『お礼参り』『願ほどき』という作法があるのをご存じでしょうか?
神社に特別なお願い事をした時は、次のお参りの際にその報告をするのが作法であると言われています。
例えば安産祈願などで願い事が叶った時その報告をするのが『お礼参り』、合格祈願をしたが進路が変わってその必要がなくなったなどの祈願を解く報告が『願ほどき』です。
とはいえ、お礼参りも願ほどきも決められた方法があるわけではありません。普段通り鈴を鳴らしてお参りをし、心の中でそのご報告をしていただければそれだけで大丈夫です。
絵馬は祈願事を書いて吊すものですが、これはお供え物でもあるので解く必要はありません
「お礼参りで神社に行かなくてはならない」と言うと堅苦しく聞こえもしますが、考えてみれば人同士でも頼み事をすれば次会ったときにそのお礼を言うものです。
明治天皇の御製にこのようなものがあります。
“目に見えぬ 神にむかいて恥じざるは 人の心のまことなりけり”