七草農場Blog

中央アルプスの麓で、夫婦2人有機農業に奮闘中!

種子法イベントのお知らせ

2018年02月26日 | Weblog
気付けば・・・はっ!もう3月が迫ってきています。月日はあっという間に
春を運んできていますね。

春になる前のまだ寒い時に毎年夫と次のシーズンに播く種を決めています。
毎年のことなのでだいたい決まってはいるのですが、毎年ちょっとづつ新しい
チャレンジが加わって変化していきます。

今年は気が付けば自家採種の種がだいぶ増えてきていました。前々から増えては
いるけれど、今年は更に増えた印象。
大量に同じ野菜を作る大規模農家で自家採種した種を使って作ることはなかなか
安定性の面からも難しいのかも知れませんが、うちのような多品種作る小規模
農家ではそのハードルが下がります。不揃いな形だとしても出荷可能な形態
がこういう農家の強みですね。


そんな種にまつわるイベントを3月に友人と企画しています。
主要穀物種子法の廃止、みなさんはご存知ですか?
米、麦、大豆の安定供給を支えてきた法律が3月末に廃止されることが決まって
じゃあそうなったらどうなるの?どんなことが問題なの?何ができるの?
ということをみんなで考えられたら、と思っています。

お近くの方、ぜひお越しください!







↓ 詳細のご案内はコチラ ↓

★映画&講演会 「種子ーみんなのもの?それとも企業の所有物?」

 2018年3月21日(水)13時~16時
 場所 伊那市立図書館 視聴覚室

13時~ 映画上映
『種子(たね)-みんなのもの?それとも企業の所有物?』

日本では2018年3月末に65年間続いてきた主要穀物種子法が廃止されることになりました。
ラテンアメリカでの種子の保存を禁止する「モンサント法案」との闘いを描いた映画を観て、日本で種子を守ることの意味を問いかけます。

14時~16時 印鑰智哉氏講演会

 昭和27年から65年間続いてきた主要農作物種子法がたった7カ月の審議で2018年3月末日に廃止されることが決まりました。この種子法は日本の米、麦、大豆を公的機関が責任を持って優良な種子を安定的に供給することを目的として作られた法律です。法案の廃止は「民間企業の品種開発意欲を阻害している」という理由が挙げられていましたが、この法律があることによって専門的技術を持った農家や農業試験場が品質維持のために多くの手間とコストをかけて安定的に日本各地の地域独自の多様性に富んだ種子が守られてきました。
 今、野菜の種の生産はほとんどが外国で行われています。種子法の廃止によって、日本の主食である米の種までもがモンサントなどをはじめとする多国籍企業によって支配されてしまうのではないか、種子の多様性が失われてしまうのではないか、など心配は尽きません。
 そして私たち日本人の食卓をを支える主要農作物のことであるにも関わらず、それが国民の間にきちんと伝わっていないことも大きな問題なのではないでしょうか。

 今回の映画上映と講演会によって、種子法が廃止されると実際私たちの暮らしにどんな影響があるのか、今後どうしていけばいいのか、を多くの方と考え、学びたいと考えています。...
 
 食べるということは命を育むことそのもの。農家も農家じゃない大人もこどもも、そして私自身も。みんなに関わる知っておきたいこと。ぜひ足をお運びください。


講師紹介: 印鑰智哉(いんやく ともや)氏
アジア太平洋資料センター(PARC)、IBASE(ブラジル社会経済分析研究所)、Greenpeace、オルター・トレード・ジャパン政策室室長を経て、現在フリーの立場で世界の食の問題を追う。特に遺伝子組み換え問題については5カ国(日本、韓国、フィリピン、ブラジル、パラグアイ)で活動重ねてきた。ドキュメンタリー映画『遺伝子組み換えルーレット』(PARC)日本語版企画・監訳。アマゾンの持続的発展に関する共著『抵抗と創造のアマゾン-持続的な開発と民衆の運動』(現代企画室)
日本の種を守る会のアドバイザーとしても活動。全国で講演をしている。

入場料:予約800円 当日1000円 学生無料

申込み:メール nijinoichi@gmail.com

主催:虹の市実行委員会「えん」

後援:JA上伊那、生活クラブ生活協同組合伊那支部