たかきび

伊那は雑穀文化が結構浸透している。栽培している人も多いし、雑穀のお店も
いろいろあるし、信大が研究していたり。
友達と持ち寄りごはん会をすると、必ず何品かは当たり前のように
雑穀入り。もちきびや、もちあわ、アマランサス、たかきび、キヌア・・・。
みんなすごくさらっと使いこなしている。
私は、といえばたまに使うけれどあんまり馴染めなくて、料理もいまいち
手が出ない。でも友人の雑穀料理はたまらなく美味しいし、実は密かに憧れ
ているものの１つ。昔アマランサスを栽培して、濃いピンク色の姿はとっても
美しくてどきどきしたものの、脱穀して調整する手間がその当時なく、結局
鶏がついばむことに・・・とほほ。

それが去年、たかきびは初心者でも楽に作れるし、調整も簡単、と聞いて
有機農業研究会の種の交換会でタカキビの種をゲット！
「タカキビはすっごく強いから」と言われて空いている畑にパラパラ播く。

今年の夏の猛暑にも負けず、ほぼ植えっぱなし、という感じだったけれど
先日めでたく収穫に。

濃いえんじ色の実がずっしりとなっている。ほんの少ししか播かなかったのに！
嬉しくって、そしてついに雑穀に私も仲間入りだー！とちょっとわくわく。

稲のように刈って、ただいましばらく天日干し中。食べるのが楽しみだ！！
作ったことのない未知のものを作ると、いつ播くのか、どうやって育てるのか、
いつどうなったら収穫するのか、どうやって食べるのか、その作物の知らない
ことがぶわっと膨らんでそれがまた自分のものになって蓄積されていくことに
なんだか無上の喜びを感じてしまう。
農業をやっていて、小さな喜びの１つ。

さてさてタカキビ料理も研究しようか。