会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

会津八一 1599

2017-11-16 19:24:36 | Weblog
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会津八一の歌と解説(完) 2014・12・18(木)

 たびびと の め に いたき まで みどり なる    解説
          ついぢ の ひま の なばたけ の いろ

 崩れた築地の向こうに萌え立つ緑の菜畑が見えるという。何でもない様な風景だが、歴史のある奈良であるからこそ感慨深い。築地の崩れが時を感じさせるのだ。この大好きな歌を解説した2002年5月18日が始まりで、それから886首完成に12年半かかった。詩心も乏しいのに、思いつきでいい加減にはじめたがここまで来れたのは根気だけ。能力不足でも少しずつ実行すればなんとかなるということかな?

 わたつみ の そこ ゆく うを の ひれ に さへ    解説
          ひびけ この かね のり の みため に

 四国の五剣山八栗寺の鐘の鐘銘として詠んだ歌、海の底を行く魚にまでこの鐘の音が仏の教えとして届けと詠う。この歌が886首目(2014年12月9日作成)最後の歌である。
 終わって少し虚脱感はあるが、ほっとしている。作成に協力していただいた友人、知り合い、あるいは投稿の方に感謝している。そして、最後のお願いとして、誤りその他を見つけられたら、是非指摘して欲しいと思っている。
 会津八一死後58年、命日は12月21日。