ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

光田康典さんCREID

2008-10-25 09:14:48 | ゲーム・アニメMusic
 桜庭統さんの各作品や、難波さんのソーサリアン等など、ゲームミュージックにも素晴らしい作品があることがわかり、他もあれこれ調べて試聴したり、とりあえず安い中古CDを買ったりしておりますが、そんななかでふと気になったのがこのお方、<光田康典さん>です。
 光田さんは、音楽短大を卒業され、1992年に当時の㈱スクウェア(現スクウェア・エニックス)に入社。そして「ファイナル・ファンタジーⅤ」や「聖剣伝説2」等のサウンドエンジニアや効果音を担当されたそうです。95年には「クロノトリガー」を作曲され、この作品で作曲家としてデビューされました。その後も「ゼノギアス」など多数作曲。それまでゲームミュージックではみられなかった“ブルガリアン・ヴォイス”や“アイリッシュ・トラッド”などを用いて独自の世界を創りあげられました。
 98年6月からはフリーとなり、「マリオパーティ」や「クロノクロス」など多数のゲームミュージックの作曲を手がけ、またミュージシャンのサウンドプロデュースなども手がけられたそうです。
 2001年11月に「プロキオン・スタジオ」を設立され、取締役に就任。そしてインディーズレーベル「スレイベルズ」も興してご自身の手がけた作品などの発売も。もちろん現在も大活躍中です。
 で、まず最初に自分が手に入れたアルバムは2005年に発売された「ゼノギアス・アレンジヴァージョン CREID」です。スクウェア時代に光田さんが手がけられた「ゼノギアス」のサウンドトラックから10曲を選りすぐってリアレンジされたアルバムです。
 ゼノギアスのストーリーは・・・惑星間戦争が勃発していた1万年前。惑星ミクタムで、開発段階にあった自立型の新兵器が暴走して衛星を破壊しつくしミクタムの人類にもとてつもない被害が。人々はその新兵器を停止させ、各ブロックに分解して、生き残った人々とともに移民船エルドリッジに収容し、他星にむかって移動。ところが、分解したはずの新兵器が再構築されてエルドリッジの中枢システムに侵入して暴走しはじめ、乗船していた人々を殺戮し、ワープをセット。その行き先は“ロストエルサレム”地球。艦長は船の整備システムを強制始動させてエルドリッジを分解させ、ワープを阻む。分解された船は付近の惑星に墜落していって・・・そして時は過ぎて9999年。北の大陸イグニスの西の国家アヴェと、東の国家キスレブが長い間戦争を続けていて。両国は過去の遺跡から巨大な兵器を発掘して技術開発し、戦争を拡大させていた。辺境の村で平和に暮らしていた主人公フェイはその“世界”の真実を目撃して・・・
 アルバム1曲目は「MELKABA」。美しいハープの音色からゆったりとはじまり、そこにバグパイプの妖しげな音色が加わり、ヴァイオリンも加わって、ドラム&ベースインと共にミドルテンポの分厚い雰囲気に。民族音楽的なコーラス&パーカッションも。曲的には薄暗いホールで妖しげなダンスを踊っているような感覚でしょうか。
 2曲目は「二つの羽根」。軽快なリズムと素朴なフルートの音色からはじまり、ピュアで心地よいヴォーカルがはいって。爽やかで軽やかなポップスです。
 3曲目は「BALTO」。アコースティックギターのゆったりとした叙情的な雰囲気からはじまり、素朴なフルートの音色がメロディを奏でて。中盤からはテンポアップして楽しい雰囲気に。アコーディオンの素朴で軽快なソロもあり、続いてヴァイオリンのソロも。
 4曲目は「CREID」。美しいアカペラコーラスからゆったりと幻想的にはじまります。中盤にはバグパイプのゆったりとした音色が響いて。澄んだとっても綺麗な曲ですね。
 5曲目は「DAJIL」。軽快なラテンパーカッションと妖しげな中近東サウンドからはじまるアップテンポの楽しげな曲。中盤にはハードなギターソロも。ダンサブルなリズムにギター・ヴァイオリン・アコーディオン・ハープ等のユニゾンの中近東リフ、いいですねぇ。
 6曲目は「光の階段」。ベースとアコーディオンの優雅なリフからはじまって、可愛らしいピュアなヴォーカルがはいって。ヴァースはキャンディ・ポップ風ですね。
 7曲目は「神無月の人魚」。ゆったりとしたハープの寂しげな音色からはじまり、ヴァイオリンの伸びやかで悲壮感のあるメロディがながれて。叙情的な曲です。
 8曲目は「春の子守唄」。リズミカルで爽やかな雰囲気からはじまり、ピュアで優しいヴォーカルがはいって。間奏はゆったりとたおやかな感じで素朴な音色がながれて。
 9曲目は「LAHAN」。跳ねるようなリズムではじまる爽快で楽しい曲。みんなで輪になって踊りたくなっちゃいますね。ラストは大勢のコーラスもあって大いに盛り上がってFin。
 10曲目は「メビウス」。ゆったりと幻想的な雰囲気から静かにはじまり、ピュアで綺麗なヴォーカルがはいって。穏やかにながれるバラード曲ですが、間奏ではハードなギターソロも。終盤ではハープの音色をバックに素朴な横笛の音色が響いて、そして囁くようなヴォーカルがはいってしっとりとFin。 
 本場のアイリッシュバンドも参加されたこのアレンジアルバム。トラッド・ケルト音楽がお好きな方にはたまらないでしょう。素晴らしい楽曲ばかりで、どれも美しいハーモニーが楽しめ、その独特の雰囲気やライブ感に酔いしれてしまいます。

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2 コメント

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Unknown (あきかん)
2008-10-25 13:10:31
おお、光田氏にも手を伸ばしましたか。
クリイドは僕も大好きなアルバムです。
次はクロノトリガーのアレンジアルバム「ザ・ブリンク・オブ・タイム」なんていかがでしょう。目玉焼きのジャケットのやつです。
ジャズ、フュージョン系でカッコイイアルバムですよ。
ありがと! (ひより)
2008-10-25 13:50:33
 あきかんさま、いらっしゃいませ!
コメントをカキコしてくださってありがとうございます。めっちゃ嬉しいっす!
お、あきかんさまもお好きなアルバムでしたか。よかった♪
そうそう、その目玉焼きのアルバム、どうしようか迷ってたんですよ。あきかんさまがお薦めならば間違いないっすね。今度手配してみます♪

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