The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

アカンサス・モリス Acanthus mollis

2021-04-15 09:41:11 | ポルトガルの野の花

キツネノマゴ科、Acanthaceae、ハアザミ(アカンサス)属、地中海沿岸地域~ヨーロッパ~熱帯アジア原産、多年草、

学名:Acanthus mollis、

和名:ハアザミ(葉薊)、

英名:Bear's Breeches、 Sea Dock、Bears Foot、Oyster Plant、

葡名:Aacanto、Acanto-manso、Branca-ursina、Erva-gigante、Gigante、Pé-de-urso、

2012年6月、ポルトガル、バイラーダ地方で、2018年5月4日、5日、6月3日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

アカンサス・モリス Acanthus mollis の花。潅木帯や丘陵の岩礫地の斜面などに生え、高さは1~2メートルになる。花は棘のある緑色から紫色を帯びた苞に包まれる。葉は、ローマ建築におけるコリント式円柱の柱頭を飾るモチーフとして使用されてきた。

 

葉は濃緑色で根生し、羽状に深裂する。晩春から初夏にかけて、丈夫な穂状花序をだし、白色から藤色、淡紅色などの筒状花を咲かせる。ヨーロッパでは、根を民間薬として用いる。学名の Acanthus は、ギリシャ語の akantha(とげ)に由来し、葉に刺のあることから。和名はその意訳。

 

葉の形が古代ギリシャ人に好まれ、建築・工芸の装飾文様としてよく用いられた。代表的なものは、B.C.5c.に始まるコリント式 Corintian order 円柱の柱頭 capital の装飾。(トゲハアザミ A. spinosus を写したものという)。アカンサス文様は、ヘレニズム時代に東方にもたらされ、ガンダーラ美術などにおいても造形されている。

 

日本には、明治時代にまず西洋建築の装飾として知られ、明治末になってから植物そのものが入った。

 

アカンサス・モリス Acanthus mollis でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、葉がアザミの葉に似ていることから。属名は、ギリシャ語の akantha(=刺)に由来し葉の縁に刺があることから。種小名は「やわらかい」の意。

ハアザミは、キツネノマゴ科の多年草である。和名よりも英名のアカンサスの名で親しまれている。葉長は50㎝を超え、縁には大型の鋸歯が見られる。花茎は1mを超える程に成長するので、公園や幾分広めの庭園などに植えられることが多い。花は、ジギタリスによく似ている。アカンサスはギリシャ建築のコリント様式の円柱頭の模様から美術史の上でも著名となっている。アカンサスは、明治末期に我が国に渡来し、主に公園などで植栽されている。(GKZ植物事典より) 

 

 

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デルフィニウム・ペンタギヌム Delphinium pentagynum

2021-04-13 10:27:56 | ポルトガルの野の花

 

キンポウゲ科、Ranunculaceae、デルフィニウム属、南ヨーロッパ、スペイン、ポルトガル原産、

学名:Delphinium pentagynum、

和名:ヒエンソウ(飛燕草)、コンソリダ・ペンタギヌム、

英名:Wild Larksrur、

2014年7月21日、2016年6月2日、2018年5月23日、2020年5月28日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2017年5月23日、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、

 

デルフィニウム・ペンタギヌム Delphinium pentagynum の花。高さ30~90cm。6月、7月に花を咲かせる。

 

葉は分裂し、裂片は線形。

 

初夏、青紫色で、距を持つ花が総状に咲く。アルカロイドの一種、デルフィニンを有し、食べると下痢や嘔吐を起こし、死に至る場合がある。(Wikipediaより)

 

 デルフィニウムの学名はイルカ。

 

デルフィニウム・ペンタギヌム Delphinium pentagynum でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名はラテン語のSolida「固い・濃密な・中空では無い」の意。旧属名は、ギリシャ語のデルピニオン(=イルカ)に由来し、この種の一部の花の形状がイルカに似ているからと言う。種小名は「5雄蘂の」の意。

コンソリダ・ペンタギヌムは、キンポウゲ科の宿根草である。本種は、イベリア半島の石灰質土壌での未開拓地等に自生の見られる野草である。草丈は30~90㎝程度となる。茎周囲には白色の細毛が密生する。茎は上部でよく分枝をする。葉は掌状であるが、線状の小葉に多裂する。6~7月頃、茎上部に円錐花序を出し、2㎝程度で濃青色~青紫色の筒状花を総状につける。花筒・距の外側には白色の細毛が着く。有毒植物(アルカロイドの1種デルフィニンを含む)(GKZ植物事典より) 

 

 

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ポルゴヌム・マリティムム Polygonum maritimum

2021-04-12 10:16:57 | ポルトガルの野の花

タデ科、Polygonaceae、ミチヤナギ属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Polygonum maritimum、

和名:ウミミチヤナギ(海道柳)、

英名:Sea Knotgrass、葡名:Poligono-maritimo、

2013年5月31日、2018年1月24日、25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2018年1月15日、アルガルベ地方で撮影、

 

ポルゴヌム・マリティムム Polygonum maritimum の花。高さ 10~50cm の多年草。ビーチの片隅で確認。

 

開花期は 2月から 6月。

 

 ヴァスコ・ダ・ガマの銅像が見下ろすビーチに群生していた。

 

 

 

ポルゴヌム・マリティムム Polygonum maritimum でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、海辺にみられるミチヤナギの意から。属名は、ラテン語の persica(=モモ)を語源とし、「モモの葉に似ている」の意。種小名は「海辺の」の意。

ウミミチヤナギは、タデ科の多年草(亜低木)である。草丈は10~20㎝程度。本種は沿海地の砂壌地に自生の見られる野草である。茎は茶色で平板な形状で、基部はほとんど木質化している。葉は厚味のある楕円状で、縁部は全縁であるが外側に巻き込むように反転し、先端部は尖り、茎に互生する。4~6月頃、葉腋に白色であまり目立たない小花をつけるが、概して葉に押し潰されたような様子を見せる。(GKZ植物事典より)  

 

 

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トラゴポゴン・ポリフォリウス Tragopogon porrifolius

2021-04-11 10:29:12 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、バラモンジン属、地中海沿岸地域原産、2年草、または多年草、

学名:Tragopogon porrifolius、

和名:バラモンジン(婆羅門参)、セイヨウゴボウ(西洋牛蒡)、ムギナデシコ(麦撫子)、カキナ(牡蠣菜)、

英名:Purple Salsify、Oyster Plant、Vegetable Oyster、Jerusalem Star、Goatsbeard、Salsify、

仏名:salsifis cultivé、葡名:Barba-de-bode、

2013年4月29日、2015年5月5日、2018年5月1日、3日、23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

草丈は 60~120cm 程。葉は互生、先が尖り単葉、葉脈は細く、葉と平行している、線形で柔らかく、基部は茎を抱く。全体無毛で、光沢があり淡緑色になる。また中空であり直立する。春から夏にかけて赤紫色の舌状花からなる 5cm ほどの頭状花を着ける。河川敷や日当たりの良い草地に散発的に見られる。北アメリカ、日本、オーストラリア、ハワイ、ブリテン諸島にも帰化している。

花弁の先は5歯があり、子房と冠毛の基部の間が離れる。 総苞も無毛で淡緑色になる。総苞片は 10 個ほどあり、痩果ができる頃には、長さ 5cm ほどになる。痩果は円筒形で長さは 9-14mm、淡褐色になり表面がざらつき、冠毛をもつ。

 

根や若芽は野菜として食用され、ガイウス・プリニウス・セクンドゥスの『博物誌』にも記載がある。栽培は 16世紀になってフランスとイタリアで開始された。イギリスでは当初観賞用として栽培され、18世紀には食用とされたが、その後一般的な野菜ではなくなった。現在は、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアで根の栽培が行われているが、近年は同様に根菜用としてはスコルツォネラヒスパニカの方が人気がある。味が牡蠣の風味があるということからオイスタープラントとも呼ばれる。

 

幼根はサラダ、主根はスープやシチューの具として調理される。また根からラテックスが抽出され、チューインガムの原料にもなる。若芽はアスパラガスと同様に調理される。発芽した種子もサラダやサンドウィッチに利用される。写真は花の終わった後の姿。

 

パリ、モンパルナスの朝市で売っていたサルシファイ。

生薬としても利用され、ペダニウス・ディオスコリデスの『薬物誌』に記載されており、肝臓や胆嚢に効くとされる。利尿薬としても用いられた。(wikipediaより)

 

トラゴポゴン・ポリフォリウス Tragopogon porrifolius でした。 

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名のバラモンはインドの司祭を意味するサンスクリット語のब्राह्मण(Brāhma-na)を音写した語であり、「参」はオタネニンジン(=チョウセンニンジン)を指す。属名は、ギリシャ語で「山羊の髭」の意。種小名は「リーキ(ニラネギ)に似た葉の」の意。

バラモンジンはキク科の多年草である。草丈は60~120㎝程度となる。茎は淡緑色で無毛、光沢がある。茎は中空で、直立する。葉は狭三角状で先端部は尖り、基部では鞘状の茎を抱く。葉の表面には平行脈が確認できる。7月頃、茎頂並びに枝先に径5㎝程度の舌状花を付ける。花弁の先端部では5浅裂する。総苞片は10程度あり、5㎝程度となる。花後には10~14㎜程度の円筒形の痩果をつけ淡褐色に熟す。痩果は淡褐色の冠毛を持ち球状となる。本種は、地中海沿岸地方が原産地であるが、現在、ブリテン諸島、北米・オーストラリア・ハワイ等では帰化状態にある。日本には、明治10年(1877)頃に渡来し、現在では帰化状態にある。(GKZ植物事典より) 

 

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ラシラス・シッロサス Lathyrus cirrhosus

2021-04-10 10:32:43 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、レンリソウ(ラシラス)属、  南ヨーロッパ原産の蔓性多年草、

学名:Lathyrus cirrhosus、

英名:Cirrhose Vetch、Pyreneen Pea、葡名:Lathyrus cirrhosus、

2014年5月31日、7月17日、2016年6月1日、2017年6月26日、2018年5月23日、25日、28日、6月6日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、

 

ラシラス・シッロサス  Lathyrus cirrhosus の花。

 

花の直径は 2cm ほど。

 

5月から7月まで次から次に花を付けていた。

 

ポルトガルの田舎道の沿道に。他の植物に絡まって蔓を延ばす。

 

あまり群生はしていない。ラシラス・シッロサス  Lathyrus cirrhosus でした。 

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、大形のレンリソウ(連理草)の意から。属名は、ギリシャ語のlathylos(=豆、或いは豆をつける植物)を語源としている。種小名は「巻きひげを持った」の意。

ラシルス・シロウシスはマメ科の多年草である。蔓性植物で、草丈(蔓長)は1m程度となる。茎の断面は方形で、それぞれの側面には条筋が走る。長い葉柄(5㎝程度)の先には2~3個の長楕円形の小葉がつく。葉柄の基部には小さな托葉が着く。5~8月頃、葉腋から花柄を伸ばし、径2~3㎝程度の蝶形花をつける。旗弁は紅紫色地に濃紅紫色の網目模様が入る。翼弁・竜骨弁は濃紅紫色となる。花後には円筒状で先端の尖った莢果をつける。(GKZ植物事典より)

 

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ラヌンクルス・ニグレケンス Ranunculus nigrescens

2021-04-09 10:01:59 | ポルトガルの野の花

キンポウゲ科、Ranunculaceae、キンポウゲ属、イベリア半島の固有種、

学名:Ranunculus nigrescens、

2017年5月23日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ラヌンクルス・ニグレケンス Ranunculus nigrescens の花。

 

ポルトガルは標高の高い所、または北部地域に自生。根元に広がる手のひら型の葉。花は直径3センチほど。

 

高原の岩陰で自生する。

 

 

 

ラヌンクルス・ニグレケンス Ranunculus nigrescens でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名の Ranunculus とはラテン語で「カエル」の意で、この属の植物の多くが湿地を好んで自生することによる。種小名は、「黒ずんだ、黒味がかった」の意。

ラナンキュラス・ニグレセンスは、キンポウゲ科の多年草である。本種は、イベリア半島(スペイン・ポルトガル)の標高950~2100m山間地で、概して珪質基層の牧草地等に自生の見られる野草である。草丈は10~40㎝程度となる。茎は直立し、茎の周囲には白色の細毛が密生する。葉は、根生し、ほぼ円形に近い掌形で、縁部は疎らに浅裂し、基部では心形となる。葉は、ロゼット構成する。4~7月頃、長い花茎を立ち上げ、径3㎝程度で黄花の5弁花をつける。(GKZ植物事典より)  

 

 

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ドリクノプシス・ゲラルディ Dorycnopsis gerardi

2021-04-08 10:10:56 | ポルトガルの野の花

 

マメ科、Fabaceae、ドリクノプシス属、地中海沿岸地域原産、

学名:Dorycnopsis gerardi、

和名:ドリクノプシス・ゲラルディ、別名:アンティリス・ゲラルディ、

葡名:Albaida、

2012年6月3日、4日、2015年5月7日、2018年6月20日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、

 

ドリクノプシス・ゲラルディ Dorycnopsis gerardi の花。沿道などに群生。画面右上の大きな花はスカビオサ・アトロプルプレア Scabiosa atropurpurea。

 

花の直径は1mmほどで、たくさん固まって1cmほどの花房となる。

 

草丈は 20~60cmほど。

 

 

 

ドリクノプシス・ゲラルディ Dorycnopsis gerardi でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は「Doricnium属(マメ科)に似ている」の意。種小名の語源不詳。(人名に因んでいるものと推測される。)

ドリクノプシス・ゲラルディはマメ科の多年草である。本種は、地中海沿岸地方で、概して日当たりの良い原野や路傍等に自生の見られる野草である。草丈は20~60㎝程度となる。葉は奇数羽状複葉で、羽片は狭楕円状で、縁部は全縁、先端部は尖り、基部では葉幅が狭まり葉軸につく。4~6月頃、茎頂並びに枝先に複散形花序を出し、径1㎝程度の花房をつける。実際の花は、径1㎜程度の小花である。花後には緑色の豆果をつける。(GKZ植物事典より)

 

 

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ソンクス・オレラケウス Sonchus oleraceus

2021-04-07 09:57:47 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ノゲシ属、ヨーロッパ原産、

学名:Sonchus oleraceus、

和名:ノゲシ(野芥子)、別名:ハルノゲシ(春野芥子)、ケシアザミ(芥子薊)、古名:ツバヒラクサ(都波比良久佐)、

英名:Common Sow Thistlle、Sow Thistle、Smooth Sow Thistle、Annual Sow Thistle、Hare's Colwort、Hare's Thistle、Milky Tassel、Milk Thistle、Soft Thistle、Swinies、

葡名:Serralha、Serralha-branca、Serralha-macia、Leitaruga、

2015年2月5日、11日、12日、15日、12月4日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2016年2月18日、2018年1月30日、アレンテージョ地方で撮影、

 

ソンクス・オレラケウス  Sonchus oleraceus  の花。花期は春から秋で黄色のタンポポのような花が咲く。

 

葉には刺があるが柔らかく触っても痛くない。葉色は少し白っぽい緑で光沢はない。葉は茎を抱く。

 

茎の高さは 50-100cm 程で軟らかく中に空洞がある。和名に「ケシ」が付くが、ケシ(ケシ科)と葉が似ているだけで分類上は全く別系統である。日本各地の道端や畑に自生する。ヨーロッパ原産で世界各地に広まったと考えられている。

 

日本には史前帰化植物として入ったものと思われる。(Wikipediaより)

 

ソンクス・オレラケウス Sonchus oleraceus でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は。山野に自生が見られて、葉がケシに似ていることから。属名はアザミ等を一括したギリシャ古名。種小名は「食用蔬菜の」の意。

ノゲシはキク科の1,2年草である。史前帰化植物と推測され我が国各地の路傍に普通に見られる野草である。草丈は1m前後に。茎は太く軟らかく、中空である。茎には稜があり、上部で分枝もする。葉も茎と同様に軟らかく、不規則に羽状に切れ込む。裂片には不揃いの鋸歯があり、オニノゲシのような刺はない。葉の基部は茎を抱く。3~5月頃に開花するが、頭状花の形は2㎝前後で、花色は黄色。茎を切ると白い汁が出て来る。(GKZ植物事典より) 

 

 

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イポモエア・プルプレア Ipomoea purpurea

2021-04-06 10:20:18 | ポルトガルの野の花

ヒルガオ科、Convolvulaceae、サツマイモ属、メキシコから中央アメリカ原産のつる性多年草、1629年、フランスに移入、広くヨーロッパに分布、

学名: Ipomoea purpurea、

和名:マルバアサガオ(丸葉朝顔)、

英名: Blue Morning Glory、Purple Morning Glory、Tall Morning Glory、Common Morning Glory、

葡名:Bons-dia、Campainhas、Glória da manha、Corda-de-viola、

2008年7月、2014年7月17日、21日、2015年12月4日、2018年1月25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2016年9月25日、バイラーダ地方で撮影、

 

イポモエア・プルプレア Ipomoea purpurea の花。花の直径は 8~10cm ほど。

 

ポルトガルでは至るところに繫茂している。日当たりの良い道路わきや荒地に、塀や他の植物に絡まってつるを延ばす。種小名の purpurea は紫色の意。ほぼ1年中花を付ける。一番寒い12月~1月でもちらほら咲いている。

 

山の上まで木々を伝って繫茂。大木のてっぺんまで覆いかぶさる様に登る。

 

城の廃墟にも。

 

イポモエア・プルプレア Ipomoea purpurea でした。 

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、文字通り丸葉のアサガオの意である。属名は、ギリシャ語の ips(=芋虫)と homoios(=似た)の合成語で、他物にからみつき這いのぼる性質から。種小名は、「紫色の」の意。

マルバアサガオは、ヒルガオ科の蔓性1年草である。葉は長さ7㎝、幅5㎝程度の心形で、茎には下向きの毛が見られる。開花期は6~10月頃に、径5~8㎝程度の漏斗形の花をつける。花色は、紅紫色であるが咲き始めはより紫色が強く、やがて赤味を増してくる。花冠の下の萼は細く下向きに反り返る。果実は上向きに熟す。本種は南米原産であるが、1629年にはフランスに導入されている。我が国へは寛永7年(1630)頃に渡来している。現在、我が国では、栽培されていたものが逸出し、各地で野生化している。(GKZ植物事典より) 

 

 

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ファグナロン・サクサチレ Phagnalon saxatile

2021-04-05 09:58:02 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ファグナロン属、地中海沿岸地域~北アフリカ原産、

学名:Phagnalon saxatile、

英名:Mediterranean Phagnalon、西名:Manzanilla yesquera、

葡名:Alecrim-das-paredes、Alecrim-dos-muros、Erva-de-espanta-diabos、Fagnàlãd-das-pedras、Muçanela、

2016年9月25日、ポルトガル、ベイラ地方で、2018年5月10日、25日、コスタ・アズール地方で、2018年5月15日、アレンテージョ地方で撮影、

 

ファグナロン・サクサチレ Phagnalon saxatile の花。花の直径は8ミリほど。花弁は多数の糸状。花は淡い黄色。顎片は丸く、うろこ状。

 

葉は細く、灰緑色で対生。

 

 草丈は 30 センチほど。

 

垂直の石垣の隙間に、株立ちで複数、自生しているのを確認。

 

種小名の saxatile=saxatillis=saxatilisは ラテン語で、岩場で育つの意。ファグナロン・サクサチレ Phagnalon saxatile でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名の語源不詳。種小名は、「岩上に生える」の意。

ファグナロン・サクサティーレはキク科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地の岩礫質な土壌地帯に自生する野草である。草丈は30~80㎝程度となる。茎・葉には灰白色の柔毛が密生する。葉は、狭楕円状で、縁部には荒い鋸歯があり、先端部は尖り、基部では葉柄状に狭まり茎に互生する。3~8月頃、茎頂に径6~15㎜程度の頭花をつける。花被片はすべて黄色い糸状となる。(GKZ植物事典より) 

 

 

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ペラルゴニウム・トゥリステ Pelargonium triste

2021-04-04 10:27:44 | ポルトガルの野の花

フウロソウ科、Geraniaceae、テンジクアオイ属、南アフリカ原産、

学名:Pelargonium triste、

和名:ヤエザキゼラニウム(八重咲ゼラニウム)、ニオイテンジクアオイ(匂い天竺葵)、

英名:Poor-man’s Rose、

葡名:Gerânios、Gerânio-rosa、

2018 年 5 月 9 日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

テンジクアオイ属には多年草や半低木のものが多いが、一年草もある。また、多肉植物や匍匐性、蔓性になるものがある。約230種が知られており、種の大部分、亜熱帯や熱帯に分布し、反耐寒性の物が多い。

 

葉は対生または螺旋状につき、単葉で、掌状もしくは羽状の切れ込みや鋸歯のあるものが多く、無毛のものと有毛のものがあり、強いにおいのあるものが多い。

 

お家の窓辺を飾るゼラニウム、原種ではない園芸種と思われるが野生化している。誰かがここへ持ってきて植えた、とは考えられない場所。前は砂浜、ビーチ、海水浴場。一枝か根でも流れ着いたのだろうか?繁殖し見事に花を付けていた。

 

花は直立した茎の先につき、5枚の花弁があり、がくも5裂する。花の色は、赤・ピンク・白・藤色・紫・オレンジ色・サーモンピンクなどがあり、絞りや覆輪・星形模様などの複色花もある。一部八重咲きの品種もある。

 

ほとんどの園芸種は、南アフリカ原産のいくつかの原種の交配によって作成されたもので、約20の種から数千の品種が作られている。ヨーロッパにはプラントハンターのフランシス・マッソンにより18世紀に南アフリカから持ち込まれた。

©2021 MUZVIT

 

 

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トリリス・アルヴェンシス・ネグレクタ Torilis arvensis subsp.neglecta

2021-04-03 10:36:14 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、ヤブジラミ(トリリス)属、

学名:Torilis arvensis subsp.neglecta、

英名:Spreading hedgeparsley、Tall Sock-destroyer、Common Hedge Parsley、

2011年6月、2015年6月13日、2016年6月15日、ポルトガル、ベイラ地方で、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ヤブジラミ属は越年草または多年草。葉に柄があり2-3回羽状複葉になり、粗い短毛がある。

 

花は複散形花序になり、花柄の下の総苞片と小花柄の下の小総苞片はともに発達する。萼筒の先の萼歯片はある。

 

花弁は5弁で白色。果実の表面に不規則な刺毛を密生させ、刺毛には小突起があり、ざらつく。分果の隆条はあまり発達しない。

 

カナリア諸島、地中海から東アジアにかけて約15種が知られ、日本では2種が分布し、2種が帰化している。

 

地中海地方原産、湿気の多い地域に典型的な種。高さが2mに達する。

©2021 MUZVIT

 

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コニウム・マクラツム Conium maculatum

2021-04-02 10:35:51 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、ドクニンジン属、地中海沿岸地域原産、多年草、薬草、

学名:Conium maculatum、

和名:ドクニンジン(毒人参)、ドクパセリ(毒パセリ)、英名:Poison Hemlock、

2021年3月26日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ドクニンジン(毒人参、Conium)は、セリ科の有毒植物のひとつ。多年草で薬草として使われる。ヨーロッパ(特に地中海地方)が原産の Conium maculatum と、北アフリカ原産の C. chaerophylloides の2種がある。葉の見た目から、「毒パセリ」とも呼ばれる。

学名「コニウム・マクラトゥム」が意味する通り、ヨーロッパ種のほうが中毒性のある「毒草」として、はるかに有名である。ハーブとして有用な二年草で、1.5mから2.5mの高さに育ち、つるつるした緑の茎は、下半分に、たいてい赤か紫のぶちやまだらが入っている。ドクニンジンは、ソクラテスの処刑に毒薬として用いられたことが知られており、茎の赤い斑点は、ヨーロッパでは「ソクラテスの血」と呼ばれることもある。

 

小さな白い花は、花序の中で密集しており、全体で直径10cmから15cmほどになる。

葉はきれいにレース状に分かれており、一様に三角形をしている。とりわけ若葉は、パセリや、山菜のシャクと見間違えやすい。また植物全体が、しばしばフェンネルやワイルドキャロット(菜人参の原種)と取り違えられる。種子はウイキョウ(フェンネルシード)に似ており、肉色をした根は、たいてい枝分かれしておらず、パースニップと取り違えられる。

 

ドクニンジンは、植物全体が臭気を放っていることが特徴と言われているため、食用植物と区別するには、臭みが手がかりとなりうる。たとえばドクニンジンを潰してやると、葉と根は、腐ったような(あるいはカビ臭い)不快な臭いがするのに対して、フェンネルの葉は、アニスやリコリスのような芳香がする(ただしパースニップも同じくらい臭いといわれるため、どのみち注意は必要である)。ドクニンジンかそれ以外の安全な植物かの見分けがつかないような場合は、ドクニンジンの毒性の高さを考慮して、廃棄することである。

ドクニンジンは、かつては日本に自生していなかったが、近年ヨーロッパと気候の似た北海道の山野では帰化植物となっており、このためシャクと誤認して採取され、摂取された結果の死亡例も報告されている(北海道のほかに、東日本やアジア各地、北米大陸、豪州などでも帰化植物となった例が報告されている。ドクニンジンは、しばしば水辺やどぶなど、水はけの悪い土地で発見される)。

 

ドクニンジンは、各種の毒性アルカロイド(コニイン、N-メチルコニイン、コンヒドリン、N-プソイドコンヒドリン、γ-コニセインなど)を含む。これらの毒の中でも最も重大なのがコニインである。コニインは神経毒性の成分で、中枢神経の働きをおかし、呼吸筋を麻痺させる。人間や家畜にとって有害である。

ドクニンジンは春に目立つ。春はかいばやまぐさが消えてしまうからである。ドクニンジンは全身に毒を含んでいるが、いったん乾かしてやると、大幅に毒は減る。それでも毒が完全に消滅するわけではない。葉の見た目から、「まだらパセリ ("spotted parsley")」という別名もある。蝶の中には、幼虫の頃にドクニンジンを好んで食べるものがある。

ドクニンジンは、英語では「ヘムロック」(「毒草」の意味)と呼ばれるが、この語は時どき、同じセリ科のドクゼリと混用されている(ドクゼリの英語の俗称は「ウォーター・ヘムロック」である)。ちなみにスペイン語やポルトガル語では、ドクニンジンのことを「シクータ ("Cicuta")」と呼ぶが、英語ではドクゼリの意味で「シクータ」を用いる。慣習的にこのような混乱が見られるものの、ドクニンジンとドクゼリの違いは、容易に見分けることができる。

ドクニンジンは、鎮静剤や、痙攣止めの用途のために使われてきた。古代ギリシアや中世アラビアの医学では、関節炎などのさまざまな難病の治療にドクニンジンを用いている。しかしながら、治療法によっては必ずしも効能が期待できるわけでなく、服毒量もごく少なくしなければならない。大量の服用は危険が高く、呼吸困難に続いて麻痺や言語障害を引き起こし、死にすら至りかねないからである。(Wikipediaより)

©2021 MUZVIT

 

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ジャスミヌム・フルティカンス Jasminum fruticans

2021-04-01 10:25:03 | ポルトガルの野の花

モクセイ科、Oleaceae、ソケイ(ジャスミヌム)属、地中海沿岸地域原産、半常緑低木、

学名:Jasminum fruticans、

和名:ヤスミヌム・フルティカンス、ワイルド・ジャスミン、

英名:Wild Jasmine、葡名:Giestó、Jasmineiro-do-campo、Jasmineiro-do-monte、

2014年4月10日、2018年5月4日、2021年3月31日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ジャスミヌム・フルティカンス Jasminum fruticans の花。

 

 

 

背丈は30センチほど。

 

 

 

ジャスミヌム・フルティカンス Jasminum fruticans でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名の Jasminumは、マツリカのアラビヤ名ヤスミンに由来している。種小名は「低木の」の意。

ヤスミヌム・フルティカンスは、モクセイ科の半常緑低木である。樹高は1~4m程度となる。茎は4稜を持ち、無毛である。成長の早いジャスミンで、 原産地では最大で6mを超えるものも存在するとか。葉は3出複葉で、小葉は長さ0,5~3㎝、幅0,2~1,5㎝程度の倒卵形~楕円形となる。葉は、縁部は全縁、先端部は鈍頭で、茎に互生する。4~5月頃、枝先の葉腋から長さ8~15㎜程度の筒状花をつける。花径は1,5㎝程度で、花冠は5裂する。開花時には芳香を放つ。花後の果実は長さ7㎜程度の楕円状で濃紫熟する。(GKZ植物事典より)

 

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