職場には配送助手さんという職種がある。
配送員が車を離れて配達している間トラックにいて
停車時間が長くなったら車を移動する(よう連絡する)。
うちの場合、品物を運ぶお手伝いはしないので、
おもに高齢の方にお願いしていて
定年退職後の方が多い。
Aさんも、そんな一人。
1年位前に採用になりました。
最近ちょっと体調を崩すことが多く
仕事中に2回も倒れたとききました。
所長が受診をすすめ検査入院。
「ALSって知ってる? 難病らしいんだよ。
AさんALSだった」
と所長から聞いたのはつい先日。
すこし前、自身も患者で病気の認知を広める活動をしている
ヒロさんという方のドキュメンタリーをテレビで見ました。
最近、マスメディアに取り上げられることも多いので
みなさん目にしてらっしゃるのではないでしょうか。
番組を見て「大変な病気だ」とは思ったものの
こんなに近くで発症する人かいるとは夢にも思っていなくて
やっぱり、どこか他人事として見ていたんだと改めて思いました。
配送の人たちは、
身近に(一日中せまいトラックで一緒に)過ごしていたので
「なんかちょっとふつうじゃないと思ってました」
「すぐに帰ってこれる感じじゃないと思ってました」
と、言っていて異変を感じていたようでした。
総務部長は「でも、うちに来ててよかっただろう。
一応、社会保険も入ってて少しは助けになるはずだよ」
うん、確かに。
明日は世界ALS/MNDの日。
世界中でALSの撲滅を祈って、集会をしたり、コンサートをしたり、
食事をしたりする日だそうですね。
そして、前日の今日は『ゴロン』というイベントもあったのだとか。
意識はあるのに、すべての筋肉が動かなくなる状態を、
ゴロンと転がったまま動かないことで疑似体験。
少しでも多くの方にALSを知ってもらい、
また、治療法確立のために、
専用サイト「JustGiving http://justgiving.jp/npo/921」
を通じて募金を募ります。
ほんと、何もできないけど、せめて知ることから。