末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

京大で反戦バリスト 新自由主義大学の現実を破り

2015-10-31 06:26:35 | 生きさせろゼネストへ





■京大で反戦バリスト 新自由主義大学の現実を破り
前進 速報版 2015年10月30日 19:32

 10月27日、京都大学で戦争反対を訴える新自由主義下での初のバリケードストライキが敢行された。京都大学同学会中央執行委員会(作部羊平委員長)の呼びか 午前8時すぎ、封けのもと、午前6時から正午まで京大吉田キャンパス吉田南1号館(1共)の出入り口は京大生の手で封鎖され、ここでの1、2限の授業は粉砕された。
鎖された1共を見て肝をつぶした京大当局が、村中孝史教授(国際高等教育院長)を先頭に教職員十数人で現れ、バリケードの撤去を要求してきた。「業務妨害だ。正常な業務をさせろ」「お前たちは犯罪者だ」などとわめく村中らに対し、同学会執行部は「ふざけるな。公安が侵入する大学が『正常な大学』なのか!」「当局は学生の申し入れに一度でも答えたことがあったか!」と徹底弾劾、当局のスト破壊策動を敢然と撃退した。
 国内外から多くのマスメディアが駆けつけ、京大生の闘いに注目した。早くも昼のテレビニュースは、バリケードを背に演説する作部委員長らを映して「反戦をアピールする学生が建物を封鎖」と報道。さらにビラやネット情報などで知らせを聞いた、ともに闘う多くの京大生が続々と吉田南構内に結集した。
 そして1、2限のスト貫徹を確認し、正午から学内集会が行われた。作部委員長が「バリストを貫徹し、学生が決断すればストはできることを示した!」と勝利宣言を発し、続いて東北大、法政大、広島大、沖縄大など全国の大学から駆けつけた学生が次々にアピールした。
 また京大のOBや大阪市職員労働組合の青年労働者、動労西日本の組合員など、応援に駆けつけた労働者も次々とマイクをとって京大反戦スト貫徹の感動を共有した。
 次は全国大学でストやろう集会後、3限の授業時間に入っても多くの学生がその場に残り、同学会執行部と真剣に議論を交わした。
次は全国大学でストやろう
 「なぜわれわれはバリケードを築いたか。9月19日に強行採決ー成立した戦争法をもって、安倍政権が侵略戦争に乗り出そうとしている。すでに10月22日の日韓防衛相会談で中谷防衛相は『自衛隊は韓国政府の合意なしに北朝鮮で活動する』意思を示し、独自に北朝鮮を侵略する構えだ。朝鮮半島をめぐって大国が全面衝突する第3次世界大戦の火ぶたが切られようとしている。この中で、未来を語る大学が無風であっていいのか。私たちは黙って授業を受けているだけでいいのか!?」「京大当局は戦争反対の立場を示すことを拒否し続けた。他方で、キャンパスへの公安刑事の侵入、学生へのデッチあげ逮捕に対し、山極寿一総長は『今後は学内での捜査には協力したい』『(学生・教職員の活動は)世間を騒がせるものであってはならない』と言い放った。学生から『黙って授業を受ける』以外の選択肢を奪い、警察権力をも導入して反戦運動をたたきつぶすということだ」「『大学の主体は学生』、その意志と力を示すのが今回のストライキだ。すべてのみなさん、ともにこのバリストを守り抜き、ここを起点に、本当に戦争を止める国際連帯とゼネストをつくり出そう!」(同学会中央執行委員会発行のビラより)
 まさに10・27京大ストは、新自由主義大学=京大・山極総長体制の正体を暴き出し、その対極で学生の持つ力と可能性を満天下に示した。
 同学会中執は11・1労働者集会への結集を全京大生に訴え、さらに次は全学ストをやろうと呼びかけている。多くの学生の間で真剣な討論が始まっている。今回、1共を封鎖したバリケードが、次は京大の全講義棟を封鎖する全学ストへ、さらには新自由主義大学に対する全国300万学生の「反逆のバリケード」へ発展していくことは不可避だ。10・27はその突破口を開く歴史的闘争として成功した。

関西 狭山集会 階級全体の闘い 狭山闘争路線で再武装

2015-10-31 06:22:08 | 狭山闘争

■関西 狭山集会 階級全体の闘い 狭山闘争路線で再武装
前進 速報版 2015年10月30日 18:35

 全関西狭山集会は10月24日、会場をこれまでの八尾市西郡から大阪市内の弁天町生涯学習センターに変え、11月に向かう労働者集会として開催した。140人が結集し、狭山闘争の路線的再武装をかちとった。
 深町加代子関西労組交流センター代表が主催者あいさつ、平沼和典全国水平同盟事務局長が基調報告を行った。
 平沼さんは最初に「狭山闘争は解放闘争だけではなく、労働者階級全体の階級攻防をかけた闘い。階級的労働運動そのものの要」と提起した。そして「石川一雄さんの50年を超える非妥協・不屈の闘いは新自由主義の団結解体、階級分断攻撃を粉砕してきた最先頭の闘い。狭山闘争は国鉄決戦に勝利し、戦争、外注化、非正規化と闘い国際連帯とゼネストで革命を実現する闘いだ」と訴えた。
 平沼さんはさらに、「だからこそ安倍政権は安保・戦争法強行と一体で狭山闘争の変質・解体攻撃を激化させている。解放同盟とUAゼンセンを先兵に『人権フォーラム』へ狭山闘争を引きずり込み、日教組・自治労、連合を分裂・解体し、国鉄闘争を解体し労働組合を丸ごと侵略戦争に動員する『産業報国会』化し、狭山闘争と狭山勢力を戦争勢力に変質させようとしている」と暴いた。
 そして、「国鉄分割・民営化が労働運動と解放運動の絶滅攻撃としてかけられた」「地対協攻撃を粉砕する道は国鉄闘争の勝利にある。動労総連合を全国につくる闘いと全国水平同盟建設は一体だ。狭山闘争を始めとした解放闘争が非正規職撤廃を掲げ労働組合を建設し、階級的団結の最先頭で闘う荒々しい激動の時代が来た。狭山闘争の勝利をかけ11月労働者集会に総結集しよう」と結んだ。参加者に圧倒的な感動と決意がわき起こり、拍手がまきおこった。
 続いて、第3次再審勝利へ不退転の決意を込めた石川さんのアピールが読み上げられた。討論では、全国水平同盟高槻支部・植木団地労組の青年労働者、京都の崇仁支部準備会と東三条の仲間、西郡支部が国賠闘争を闘う決意を述べた。
 さらに動労西日本、八尾北医療センター労組、奈良の自治体労働者、大阪・星野文昭さんを取り戻す会、大阪市職の労働者、婦人民主クラブ全国協、高槻医療福祉労組、関西合同労組の8人の労働者が熱気あふれる意見と決意を語った。
 最後に、久原正子全国水平同盟委員長が「基調報告で革命に向かう路線の中に狭山闘争をがっちりと位置付けた歴史的な狭山集会になった。労働者階級の新自由主義と闘う環としての狭山闘争を闘おう」とまとめた。(全国水平同盟西郡支部・植村清)