刺が多くないサボテンでもあるために観賞用としても多く栽培されている。原産地は熱帯アメリカの岩の多い乾燥地帯と言う事である。原産地では、茎節並びに果実を食用とする。晩春に径5~10cm程度で橙黄色の花を開く。果実は長さ5㎝程度の楕円状で紫熟する。(GKZ植物事典より) 

 

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ラマルキア・アウレア Lamarckia aurea

2021-08-21 10:32:34 | ポルトガルの野の花

イネ科、Poaceae、ノレンガヤ(ラマルキア)属、西アジア~地中海沿岸地方原産、

学名:Lamarckia aurea、

和名:ノレンガヤ(暖簾萱)、

英名:Golden Dog’s-tail、Goldentop Grass、

葡名:Escovinhas、Lamarquia-dourada、

2010年4月22日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、

 

ラマルキア・アウレア Lamarckia aurea の花。

 

花序は一方向に密に並ぶ。その形は独特で暖簾のようである。

 

外側の小花は不稔、内側の小花は念性で、包穎と同長。

 

ラマルキア・アウレア Lamarckia aurea でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、花穂の姿からの命名と推測される。属名は、19世紀フランス人自然科学者 Jean Baptiste de Monet Lamarck への献名。種小名は「金色の」の意。

ノレンガヤは、イネ科の1年草である。本種は原産地では、概して石灰岩質の土壌に自生の見られると言う。草丈は50㎝程度となる。葉は、幅2~3,5㎝程度の線形で、先端は狭まって尖り、全体的にざらつき、基部では鞘状となり茎を抱く。稈は円柱形で、中空、基部で分枝をする。5月頃、茎頂に密集円錐花序をつける。花穂には両性小穂と無性小穂とがある。花序は、若い内は淡緑色で、成熟後には淡白褐色~淡褐色となる。花後には長さ2㎜程度の楕円形の頴果をつける。北米、オーストラリア、アフリカ等では帰化状態にある。我が国でも神奈川県での帰化状態にあることが報告されている。(GKZ植物事典より) 

 

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オエノテラ・スペキオサ Oenothera speciosa

2021-08-20 09:57:33 | ポルトガルの野の花

アカバナ科、Onagraceae、マツヨイグサ属、北米原産の多年草、

学名:Oenothera speciosa、 

和名:ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)、タイワンツキミソウ(台湾月見草)、エノテラ、エノテラ・スペキオーサ、

英名:Pinkladies、Pink Evening Primrose、Showy Evening Primrose、Mexican Primrose、Amapola、

葡名:Gotes-brancas-desol、Flor-do-dia、Primula-branca-da-tarde、

2013年5月23日、ポルトガル、エストレマドーラ地方で撮影、

 

オエノテラ・スペキオサ Oenothera speciosa の花。草丈は 30-60cm くらい。葉は披針形で互生する。

 

5-7月頃に、直径 4-5cmくらいの、白または薄いピンク色の花を付ける。花弁の数は 4枚で、8本の雄蕊と、先端が十字型をした雌蕊がある。

 

北米原産の帰化植物で、観賞用として輸入・栽培されていたものが野生化している。名称の由来は、宵に咲くツキミソウと違って、昼間にも開花していることによる。(Wikipediaより)

 

 

 

オエノテラ・スペキオサ Oenothera speciosa でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、日中に開花が見られることから。属名は、「酒」と「野獣」による合成語。根にワインに似た香があり、獣が好んで食べることからという。種小名は「美しい」の意。

ヒルザキツキミソウは、アカバナ科の多年草である。ツキミソウの仲間は、夕方から開花するが、この種は昼に開花するのでヒルザキツキミソウの和名が命名されている。草丈は 50㎝前後。開花期は 6月前後。花色は白で、開花後にピンクとなる。日本へは昭和初期に渡来している。(GKZ植物事典より)

 

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コンボルブルス・トリカラー Convolvulus tricolor

2021-08-19 10:25:42 | ポルトガルの野の花

ヒルガオ科、Convolvulaceae、セイヨウヒルガオ(コンボルブルス)属、地中海沿岸地域原産の1年草、

学名:Convolvulus tricolor、

和名:サンシキアサガオ(三色朝顔)、サンシキヒルガオ(三色昼顔)、

英名:Dwarf Convolvulus、Tricolor Convolvulus、Blue Spanish Bindweed、Dwarf Morning-glory、

葡名:Azuraque、Belamanhã、Bons -dias、Madrugadas、

2007年6月、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2010年4月、2015年4月29日、5月5日、2018年5月3日、12日、23日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

コンボルブルス・トリカラー Convolvuls tricolor の花。セイヨウヒルガオ属では春一番に咲き始める。

 

 

 

田舎道脇に見渡す限りに群生している。葉は楕円形またはへら形。茎は直立して 20~30cmとなり,葉腋(ようえき)に長柄の1花をつける。

 

開花期は夏から秋までと長い。花は径6cmの広い漏斗形で,周辺の大部分は濃青色,中間は白色が星状に入り,中心の花筒底部は黄色の3色に彩られるが,園芸品には白・桃・青・紫褐色など花色に変化がある。

 

花は日中に開き,夕刻や曇・雨天には閉じる。牧場を明るい空色に染め上げる。他の植物と混生。道路わきに咲くコンボルブルス・トリカラー Convolvulus tricolor でした。   

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は西洋から渡来したアサガオの意から。属名はラテン語の convolvere(=巻き付く)を語源としている。種小名は「三色の」の意。

サンシキアサガオは、ヒルガオ科の1年草である。茎は直立し20~30㎝程度となる。葉は楕円形~篦形で茎に互生する。葉の縁部は全縁であるが幾分緩やかに波打ち状となることが多く、先端部は幾分尖る。4~9月頃、葉腋から長い花柄、花枝を伸ばし径6㎝程度で、周縁部は青色、中間部は白色、中心部は黄色の花を1個つける。萼片は5個で、花冠は漏斗形となる。花は・雨天時・曇天時、更に夕刻には閉じる。(GKZ植物事典より)

 

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ケントランツス・ルベル Centranthus ruber

2021-08-18 10:36:03 | ポルトガルの野の花

オミナエシ科、Valerianaceae、ベニカノコソウ(ケントランツス)属 、地中海沿岸地域原産の常緑多年草、

学名:Centranthus ruber、

和名:ベニカノコソウ(紅鹿の子草)、

英名:Red Valerian、Fox’s Brush、Jupiter's Beard、Spur Valerian、

仏名:Centranthe rouge、Valeriane rouge、葡名:Alfinetes、Boliana、Cuidado-dos-homens、Rosa-da-rocha、

2009年6月、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2014年4月25日、アレンテージョ地方で撮影、

 

ケントランツス・ルベル の花。小さな花が固まって6センチほどの花房になる。

 

草丈は 30~40cm。苦味のある若芽をサラダに混ぜたり、根をスープに使用。属名の Centranthus はギリシャ語の「kentron(距)+anthos(花)」からきている。筒状の花冠のつけ根に長い距があることから。 種小名の ruber は「赤い」という意味。

 

 

 

高い垂直の城壁上方でところどころに固まってしっかりと根を下ろしている。

 

城壁のアーチ門にも。ケントランツス・ルベル Centranthus ruber でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は花姿からの命名と推測される。属名はギリシャ語の kentron(=距)と anthos(=花)の合成語から。種小名は「赤」の意。

ベニカノコソウはスイカズラ科(←オミナエシ科)の多年草である。草丈は60~100㎝程度。葉は、披針形(全縁、鋭頭、無柄)で、茎に対生する。 6~8月頃、茎先端部に円錐花序を出し、紅紫色の花を多数つける。花は長い花筒を持ち、花冠は5裂し、花の付け根には距がある。本種は開花時には芳香を放つ。(GKZ植物事典より)

 

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ヒオセリス・スカブラ Hyoseris scabra

2021-08-17 10:10:51 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ヒオセリス属、地中海沿岸地域原産、

学名:Hyoseris scabra、

英名:Annual Hyoseris、Lesser Hyoseris、仏名:Chicoree scabre、

2016年2月7日、29日、2021年3月1日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ヒオセリス・スカブラ Hyoseris scabra の花。花の直径は 3~5ミリととても小さい。

 

葉は先の尖ったタンポポ型でロゼット状。草丈は 10cm 程度で 30cm ほどに広がる。

 

日当りの良い草原などに自生。花茎は 2cm ほど。あまり直立しない。5弁~10弁の小さく黄色い花を咲かせる。

 

種小名の scabra=scabrus=scabrida はラテン語で『ざらざらした、でこぼこの、荒い、うろこ状の』の意。

 

ヒオセリス・スカブラ Hyoseris scabra でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、英名の音読みから。属名は、ギリシャ語で「豚」と「サラダ菜」の合成語から。種小名は「ざらざらした」の意。

ヒオセリス・スカブラはキク科の1年草である。本種は、原産地の項に記した地の岩礫質な土壌地帯で向陽地の草原に自生の見られる野草である。草丈は10㎝程度となる。葉はすべて根出葉でロゼット状に広がりを持つ。葉は、狭楕円形で、縁部は羽状に深裂する。2~4月頃、短い花茎を斜上し、径3~5㎜程度で黄色い舌状花ばかりの花をつける。舌状花の数は5~10個となる。(GKZ植物事典より)

 

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