会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

会津八一 1288

2018-02-11 20:48:17 | Weblog
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「日吉館をめぐる文化人 會津八一と奈良」展 2015・11・25(水)

 同窓会を11月に企画した奈良の友人・鹿鳴人が早稲田大学會津八一記念博物館で開催(10月17日~11月28日)されている展覧会の印刷物「日吉館(79頁)」を送ってくれた。
 会津八一や多くの文化人の宿として愛された奈良の日吉館(1914~1995)は今はもう無い。名物女将の田村キヨノさんは1988年に88歳で亡くなっている。素空が「会津八一の歌と解説」を始めた時はもう廃業しており、建物しか見ることができなかったが、それも今は無くなっている。寂しいことだが、展示された八一の手紙や宿帳を見ていると日吉館に一度は泊まってみたかったと思う。
 八一の日吉館宛書簡1(昭和4年・1929年)にはこう書いてある。
 「來る二十日夜 拙者早稲田大學學生十二名を同伴して貴館に着し三泊御厄介に相成度候 板橋君も同行の筈にて候宿泊は一泊一円五十銭づゝにて御ひきうけ被下度候」
 また田村キヨノさんについてウィキペディアではこう書いている。
 『戦後は1980年代になっても1泊2食付き2000円という破格の宿泊料で、夕食は常にふんだんに肉や野菜を入れたすき焼きであった。また向学心・探求心を持つ宿泊客を好み、朝になっても起きてこない客に「奈良には勉強するために来たんでしょう」と言って布団を片付けたという逸話も残されている』 
 貰った印刷物にはすき焼きを作るキヨノさんの写真が載っている。
  (なお、日吉館については“春日野にやどりにて・・・”を参照)