末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

第29回入管集会 神奈川大学に450人〝生きるために団結しよう〟 改憲・戦争と闘う国際的な力が結集

2018-04-27 06:25:27 | 入管闘争


■第29回入管集会 神奈川大学に450人〝生きるために団結しよう〟 改憲・戦争と闘う国際的な力が結集
前進 速報版 2018年4月26日 12:40

 4月22日、第29回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流の集い(全国実主催)が神奈川大学で開かれ、在日・滞日外国人労働者とともに450人が集まった。米英仏による4・13シリア爆撃に怒りをたぎらせ、「朝鮮核戦争は絶対反対! 労働者はひとつ! 『私を生きさせろ!』」を統一スローガンに掲げた国際的共同闘争の場となった。
 開会あいさつに立った神奈川大学の的場昭弘教授(国際センター所長)は、「国際化と称してほとんどは自己礼賛、日本万歳。本当の国際化は今日の集会にある。頑張りましょう」とエールを送った。

ろうそく革命継続
 民主労総ソウル地域本部のチェウンチョル本部長からのビデオメッセージが上映された。チェ本部長は「韓国の労働者はパククネとその追随者、イミョンバクを監獄に送った。日本の労働者も『安倍を監獄へ』というスローガンを掲げ、闘っている」として、「韓日労働者の連帯と交流がより活発になることを願う」と熱く語った。
 これを受けて、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重(キムウォンジュン)さんが、ムンジェイン政権下、民主労総は改めて労働積弊清算の闘争宣言を発していると報告し、「韓国ではこれまでの勤労者という呼び方をやめて労働者と呼ぼうとなっている。ろうそく革命の成果の中で労働組合を力強く拡大していく素地が生まれている」と展望を語った。
 全国実を代表して田中喜美子さん(牛久入管問題を考える会)が基調報告を行った。田中さんは、米英仏のシリア侵略戦争を弾劾するとともに、「戦争を止める力は、どこにあるのか。パククネを打倒した1700万人のろうそくデモにある」と断言した。
 そして「新自由主義世界の入管法・入管体制を体現する入管収容施設で何が起きているのか。4月13日に牛久入管で難民申請中のインド人男性(30代)が自殺した。彼は昨年4月に来日、3カ月ビザで入国しってきて難民申請を行ったが、7月に却下され、品川入管に収容、12月に牛久入管に移送された。日本に庇護(ひご)を求めて来たのに入管収容所、こんなことを許していいのか。このことを共有してほしい」と語り、「労働組合の力で技能実習生、外国人労働者と共に闘おう。6・20世界難民デーに品川入管をデモで包囲しよう」と呼びかけた。
子どもたちの未来
 集会後半は、恒例となったクルドの子どもたちの演劇で始まった。入管収容所での職員による暴言、病気になっても放置され命の危険にさらされる現実。みんなで話し合ってこれに対抗するという一場。「だけど私は信じているよ」「どこの国の人でも、何の宗教でも」「生きるすべての人たちが手を取り合って、いつも笑って暮らしていける」「その日が来るまでみんな生き延びていこう」と語る子どもたち。「先生になりたい」「お医者さんになりたい」――この近い将来の夢を実現するために闘わなければならない。
 入管収容所と向き合ってサポートを続けているSYI(収容者友人有志一同)と牛久の会、難民・仮放免者からの訴えが続いた。
 外国人労働者を組織している労働組合からは、無期転換逃れとの闘いが報告され、さらに湘北合同労組、さいたまユニオン、茨城県地域連帯労組から外国人労働者が3月に解雇された、組合員の家族が入管に収容されているなど、深刻な現状が報告された。
 動労千葉の田中康宏委員長が、「一人ひとりの労働者に力がある、だから国境も越えて団結しようという運動として、改憲・戦争阻止!大行進を呼びかけている。パククネを打倒した民主労総のゼネストのような実力闘争で改憲・戦争阻止を共に闘いましょう」と呼びかけた。最後に団結ガンバロー、インターナショナルの歌声が響き渡った。



   

第28回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会 朝鮮侵略戦争阻む力示す 4・23横浜 民主労総迎え410人が団結

2017-04-28 10:47:43 | 入管闘争




■第28回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会 朝鮮侵略戦争阻む力示す 4・23横浜 民主労総迎え410人が団結
前進 速報版 2017年4月27日 12:37

 4月23日、第28回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会(全国実主催)が横浜市鶴見公会堂で開かれた。韓国からパククネ打倒をかちとった民主労総ソウル地域本部の同志たちを迎え、在日・滞日外国人労働者をはじめ410人が一堂に会し、切迫する米日帝の朝鮮侵略戦争を阻む団結の力を示した。
 民族・国籍・国境を越えた労働者の団結で「始まる前に戦争を止めよう」という方針を鮮明にさせた集会となり、4・16関西交流集会と鶴橋デモに続いて、首都圏でも在日朝鮮人民との新たな共同闘争が始まった。 

 全国実を代表して基調報告を行った田中喜美子さん(牛久入管収容所問題を考える会)は、声を大にして「パククネ大統領を打倒した韓国労働者民衆の巨万の決起に続き、労働者の国際連帯で戦争が始まる前に止めよう!」と力強く訴えた。
 東日本入管センター(牛久)で緊急医療を受けられず亡くなったベトナム人が、実は80年代にインドシナ難民として日本が受け入れた人だったと指摘し、「米トランプの難民・移民排斥が問題になっているが、日本ほど徹底した外国人差別・排斥の入管法・入管体制を敷いている国はない」と怒りを込めて弾劾し、「これと対決する力こそ民主労総が闘っているゼネストだ。戦争と分断には団結とゼネストで闘おう!」と呼びかけた。
未来かけて闘う
 集会は、クルドの子どもたちの演劇で始まった。難民支援をする中で「トルコにクルド問題なんかない」と言われ、「自分の目で確かめよう」とトルコを訪問した女性の体験を描いたものだ。最後に、「もしもあなたが私たちと同じ立場だったらと想像してみてください」と呼びかけた。
 続いて、いま安倍政権が「働き方改革」と一体で推し進めている外国人技能実習制度について、在日ビルマ市民労働組合から発言を受けた。「日本政府は『国際貢献』などという言葉を使っているが、労働者を商品として仕入れている。労働組合の力で技能実習生たちを守ろう」「戦争はなくなってほしい。一緒に団結することが大切です」 民主労総がこの間制作したビデオの上映に続き、来日した民主労総ソウル地域本部の公共運輸労組ユシン支部のイヘジョン支部長とファンヒジュン組織局長が、パククネ弾劾のろうそく集会とともに闘われてきた「公共機関成果年俸制」粉砕闘争について報告し、「全世界どこにいても労働者はひとつという真理で日韓労働者は連帯して力強く闘っていこう。それが労働者の生きる道だ」と呼びかけた。(発言要旨下記)
「革命の継続を」
 これを受けて、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが「いま韓国で何が起きているのか」と題して講演。金元重さんは75年の11・22在日韓国人母国留学生スパイ団事件で7年間投獄されたが、2012年再審無罪となった。その弾圧の陣頭指揮をとったのが、パククネとともに獄中にある元大統領秘書室長のキムギチュンだ。「この間の韓国社会の変化、民主労総のゼネストとパククネ打倒――この喜びをどうやって伝えたらいいのか」と話を進めた。「いま韓国で起きている革命を主権者革命だととらえたい。この革命を終わりにするか、継続するのかのせめぎあいが続いている。民主労総は6月社会的ゼネストを中心に明確な方針を出している。新しい社会革命の第2ステージに入っている。革命は1回ですんなりいくはずがない。この連続革命を重視する立場が重要だ」と結んだ。
 湘北合同労組、さいたまユニオン、茨城地域連帯労組の外国人組合員たちが次々と登壇し、ともに闘う決意を述べた。
 田中康宏動労千葉委員長は「今、ソウル・光化門の60㍍もある広告塔の上でハイテックRCDコリア、旭硝子、東洋セメントなどよく知った仲間たちが断食ろう城中だ。非正規職撤廃、整理解雇・組合抹殺やめろ――こんな当たり前の要求にどうして命をかけなければならないのか! 日本でも同じことが起きている。戦争と民営化に反対する新しい闘いを起こす決意で6・11集会を開催します」と呼びかけた。
 集会決議「朝鮮半島での戦争を始まる前に止めよう! ゼネストと国際連帯でトランプ・安倍を倒そう!」を、朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会の金子さんが提案し、満場の拍手で採択した。
 全学連の斎藤郁真委員長の音頭で団結ガンバロー、インターナショナルの歌声が響き渡った。

連帯こそ労働者の生きる道 民主労総ソウル地域本部・公共運輸労組ユシン支部 イヘジョンさん
 公共運輸労組は、公共機関に勤める労働者、運輸分野に従事する労働者、そして社会サービス業務を行う労働者が集まる17万人の、民主労総傘下の最大産業別労組です。私は社会サービス業務に該当する社会間接資本の道路・鉄道・空港・港湾などを設計・監理する土木エンジニアリング会社で活動しています。
 2016年、韓国ソウルでは、労働と資本の大きな攻防がありました。公共機関への成果年俸制導入は、この間幹部クラスにだけ適用してきた成果年俸制範囲を一般職員に拡大し、賃金差別をより一層拡大するものです。成果年俸制が全職員に導入されれば、単に公共機関労働者の福祉が後退し、賃金が少し削られるレベルの問題で終わりません。公共機関労働者が無限の競争に追いやられ、協業が破壊され、共同体は崩れます。賃金決定において団体交渉が無力化され、労働組合の根幹である団結力が破壊されるでしょう。
 資本との力強い闘いを進めていった昨年10月頃、パククネ・チェスンシルゲートが知られるようになりました。すべての民衆が真冬にずっとロウソクを手に街頭に出てきました。その結果は、大統領の弾劾と拘束、そして積弊を清算して新しい時代を開こうという希望でした。
 私たちの成果年俸制廃止闘争は終わっていません。労働者の要求に対する結果は、資本と政権がそのまま与えるのではなく、労働者の団結と共闘で得られるという明確な事実を知っています。
 海をこえ、韓日両国の労働者は〝全世界どこにいても労働者はひとつ〟という真理の前に、ともに連帯して力強く闘っていけたらと思います。それが労働者が生きる道です。労働者が追求する世の中です。遠くにいても、つねに皆さんに連帯して支持します。


第26回外登法・入管法と民族差別を撃つ 関西交流集会 民主労総と戦争阻止を誓い在日居住地域をデモ行進

2017-04-20 20:02:30 | 入管闘争




■第26回外登法・入管法と民族差別を撃つ 関西交流集会 民主労総と戦争阻止を誓い在日居住地域をデモ行進

前進 速報版 2017年4月20日 18:07

 4月16日、汗ばむほどの快晴のもと、「打ち破ろう分断! 取り戻そう団結! 民族差別・排外主義と入管体制を打ち破り、全世界の労働者は団結しよう! 第26回外登法・入管法と民族差別を撃つ関西交流集会」が大阪市立東成区民センターでかちとられた。
 戦争と革命の激闘のただ中から韓国・民主労総の仲間を迎え、215人の労働者・学生が結集した。この日も早朝から北朝鮮のミサイル発射が報道され、いつトランプが先制攻撃のボタンを押すかという情勢だ。会場は熱気と集中力であふれていた。

 民主労総制作の「パククネ打倒闘争の軌跡」を上映し、セウォル号事件3カ年を追悼して黙祷(もくとう)を行った。
 開会あいさつで関西合同労組阪神支部のホヨンホ支部長は、「日韓労働者の国際連帯で絶対に戦争を止めよう。ゼネストで労働者自己解放、労働者が主人公の社会をつくろう」とこみあげる決意を述べた。
日韓労働者の団結した力示す
 続いて、実行委員会が基調提起を行った。「戦争反対の労働者の国際連帯だ。韓国で革命が始まった。闘う労働組合のもとに団結した労働者こそ社会を変え、歴史を前に進める力を持っている。この民主労総を解体し、革命を圧殺するための戦争を許すな! 昨年11月の国際共同行動の地平を発展させ、始まる前に戦争を止めよう。在日朝鮮人民は、パククネ打倒100万決起に身が震える感動を覚え、戦争の危機に自分たちは今何をなすべきか、怒りの先頭に立っている。固く連帯し、全力で闘おう」と力強く訴えた。そして「朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会」とともに開始した団結署名を提案した。「労働組合を結集軸に職場・地域における階級的共同性=協働性を奪い返し、労働者として一つに団結することだ。戦争と分断に団結とゼネストで闘おう!」と結んだ。
 次は特別報告だ。まず民主労総ソウル地域本部のユンヨンロクさんとヤンミジョンさんが登壇し、訴えた。
 「民主労総が工場をこえて地域に出ていかなければと闘い、それが1600万のロウソク集会を実現した。民主労総が軸になり、労働者と市民が主人公になる新しい世の中を建設することだ。闘って『成果年俸制』と『低成果者退出制』を防いだ。帝国主義者が戦争をたくらんでいる今、犠牲をくり返さないために、日本軍慰安婦抜き打ち合意は破棄されねばならない」と訴えた。最後に、「闘いましょう。連帯しましょう。真の贖罪(しょくざい)を闘いとり、戦争に向かう流れを防ぎましょう。労働者の力で世の中を変えましょう」と結んだ。アピールは参加者の心を強くとらえ、万雷の拍手に迎えられた。
 続いて動労千葉の川崎昌浩書記長が報告した。国鉄分割・民営化から30年、そのすべてが破綻し、JRは第2の分割・民営化ともいうべき全面外注化・転籍攻撃を始めている。「100万単位で労働者を底辺に突き落とす大きな分岐点だと決断し、3・4〜5ストライキに立ち上がった。地域に打って出てともに闘い、具体的反撃の新たな一歩を組織した。労働者に国境はない。戦争情勢下の国際連帯を全力で推し進めよう」と訴えた。
 声明「日本軍軍隊慰安婦問題『日韓合意』破棄せよ」を婦人民主クラブ全国協議会の山本美知子さんが読み上げて、採択した。
 休憩を挟み、セウォル号の遺族を激励する律動「真実は沈まない」を会場みんなで行った。
 集会の後半は闘いの報告だ。この1年、戦争と革命の時代に、誰もが飛躍に次ぐ飛躍を問われた。拠点労組は絶対反対で闘えば必ず地域全体を獲得できると必死で闘った。どれもが豊かな教訓に満ち、展望をつかめる報告だった。
 集会をまとめた全国金属機械労組港合同の木下浩平さんの音頭で団結ガンバローを行い、インターナショナルを斉唱した後、デモに出た。
鶴橋駅前を進むデモに共感
 民主労総と動労西日本が先頭に立ち、「シリア・朝鮮半島への戦争反対!」とコールをしながらJR鶴橋駅へデモ行進した。マンションから手を振る人、店から出てきて声援を送る人。若い人も高齢者も立ち止まり、ビラを食い入るように読み、写真を撮るなど大注目を浴びた。民族・国境を超えた団結で戦争を止めようという熱い労働者の国際連帯が実現した。