七草農場Blog

中央アルプスの麓で、夫婦2人有機農業に奮闘中!

ベナンの風が吹いたよ

2019年03月31日 | Weblog
この時期になると飼っている鶏をさばく。
いつも何人かやってみたい、という人が来てさばき方を教えながら
さばいているのだけれど、今年は違う!
ベナン人を夫に持つ友人とその友達のベナン人が来てくれた。
ベナンでは鶏肉を食べたかったら鶏を買ってきて(もしくは飼っているんだろう)
さばいて食べるのだそう。
日本のスーパーで売っている鶏肉は柔らかくてあんまり美味しくないらしい。
それなら我が家の鶏は3年平飼いしている元気な鶏、歯ごたえは十分!

鶏の命を頂く時は太陽に向かって、鶏に水を飲ませてから切るらしい。
儀式の時にそうするんだとか。

私たちはいつもさかさまにして血を抜くのだけれどそれもなんだか羽を芸術的に
ささっと折りたたんでぽん、と置いておく。それだけでバタバタしたりしない。




さばき方も独特。そして足も頭も内蔵の一部を除いてほとんど食べちゃう。
足もあぶって手で皮をパッパと取って、爪を落として食べる。



そして今日はスペシャルベナン料理を作ってもらいました!!



「入れないでおく?」って聞かれたけれど

郷に入っては郷に従え、で足も頭も入れて、いつも通りに作ってもらいました。



食べられない子もいるんだろうなー。うちの子はどうかと思ったけれど
平気のへいざ(言い方が昭和・・・)で食べていました。

ベナンは冷蔵庫とかないからとにかくさばいたらしっかり火を通して
しっかり料理しちゃうのだそうで、薪をくべた大鍋で肉をしっかり煮込む、
その時に出たスープとににんにくや玉葱、トマト、唐辛子などをいれたソースを作って
肉にからめる。

もっとスパイスとか入れるのかと思っていたら意外にシンプル。

お昼も過ぎておなかが減ってきて、あったかいハウスの中でみんなでそのまま
お昼。

っていうかその前から「これはジュースですねー」とか言いながら
みんなでビールやらワイン、そして泡盛(ベナンの友人はお気に入りだった)
まで出てきて

「アシャンテー!」と乾杯。

そして肝心のベナンソースのごはんはとっても美味しかった!



「うん懐かしい、思い出したわ。ベナンの肉、こんなやった」って友人。

「ベナンの鶏肉とうちの鶏、どっちが硬い?」って聞いたら

「おんなじくらい」

って笑ってた。でもこの硬さが美味しいんだって。味わい深いしね。

子どもたちも美味しい、美味しいってしゃぶって、おかわりしていた。



今日はいっぱいベナンの文化を教えてもらって初めての風が吹いた。
楽しかったなー!