七草農場Blog

中央アルプスの麓で、夫婦2人有機農業に奮闘中!

種をまく

2010年03月31日 | Weblog
今年の畑の種まきが始まっている。
毎年毎年やっていることなのに、やっぱり種まきは好き。

こんなに小さな種が、なんであんなに立派な野菜に育っていくのか不思議。

自分が種採りをした種がまた次の年に元気に芽を出すと、ああ、野菜の生命が
つながったなあーと思って、ほっとしてすごく嬉しくなる。
種採りをする野菜も随分増えた。丸ナス、万願寺甘とう、かぼちゃ、大豆などの
豆類、紫蘇、ミニトマト、トウガラシ・・・米や麦もそう。
種を採り続けている野菜は愛着も余計に増す。

サブニュマのたけちゃんは、畑に出たり、種をまいた後に叩くたいこは
いつもと違うんだよね、って言っていた。準備運動のようにたいこを叩かなくても
すぐにたいこと一体になれるんだって。
私はたいこは叩かないけれど、なんだか分かる気がする。

これから4月に入っていろんな野菜の種を、どんどん、播いていきます。

小屋できた!

2010年03月26日 | Weblog
仕事の合間にぼちぼち作っていた道具小屋。本日ほぼ完成!
大家さんが昔建ててあった小さな小屋はもう柱が腐っていたので、それを
壊して新しく建てる。使い勝手を考えて、前の小屋の倍以上の大きさになった。
いつもこの小屋のある辺りは夏になるとなんだかもう草ぼうぼうで汚らしかった。
家の入口がなんだかぼうぼうしていると、いいことないような気がして気には
なりつつ早5年。とうとう6年目の春に着手!

材料は廃材と、林業をしていた友人が以前うちの横のヒノキの大木を
切り倒してくれて、その一部を製材していたのでその板も使う。
切り倒した木を材にして何かに利用するっていうのは、その思い出
なんかもひっくるめてまた新しい思い出を追加できて、とってもいいもんだ。

野地板や垂木用の廃材がもうないなあ・・・と思って、でも買うのもなんだか
もったいないし、かといって竹も面倒だし、と思っていたら、ちょうど隣りの
家が改修工事をしていて、「廃材が出た」と言ってもらえることに。
それがまた野地板にぴったり!ありがたや。

垂木の一部はそのおとなりのおとなりのおうちが3年くらい前に改修工事を
した時に出た廃材。みなさまの思い出が詰まった道具小屋です♪

基礎石は一部は買って、一部はそこらへんに転がっていた石を使った。
こういう仕事は植木屋の時に学んだことが役に立っている。

そして屋根はトタンで、これは仕方なしに買う。トタンを打ち付けるのに
傘釘を使うのだけれど、昔滋賀にいたころに傘釘を打つのを手伝わせてもらった
ことがあって、その時はもうこれでもか、っていうくらいうまくいかなかった。
わ、やば!みたいなことが何度もあって、傘釘って一度打つとやり直しがきかない
から参るんだ。

でもなぜか今回はやけにうまく打てた。なんでだろう。
こういうことって、時々ある。

そのことをその後、何度も何度も練習したわけではないのに、なぜかしばらくして
やってみるとうまくできるようになる、ということ。
技術の習得って、その技術のみの習得じゃなくて、いろんな要素が詰まっていて
そういう日々の積み重ねが、知らぬ間にトレーニングになっているんだろうな、と思う。

道具の一部をしまって、まだ少し壁とか改善させて、これで仕事がスムーズにいくだろう。

「ベンチを置いたらバス停みたいだな」と夫。
「ここに住みたいなあ」と息子。(いやいやそれは・・・・)


農繁期前の仕事が1つ片付いて、気分いい!


味噌

2010年03月24日 | Weblog
今年も味噌作りの季節がやってきた!昨日は今年1回目。
雨降りなので、ハウスの中でやる。

この間作った麹と、朝から大鍋でぐつぐつ煮た大豆と、塩と。
これだけのシンプルな材料なのに、発酵の力ってつくづくすごい。

煮上がった大豆をミンチャーでつぶす。まだあったかい大豆は甘くって
おいしくって、みんな夢中で食べてしまう。

息子はミンチャーも回したがる。「重たいな」と言いながらもなんとか
ハンドルを回す。ゆっくりゆっくり、大豆が出てくる。

3年前は私の背中におんぶされて、ぐらんぐらん揺れながら、なんとかその場
に参加?していた彼も、もう今ではすべての工程に参加できるようになった。

夫が途中でいつのまにか七輪を出してきた。大豆を煮た残り火で炭をおこして、庭の片隅に
ある原木しいたけを取って来て、網で焼き始める。自家製しょうゆをたらして・・・

おいしすぎ!!

(原木のしいたけはしいたけ嫌いでもおいしいと思う!!)

それに加えて残り火に投入していた焼きりんごが焼き上がり、調子にのって焼いた
餅も焼き上がり、これがまたトースターで焼いたものとは全然違っておいしくって、
ハウスの中は大盛り上がり。

おなかが大満足した頃、ちょうど大豆もいい具合の温度になり、麹と塩と混ぜ合わせ
樽に詰めていく。
今日でだいたい55kgくらい。

あと何回作るかは、大豆と相談しながら。
味噌作り体験したい方はどうぞ♪

醤油仕込み

2010年03月21日 | Weblog
昨日の夜から明け方にかけての突風はすごかった・・・。
3時くらいに目が覚めてしまって、あまりのすごさに眠りに
つけず、ああ置きっぱなしの鉢が大丈夫かな、とかまめたろう(犬)は
大丈夫かな?とか、蜂の巣箱、ひっくりかえってないかな・・・と心配に
なる。(けど、なかなかぬくい布団からは抜け出せない。)

4時半すぎに夫と起きて、見回りに行く。積んでいたコンテナが崩れて、鶏のえさ箱
の蓋が外れていて、洗い樽がふっとんでいたくらい。よかった・・・。

ところで今日は醤油の仕込み。今年で醤油作りも3回目だ。
三々五々集まって、みんなで麹と塩を混ぜて塩切りをする。
もうもうと舞たつ麹。マスクをしたにもかかわらず、帰ったらなんだか肺が
苦しい・・・。

仕込み、と言っても、塩と混ぜるだけで、あとは家にそれを持ちかえって水と
混ぜる、という工程だけ。ただ麹と塩を受け取って各自でやってもいいのだけど
そこはやっぱりわいわい楽しく、そのあとは去年の醤油を持ち寄って利き酒ならぬ
利き醤油大会。
みんな同じ麹で、同じ塩で、同じ量なのに出来上がりは全然違う味になるのが
面白い。3番絞りまでやっている人もいたり、麹を作ってみた、という報告
があったり、もろみのおいしい利用法レシピの公開や、おいしい持ち寄りもあって
盛り上がる。やっぱりこれがなくっちゃね!!

しかもなんと顕微鏡を持ってきた人がいて、麹をのぞいてみる。菌で緑色になった大豆
や麦に、えのきみたいな形の白い胞子がいっぱいついている。
麹菌ってこんななんだー!!ミクロの世界に引き込まれ、この菌が醤油を産み出す
のかと思うと驚きだ。

帰って夫と水を加える。こういう時の水はもちろん近所に日々惜しみなく流れ出て
いる名水を使用。長野県民が長生きなのは水がいいからだ、って近所のおじいさんが
言ってたっけ。

水と混ぜた麹はもろみとして静置。
自家製麹の醤油も作りたいけど・・・。

今年もまた醤油とのお付き合いの日々が始まります。




機械整備

2010年03月18日 | Weblog
この間、農家の集まりで機械整備講習があった。こっちに来てから
機械のメンテナンスなどはほぼ夫任せ。でも機械のことがちょっとでも
分かったら格好いいし、やっぱり便利。
すぐに機械屋さんにお願い、と持って行くよりもやっぱりある程度は
分かっているのが百姓、というところ。

しかも日常的なメンテナンスをもっとよく知りたい、という気持ちもあって
すごく楽しみにしていた。

当日、機械整備の本も出している青木さんという方を講師に、リコイル
スターターとキャブレターを中心に勉強する。

青木さん「これはうちで現役で使っている機械ですが」と言いながら
ばらばらと分解していく。
わーーー、私だったら触らぬ神にたたりなし、っていう感じだけど、さすがだ。

集まった人は自分でやっている人も多くいて、ああだこうだ、そうだった、ここで
苦労したんだった、そうかそうやればいいんだ、なんて口ぐちに言っている。

ここぞとばかり、みんな自宅にあった壊れた草刈り機とか、管理機を軽トラに積んで
いて、この際学びながら直してもらおう、という人が何人もいたのがおかしかった。

ばらばらに分解したキャブレター、「はい、あなた組み立ててみて」
って、私ですかい!!
「女の人もどんどんやらなきゃね」

しかしぼーっとしていた私、全然分からず、でも教えてもらいながらやってみると
できた!!
面白いなあーこうなっているんだなあー、と思いつつも、やっぱり家で健全に動く
機械たちを前にすると、あえてばらばらにしようとは露ほども思わず、出来るなら
このままずーーっと故障なく動いてくれ、と思ってしまう。

そんなだからいざ壊れても「あれ???どうだったっけ?」って忘れてしまうんだ
よなあーー。
しかし機械にはやっぱり強くなりたい、夫にもばりばりと直してもらいたい、
と身勝手に願ってしまうのでした。


2010年03月18日 | Weblog
味噌用の麹を作っています。

1年目。市内の麹屋さんに自分のところの米を持って行き
無理やりその米で麹を作ってもらう。結構麹って、頼むと高い。しかもうちの米で、
というのを嫌がる所もあって、なんだか頼みにくくなり、自分でもやることに。

ちょっと経っちゃ様子を見て、またしばらくすると様子を見て、夜も夜中に起きて
様子を見て、なんだかへとへとになった。その割にあんまりうまくいかない。
麹屋さんから出来あがった麹を見て、驚愕する。
真っ白い板状になっている!!

それなのに私の麹はぽろぽろしていて、まだ米っぽいところもあるし、なんだか
いいいおいもあんまりしない。背中に冷や汗が・・・たらり。


そんな苦難を乗り越え、麹屋さんや、加工の我が師匠にも教えを頂いて、最近では
随分安定していい麹が作れるようになりました。
だんだんコツをつかんでくると、そんなにしょっちゅう開けたり閉めたりして様子を
見なくてもいいようになるし、水分と熱をチェックして、後は菌に任せている。

発酵ってすごいんだなあー。麹ができ始めると辺り一面にいい香りが漂う。
これがまた、ボカシ肥作りにもおんなじようなにおいがするから面白い。

今日の夜には1回目の麹作りが完成。真っ白い、いい板状の麹ができた。
何度か作りながら、並行して味噌作りもそろそろです。

3月

2010年03月13日 | Weblog
あっという間に3月も半ばにさしかかってきました。
この時期は本格的な農作業の開始の助走期間、という感じで
やることにも色々幅があります。

去年の畑でまだ片付け終わっていないところを、ようやく片付けて
それと並行して種まきをして、来冬のための薪作り、それから
作業がしやすいように環境を改善しています。

昨日は共同通信社の取材がありました。
テーマはなんと子育て。語るほどの子育てはしていないのだけれど・・・

そして今、道具小屋を作っています。前にあった小屋は小さすぎて、
しかも大家さんのおじいさんがむかーしに作ったもので、もう柱が腐って
きてしまっていたのです。

犬小屋の後ろに作っているのですが、夫には「まめたろう(犬)が心配そうだぞ」
と言われています。
しかも材料はほぼ廃材。どうなることやら・・・。

3月に入って、おたよりも発送しています。自分たちがどんなことを考えたり、
感じているのか、お客さんたちに伝えたい、そんな気持ちで書いています。
3月のおたよりは特別版で、いつものお客さん以外にもご縁のある人には
配っています。ぜひ興味があったら読んでくださいね。

そろそろ麹作りにも取りかからねば・・・

2010年03月05日 | Weblog
今日午前中ははいつもお世話になっている、たかずや鉱泉の梅の木を剪定に行く。

今は開花の前でちょっと切る時期としては遅いのだけれど・・・。それにしても
なんだか急に伸びたみたい。この木こんなに大きかったっけ?

剪定ではさみを入れると、枝の中がもう濃いピンク色になっている。
もうすぐ咲く、梅の花の色が刻々とこの木の中で準備されているのだと思うと
そんな瞬間を見れることが嬉しくってしょうがない。

中学生の頃親友に勧められて読んだ、志村ふくみさんの本の中で、その開花直前
の梅の木(桜だったかな・・・?)の枝を取って、染めをするくだりがある。
静かに美しいその文章を読んで、見てみたいものだなあと深く心に残った。

切り終わった枝を何本かもらって帰る。明日にでも時間があったら私も
染めてみたいなあ、と思っている。

初種まき

2010年03月04日 | Weblog
今日今年初の種まきをしました。
いよいよ2010年度の畑も始まったんだなあー!

今日はスナップやキヌサヤなどの豆類、キャベツやブロッコリー
などなど。

いつもこの時期になると、農業を始めて本当に初の種まきのことを
思い出す。今はもうやっていないのだけれど、その時は水菜を
育苗してみていて、生まれて初めてこの地で出た芽が水菜の種だった。
今よりずっと農業をする環境も整っていなくって、試行錯誤で、なんだかよく
分からなくて、その中で小さな芽が出た瞬間がものすごーく嬉しくて
飛び上がって喜んだんだった。

もう今はその時ほどの興奮はないけれど、毎年種まきはやっぱりわくわくする。
何かが生まれ出てくるその瞬間。
うまく育った時の喜び。

今年も元気に大きく育ちますように。




2010年03月03日 | Weblog
なんとなく生温かい1日。だけど午後は風が強い。

近所でそこら中の野良猫がみゃーおみゃーおと鳴き続けている。
発情期だと思うんだけど、猫の鳴き声ってちょっとこどもの
泣き声にも似ていて、時々気味が悪い。

作業をしていたら、またみゃおみゃお変な声。もう!と思ったら
うちの猫でした・・・。うちの猫は飼い主が言うのもなんだけど
美人さんなので、近所の野良猫のアイドルなのだ!
今日もあとからあとからオス猫が我が家の周りをうろうろしていた。
やれやれ。

昨日は夫が今年初のトラクターを運転。
帰ってきたら手いっぱいに、ふきのとう。
まずは天ぷらで。
春1番の苦み、おいしかった!!

畑を今頃ようやく片づけていると、もう畑には菜の花が咲きそうだし、
おおいぬのふぐりは花盛り。
日本みつばちも動き始めた。

本当にもう、春です。