~暮らしの中の小さな幸せ~

ログハウスに住みながら・・・
日々の暮らしと趣味の色々を綴ります

観光列車「花嫁のれん号」も出逢いが・・・・

2017年11月22日 | 鉄旅
旅の続きです。

リュックを網棚に忘れたことに気づき、動揺しながら駅員さんに告げると
忘れた場所・荷物の大きさ・色・貴重品の有無・氏名・連絡先(携帯番号)
そして、次に乗る観光列車の指定席番号など尋ねられた私
私の乗った列車の終点は七尾駅は和倉温泉駅の次の駅で
JRと「のと鉄道」が乗り入れているので少々ややこしそうです。
荷物は無事あったのか?次の七尾駅で受け取るのか?
連絡を取り合ってくれてる様子です。
丁度、下りの観光列車「花嫁のれん」が到着したり大忙しな時間帯で
数少ない駅員さんは皆バタバタと忙しそう
動揺し不安げな顔で駅員さんの動きを目で追う私に
「今、連絡取ってますから、もう少しお待ち下さい」と度々声をかけてくれます。
私の慌てる様子に近くにいた女性も「どうされました?」と話しかけ・・
私のドジ話に「あら~大変!でもきっと大丈夫ですヨ」と慰めてくれます。

結局、次の駅七尾で私の乗る観光列車に荷物を届けてくれることになりなした。
こうして和倉温泉駅での45分の乗り継ぎ時間はアッと言う間に過ぎて行きました(笑)
乗った列車の終点が次の駅だったこと、乗り継ぎ時間も長かったこと
色んなことが重なり本当に不幸中の幸いなのでした

先ほど金沢から到着した観光列車「花嫁のれん号」私が乗る列車
折り返し運転のため車内清掃などがあり発車5分前に車内に入れました。

先ずはアテンダントさんに荷物の受け取りの件を告げると
さすがに私の名前も事情もすっかりご存知でやっと安心して写真が撮れました(笑)

アテンダントさんにモデルになってもらい・・・

車内に入ると・・煌びやかな金色の壁

物販スペース前には金沢の工芸品が展示されています。

1号車
木製のポールで半個室のような空間には一つづつ名前がついています。


2・3・4人席と色々・・・
  
一人用椅子は回転し向きを変えられるようになっています。

加賀友禅をイメージされた(?)壁の模様も色々


2号車のドアは秋のイメージ
 
こちらは開放的な感じの車両です。


先ほど駅で優しく声をかけて下さった女性も同じ車両となり
「良かったわネ~」と自分のことのように喜んでいただけました。

16:30 和倉温泉を出発
車内から何度も何度もお世話になった駅員さんお辞儀をし・・・
アテンダントさんは席までリュックを届けると言われましたが
次の七尾駅までの6分間、1号車入口のエントランスで待っていました(笑)
七尾駅ホーム、私の大きなリュックを持った駅員さんの姿が見えた時の嬉しかったこと

和倉温泉駅では空いていた1号車も七尾駅でほぼ満席で一気に賑やかに・・・
3人席の私のお向かいに七尾駅から男性2名が乗車し20名の団体さんらしく
会話の中の「○○先生」と見た目からお医者さんらしいことは想像が出来ました。
向こうから「観光ですか?」と話しかけられ会話をしていると
どうやら団体20名のうち一人だけ離れた席の様子なので
思い切って席を替わってもらうことを申し出ると・・・交渉成立
指定券を交換し席を移るとナント優しいあの女性のお隣の席でした
話が進むうちにその女性は金沢の大学教授で上品な話し方の中にも冗談を交える素敵な方でした。
すると、先ほど席を譲った男性が大きなケーキの箱を抱え登場
話によると地元の歯科医20名の団体さんで今から金沢の料亭で宴会の予定とか・・
本番の宴会前に観光列車で一杯飲んで金沢入りと言うことらしいです。
観光列車の食事プラン「ほろ酔いセット」で皆さん上機嫌のご様子(笑)
さすがお医者さんはリッチですネ~
一番若手らしい幹事さんがケーキやビールなど用意したみたいですが
「余ったモノで申し訳ないがおひとつどうぞ」とお礼にいただきました。
お隣の女性は「あなたのおかげで私まで本当にありがたいことだわ~」と大喜び
どうやら金沢の有名な菓子店のケーキらしくとても美味しくいただきました
その後、年配の歯科医師さんが話しかけてこられ、私が熊本か来たことを知ると
「阿蘇は良いよネ~昨年行くつもりだったけど地震があったから諦めた・・・」と
現在の阿蘇の様子などを説明すると「絶対行く!」とおっしゃっていました。
旅の記念にと女性と私の写真を撮り「メールで送ります」と男性
「嫌なら無理にはアドレス聞きません」と・・・少し悩んでいると
「記念にぜひ送ってもらいなさいヨ~」と女性に言われPCのアドレスを教えました。
知らない人のスマホに自分の写真が残るのも考えてみると嫌で少し後悔もしましたが
若い子ならともかく60~70代の良い大人ですから何もあるわけないですよネ(笑)

旅から帰った次の日、写真が送ってきました。

七尾線であった歯医者です。昨日は二日酔いで送れませんでした。
北陸の旅はよかったですか。元気にお過ごしください。

自分の名前も書かれていない短い文面が添えられていました。
考えてみれば・・・
今回の一人旅で唯一、山女の姿の私が写っている写真です(笑)
戻ってきたリュックも足元にちゃん写ってるしネ

観光列車に乗車し、直ぐ夕暮れとなり車窓の景色も真っ暗な1時間半
退屈することもなく過ごせたのはこんな素敵な出逢いがあったから・・・
17:54 金沢駅に到着し次の列車への乗り換え7分なので
車内の皆さんにお礼と別れを告げ、先に席を立った私
18:01発 富山行き普通列車に飛び乗り
ホームを見ると先ほどの女性と男性達が楽しそうに話しながら改札へ向かう姿
心のなかでもう一度手を振り心が温かくなるのでした

さぁ~
これから高岡で氷見線に乗り換え今夜のお楽しみへ
18:53 高岡発普通列車氷見行は土曜日のためか学生や通勤客もほとんどなく
昼間なら海が見えるだろう右側のボックスシートを独り占め
ローカル線の車窓はどんどんと寂しく灯りも減り
窓に映る女一人旅の心細い表情、夜汽車の哀愁が・・・・
いえいえ、残念ながらスッピン状態の山女では到底そんな雰囲気は出せず
氷見の夜、私の到着を待つ人との出逢いに心ウキウキ
列車の中を走りたい気分でした
氷見の長い夜の様子は次回に続く・・・・

本日も長々とおつきあいいただきありがとうございました