末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

非常事態宣言を打ち破りパリで交通労働者がスト

2015-11-28 06:54:32 | 世界の闘い

■非常事態宣言を打ち破りパリで交通労働者がスト
前進 速報版 2015年11月27日 12:45

11月17日に突入
 11月17日午後10時、 フランス・パリ交通公団(RATP)のバス労働者4万3千人が24時間を超えるストに突入した。パリとその近郊のバス(4500台、347路線)は、4台に3台が止まり、ストは19日朝8時まで貫徹された。
 CGT(労働総同盟)、SUD(連帯労組)、FO(労働者の力)、Unsa(独立組合全国連合)の4組合がスト指令を出したのは、11月10日。
 その直後の11月13日、パリでISによる銃撃・爆発事件があった。非常事態宣言が発せられ、交通当局は、これをテコにスト中止の圧力をかけてきたが、Unsaを除く3組合はスト決行を決定し、突入した。ストの実行を躊躇(ちゅうちょ)した本部に対し、現場労働者の強い怒りがぶつけられ、スト実行に至ったと伝えられる。しかし、集会禁止の政府命令に屈服して、パリ交通公団前のデモは中止された。
 組合は、「生産性」を口実にしたバス部門での人員削減、現場への重圧に対する反対、具体的には、「要員の最小限までの切り詰め」「運転士と車掌が勤務中の職場においても車庫での休憩時間中でも、分離・分断されていること」「職場での政治的弾圧や処分」に対するバス労働者の怒りによって、ストへの決断を迫られたのである。
 このバス運転士のストに先立ち、パリ交通公団のバス運行センターの労働者が6月12日から17日までストライキを闘った。運転中のバスに情報・指示を伝えるバス運行センター業務の合理化による人員の40%削減、労働強化に反対するもので、この職域の労働者のストとしては初めてであった。
 さらに、パリ交通公団の労働者は、10月7〜9日、「生産性向上の名による雇用破壊反対」「団体交渉の再開」「公共サービスの確保」の3点を掲げてストに入った。
 こうした闘いを引き継いで、今回のバス運転士のストが行われたのである。
 フランスでは、鉄道改革法案(1997年以来の民営化の促進法案)が2014年7月に国民議会で成立し、今年1月施行となった。法案阻止の闘いは、同年6月11日をピークとし、パリ首都圏の近郊列車の3分の2が運休、高速鉄道TGVは半数の路線がストップ、ローカル線では3分の2を止めるという2010年以来最大のストを貫徹した。しかし、その後、反対闘争は後退、法案成立を許してしまった。いくつかの交通労組の中でSUDが民営化=外注化反対の姿勢を堅持している。
 SNCF(フランス国鉄)の鉄道労働者を含む交通労働者が12月には全日ストを決行しようと構えている。
病院にスト拡大
 非常事態宣言下でのバス労働者の決起に呼応し、11月23日、フランス西部の都市レンヌの病院勤務者センターの労働者が、入口を閉鎖、時限スト・部分ストから全職場のストへ拡大すると宣言した。医療条件の悪化、人員削減、労働強化、そしてこれはすべて患者の待遇の軽視となる。
 このような現実に対決して病院労働者はすでに11月3日から闘争を開始していたが、経営側の対応の冷淡さに怒って、ストに突入したのである。これは、新自由主義のもとにおけるフランスの医療破壊との闘いの一端を示すに過ぎない。
 オランド政権の外へ向かっての侵略戦争は、国内で労働者の側からの階級戦争に直面せざるをえない。交通労働者と病院労働者が、現在その最先端で闘っている。帝国主義と大国(ロシア・中国)の戦争策動を粉砕する力は、労働者のゼネストと国際連帯だ。
(川武信夫)

15万デモへの大弾圧許すな 民主労総 12・5第2次民衆総決起へ

2015-11-28 06:08:04 | 世界の闘い

■15万デモへの大弾圧許すな 民主労総 12・5第2次民衆総決起へ
前進 速報版 2015年11月27日 16:59

 11・14ソウルでの民衆総決起闘争の爆発は、パククネ政権に大打撃を与え、一層の危機にたたきこんだ。追いつめられたパククネは、闘いの中心軸を担う民主労総(全国民主労働組合総連盟)を何がなんでも破壊し圧殺しようと、今や常軌を逸した凶暴な弾圧にのめり込んでいる。断じて許してはならない。
 新自由主義を打ち砕く号砲となった11・14闘争をともに闘ったわれわれ日本の労働者は、パククネによる14日当日のデモ隊への殺人的な暴力と、続く民主労総への弾圧を徹底的に弾劾する! 不屈に闘う民主労総と固く連帯し、朝鮮侵略戦争阻止、パククネ打倒・安倍打倒へと突き進もう。

 21日朝、韓国の警察は民主労総本部を始めソウル地域本部、金属労組、公共運輸労組、建設労組の組合事務所など8団体・12カ所への一斉家宅捜索を強行した。労組事務室への強権的な一斉捜索は、民主労総結成直後の1996〜97年のゼネスト時以来19年ぶりとされている。
 警察権力は事務室内にあったハンマーやロープ、果物を切るのに使っていたナイフなどを無理やり押収し、14日のデモ隊を「暴徒」にデッチあげようと必死のキャンペーンに出ている。その一方で、警察が光化門の集会会場へ向かおうとした労働者や農民の整然たる行進に、いきなり暴力的襲撃を加えたこと、その中で農民ペクナムギ氏が警察の殺人的な放水銃の直撃を浴びて今なお意識不明の重体であることについては、一言の言及もない。逆に「過剰鎮圧ではない」と、公然と居直っているのだ。
 24日にはパククネが閣議で、民主労総の集会やデモをこともあろうにISによるテロと同列に扱い、「覆面デモを禁止すべきだ」と発言した。これを受けて翌25日には与党議員が集会・デモ時のマスク着用を禁止する法案を発議した。これには外国人記者団や国際社会からも驚きと怒りの声が一斉に上がっている。
弾圧にはゼネストを ハンサンギュン委員長が檄
 この弾圧は、11・14闘争の歴史的な爆発によって打倒寸前に追いつめられたパククネ政権の、絶望的な焦りと悲鳴を示している。
 パククネは11・14の現場でハンサンギュン民主労総委員長の逮捕作戦を組み、70人の特別部隊を編成して襲いかかったが民主労総の防衛隊によってものの見事に粉砕されて敗北した。ハンサンギュン委員長はその後、大韓仏教曹渓宗の総本山であるチョゲサ(曹渓寺)に入り、僧侶たちに守られつつ、そこから公然と次の闘いへの檄(げき)を飛ばしている。権力は寺を包囲しながら突入することもできない。今や、パククネと民主労総と、どちらの側に正義があるかが誰にも明らかとなり、パククネ打倒が全人民の声となっているからだ。
 ハンサンギュン委員長は17日、「民衆総決起の力と怒りで公安弾圧を打ち破り、ゼネスト戦線へ立とう」という訴えを全国に発した。彼はそこで「私たちはともに集まったすべての力を集め、ともに闘えば勝てるという確信を得ました。何よりも挫折と屈従を拒否し、今こそ闘うという私たち自身の姿を目の当たりにしました」と11・14闘争を総括し、「弾圧には大きな闘争で、不正義の権力をひっくり返すゼネストで迎え撃ちましょう。労働改悪阻止ゼネストは新しい世の中を切り開く第一歩になるでしょう」と、職場と街頭でさらに闘い、12月ゼネストへ突き進むことを訴えた。
 パククネにとって残された道は、軍事独裁政権時代と同じむきだしの国家暴力の発動しかない。だがそれは、労働者権力の樹立と社会の根底的変革を求める韓国人民の総蜂起を、より決定的に引き寄せるものとなるだろう。日本の労働者階級も続いて総決起しよう。

植木団地追い出し絶対反対1周年闘争 自主管理で誇り高く 高槻市の暴挙と徹底対決

2015-11-28 06:01:44 | 生きさせろゼネストへ



■植木団地追い出し絶対反対1周年闘争 自主管理で誇り高く 高槻市の暴挙と徹底対決
前進 速報版 2015年11月27日 16:25

 11月22日、「植木団地追い出し絶対反対!自主管理闘争で誇り高く生き抜くぞ!1周年闘争」が、120人の結集で、高槻市の追い出し攻撃をうち破って植木団地のど真ん中で開催されました。植木団地の仲間と地域の労働者が朝から集会場を整備し、全国水平同盟高槻支部や植木団地労働組合などののぼりが林立する中で、全国の仲間が結集してきました。
 全国水平同盟西郡支部、京都の崇仁(すうじん)支部準備会、杉並支部、北摂地域を始め関西の労組がかけつけました。立ち退き期限の昨年11月30日から1周年の自主管理闘争の勝利の地平を、労働組合―労働者階級の団結の勝利として意気高く確認しました。

代表が報告・決意
 冒頭、植木団地労働組合・全国水平同盟高槻支部の代表が報告と決意を述べました。
 「高槻市は3月の議会で水平同盟高槻支部・植木団地労働組合を結成し闘っているから協議を打ち切ると言っていますが、くじけず諦めず労働者階級の団結に生きることを決意した真紅の荊冠旗・労働組合旗が植木団地に翻っていることが高槻市を追い詰めているのです。私たちはゼネストをめざした自主管理闘争という新しい闘いに踏み出しています。私たちは必ず勝利します」
 関西地区生コン支部は組織決定で参加し、植木団地の闘いを「みなさんの雇用・仕事の確保の闘いと富田(とんだ)地域のコミュニティーの破壊をやめさせていく闘いとして位置づけ、連帯していきたい」とあいさつしました。
 全国水平同盟本部は、「労働組合と一緒になって仕事や住宅を奪い返していく拠点をつくる闘いの第一歩を切り開いた」と、かちとった解放運動の新たな地平を明らかにしました。また、西郡や高槻に続いて京都・崇仁や東三条、奈良でも大きく前進していると報告しました。
地域の仲間から
 10月12日に植木団地労働組合とともに北摂地域労働者集会を共催した高槻医療福祉労働組合と大阪北部ユニオンや婦人民主クラブ全国協議会大阪北摂支部も、団結して闘うことを表明しました。
 半世紀にわたって自主管理闘争を闘ってきた全国金属機械港合同は、11・1労働者集会の主催団体としてお礼を述べるとともに、11・14韓国民衆総決起闘争を動労千葉訪韓団としてともに闘ったことを報告しました。そして、民主労総と連帯し、国鉄闘争を軸に労働運動に結集して闘おうと訴えました。
 関西合同労組は「全国水平同盟や闘う労働組合が団結を崩さず闘いぬいてきたから今日がある。植木団地の広大な敷地を全関西・全国の闘う労働者のコミューンにしていこう」と決意を表明しました。動労西日本近畿支部や広島連帯ユニオンも発言しました。大阪星野文昭さんを取り戻す会は6月に植木団地で星野絵画展を行い、地域との交流を深めたことを報告しました。
当該全員が発言
 植木団地労働組合の仲間が登壇し、集会は最高潮に達しました。
 「この1年、組合に助けられて頑張ってこれた。これからも闘います」「今日という1周年、すばらしい仲間たちとともに迎えられてよかった」「これからもみんなで頑張っていきます」と組合員全員が発言しました。
 最後に、植木団地の仲間が、「優しさをもって、ちょっとずつでもいい、団結という言葉をかみしめて前へ進んでいこう」とまとめを提起しました。
 その後、鏡割りをして酒を酌み交わしながら、にぎやかに和気あいあいと交流を深めました。(北摂労働組合交流センター・上園耕作)

写真は〈上〉組合事務所の前で団結を守りぬいた1年間の勝利を確認。
    〈下〉集中して発言を聞く参加者(11月22日 高槻市・植木団地)