末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

米教員ストが大勝利 公教育破壊に歴史的反撃

2019-01-28 17:13:27 | 世界の闘い




■米教員ストが大勝利 公教育破壊に歴史的反撃
前進 速報版 2019年1月28日 12:19

 1月22日朝、ロサンゼルス統一教組(UTLA)とロサンゼルス統一学区(LAUSD)は21カ月ぶりに労働協約が暫定合意に達したことを発表した。14日に突入したストライキは17日から協約交渉が再開され、土日祝日も含めた5日間、早朝から夜遅くまで行われた交渉でUTLAの要求のほとんどが満足のいくものとして勝ちとられた。
 地域社会を利する労働協約かちとる
 「公教育、教育労働者、生徒、保護者、それにコミュニティーにとって、歴史的な勝利です。UTLAの組合員は本当にすばらしい」とアレックス・カプートパール委員長は記者会見で語った。給与の6%アップ、クラス人数の削減、看護士や図書館司書など専門職教師の常駐体制、テストの半減、チャータースクールの規制などこの数十年間で公立学校が奪われてきた様々な事柄を取り戻す合意内容だ。その上、コミュニティースクールの設置などUTLAが理想とする教育体制の実現も見えてきた。

 UTLAが協約交渉で目指したのは、コミュニティー全体に利する協約を勝ちとることだった。合意内容には、ロサンゼルスに緑地を増やすとか、多くの有色人種の生徒を「スクール・トゥ・プリズン・パイプライン」(指導の厳罰化により学校から刑務所に送られる状況)に追い込んでいる「ランダムサーチ」(構内での銃乱射事件を防ぐという目的で2011年に学区が導入した、金属探知機でランダムに生徒を点検するシステム)の中止なども含まれる。移民の家族に専用ホットラインを設置し、UTLAと連携して他の問題にも対処する弁護士を雇うことも学区に義務付けた。
 「UTLAのストライキは、すばらしい労働協約を勝ちとっただけでなく、アメリカの人びとを元気づけ、奮起させる役割を果たしました」と交渉チームのリーダー、アーリーン・イノウエさんは語った。
 UTLA全組合員と親、生徒が決起
 UTLAは1989年に組合員の80%が参加して9日間のストを貫徹し、8%の給与アップと学校現場での意思決定および自律的学校運営を勝ちとった。しかし、90年代の急速な景気後退の中でUTLA執行部も弱体化を余儀なくされ、協約闘争は苦戦を強いられてきた。
 2014年に闘う潮流「ユニオンパワー」派がUTLAの執行部に当選した。彼らは公設民営のチャータースクールが増え続け、公立学校が崩壊している状況を変えるために、大ストライキを打つ決意で組織化を進めてきた。7人の執行委員が先頭に立ち、900以上ある公立学校を頻繁に訪れ、組合員との直接対話を重ねてきた。昨年8月のスト権投票で98%の賛成を得たが、組合員の100%でストに突入したいと、より一層の組織化に努め、同時に保護者やコミュニティーの説得にも力を注いだ。
 UTLAのストにはチャータースクールも含めて3万2千人の組合員が全員参加し、保護者や生徒、コミュニティーの人たちが駆け付け、組合員を倍する人数での大集会を続けた。18日には市庁舎前での集会に6万人を超える人びとが集まり市庁舎で協約交渉を続けるチームを応援した。
 アーリーンさんは左派メディアのインタビューで次のように語っている。「私たちのストライキは、アメリカの労働組合全般に現状維持ではだめだという教訓を残しました。立ち上がり、勇気を奮い立たせてストライキに立つ時がきました。そうしなければ現状の経済的不平等や格差の中で、労働者階級はもう生きてはいけないからです。今がその時です」「私たちには力がある、だから勝利できると、人びとは気づいたはずです。私たちが輝く時代がやってきました」
写真「私たちは勝った!」。暫定合意成立に沸き立つUTLA組合員たち(1月22日 ロサンゼルス)
    6万人が結集したストライキ5日目の市庁舎前集会。左前がアレックス・カプトパールUTLA委員長、中央後ろがセシリー・マイアートクルス副委員長(1月18日)



   
 

米UTLA3万人がスト 「闘って公教育を守り抜く」

2019-01-21 17:33:36 | 世界の闘い




■米UTLA3万人がスト 「闘って公教育を守り抜く」
前進 速報版 2019年1月21日 12:31
限りなく明るく活気にあふれて
 1月14日、ロサンゼルス統一教組(UTLA)の3万人を超える教職員が、ロサンゼルス統一学区の全校で、賃上げと教育環境の改善を求め、30年ぶりの大ストライキに立ち上がった。
 ストは豪雨の早朝から始まった。7時30分、教師たちがそれぞれの学校の前でピケットラインを張り、保護者や生徒たちが支援に駆けつけた。高校生は独自に教師支援のストライキに立ち「私たちの先生を支援し自分たちの教育環境を改善するため、ピケッティングを行っている」と語った。
 10時30分には各地区から教育労働者と支援者が結集し、ロサンゼルス市街のグランドパークが5万人を超える人びとであふれた。ILWU(国際港湾倉庫労組)、SEIU(統一サービス労組)、大学教職員協会などのカリフォルニアの他の労組も支援に加わって、マスコミ各社もレポーターを派遣して大きく報道した。CNNのレポーターは、「25年間ロサンゼルスに住んでいるが、こんなに多くの人が集まっている様子は初めて見る」と報道している。

2日目の15日は、各校のピケットの後、カリフォルニア・チャータースクール協会(CCA)の前で全員が結集する団体行動を行った。UTLA傘下のチャータースクール(公設民営校)の組合員たちも学校を挙げて参加し、昨年12月にシカゴで貫徹された全米初のチャータースクールのストライキに続くものとなった。ラテンアメリカ音楽のトップバンド「オゾマトリ」がUTLAの音楽教師たちとジャムセッションを行い、「僕たちもロサンゼルスの公立学校で音楽の先生から音楽のすばらしさを教えてもらった。ここ数十年で公立学校への資金が大幅に減らされて、音楽教育が打撃を受けているのは悲しい」と語った。
 民営化との闘いに全世界が注目
 公教育の民営化は、カリフォルニアだけではなく全米の問題であり、全世界が公設民営化の方向へ動いている。「今ここで闘わなければ、公教育は5年間で完全に衰退させられる」と、準備万端にストライキに突入したUTLAの動向を世界中が見守っている。
 学区当局もこれを無視できなくなり、ストライキ3日目の16日、ロサンゼルス市長エリック・ガルセッティが仲裁に入り協約交渉が再開されることとなった。交渉は17日の正午にロサンゼルス市庁舎で始まり、組合員や支援者はロサンゼルスの街をデモ行進して要求獲得を訴えた。交渉は12時間に及び夜中の午前0時まで続いたが、翌日へと持ち越された。
 6万人大集会で「必ず勝利する」
 だが、悲壮感はみじんもない。ストライキが開始された週の最終日の18日は、協約交渉が続く市庁舎の前で集会が行われ、6万人を超える参加者が結集した。その参加者を前に、委員長のアレックス・カプートパールは語る。
 「私たちは今、歴史的な偉業を成し遂げようとしています。UTLAの団結力はすばらしい。私たちのストライキに誇りを持って、来週はもっと強く、さらに団結を深めて頑張りましょう。私たちは必ず勝利します!」(高村涼子)
写真ロサンゼルスの街頭にスト支援の音楽響く バンド「オゾマトリ」とUTLAの音楽教師たちとのジャムセッションが繰り広げられた
    6万人が結集した5日目のロサンゼルス市庁舎前集会(1月18日) 



   
 

インフルエンザA型が大流行しています

2019-01-14 11:53:07 | 予防医療




 1月13日の夜も発熱外来は患者さんであふれ、薬局からは「解熱剤が足りなくなった」、スタッフは「こんなことは初めて」と。診療が終わったのは9時20分でした。

インフルエンザA型が猛威をふるっています。
睡眠、食事、運動、うがい、手洗い、マスクを!!




   
 

インフルエンザ大流行

2019-01-02 21:16:34 | 予防医療


 昨日、休日急病診療所の夜診(5時~9時)を担当しました。ほとんどの人が高熱で、その半数近くはインフルエンザA型。12月30日から急激に増えています。
 事務局に出していただいた資料が次の表です。1月1日の内科だけでみると、受診96人中検査を行った人が60人。A型が41人でした。さらに4人は家族がA型なので治療対象としました。
 休み明けから大流行すると思われます。食事、運動、睡眠で栄養をつけ、手洗い、うがい、マスクで予防しましょう。