FBI(笑)Oh my Buddha! Buddha bless you!日記/アミダ・大日・太陽神・アフラマズダ・ミトラ・メサイア・弥勒 - GREE
http://gree.jp/7737268/blog/entry/595115899
阿弥陀さんというのは、厳密には2尊おられるんですよね。
アミターバとアミターユスです。
「アミターバ」は「阿弥陀婆」と音訳し「無量光明」の意味で、無量光仏と呼ばれます。
「アミターユス」は「阿弥陀そう(やまいだれに叟)」と音訳し「無量寿命」の意味で、無量寿仏と呼ばれます。
まぁ、一説では2仏ではなく1仏2名つまり2つの名前を持っているという考えもあります。
象徴するものは、蓮の花で、
金剛界曼荼羅では開花した蓮華、
胎蔵曼荼羅では開きかけた蓮華
で表わされます。
法華経では、薬王菩薩本事品第23に登場するわけですが、サンスクリット語原文ではの観世音菩薩普門品第25にも出てきます。(いますぐには出てきませんが、岩波文庫の法華経には書かれています)
で、阿弥陀さんと法華経の関係ですが、法華経にはサンスクリット本がありますが、阿弥陀三部経のひとつである観無量寿経にはサンスクリット本がありません。
つまり可能性としては法華経成立以降に阿弥陀信仰が成立したとも考えられます。
では法華経の阿弥陀さんは、無量光仏なのか無量寿仏なのかという疑問がでてきます。
無量光仏としての性格というか性質については、大乗仏教に先行するミトラ教のミトラもしくは、ゾロアスター教のアフラ・マズダと関連があるといわれています。
ミトラは契約の神とされ、インド神話にも登場する古い神で、後に他の宗教に流入してメサイア(メシア)とか、メッティーヤ、マイトレーヤと呼ばれるようになります。
アフラ・マズダはは審判の神で、これも古い神です。
いっぽう無量寿仏は、ゾロアスター教の後期の神学で強調されるようになったズルワーン神との関連が指摘されています。
ズルワーン神はギリシャ・ローマにも入り永遠・永劫を意味するアイオーンと呼ばれるようになりました。
アイオーンはヘルメス文書における重要な神ですし、原始キリスト教や先行するエッセネ派とかクムラン宗団では唯一絶対神とされています。
このように見て来ると、法華経の阿弥陀さんは無量光仏なのではないかという気がしますが、確証はありません。
もちろん無量光仏と無量寿仏、両方の融合したものと考えることもできると思います。
仏教に限定して考えると、マイトレーヤという名前は、弥勒と阿弥陀に関係する言葉であって、仏陀というものを表現する言葉ということにもなるのだと思われます。
ただ、あとさきを考えるとミトラ(ミスラ)が先行しています。
唯一絶対神的な性格の部分についてはミトラの影響がなにがしかあった、こういう言い方のほうが良いかもしれません。
ミトラとインド神話のミトラでは、どちらが先行するかもはっきりとはわかりません。
天照大神は日神・太陽神としての部分を以て光明神との関連はうかがえますが、これは影響ということではなく、古代信仰に共通する太陽崇拝のひとつと考えたほうがいいかと思います。
日本神話の神々の特徴は、唯一絶対神が存在しないことですね。
そう考えると天照大神は唯一絶対神ではないのでミトラとの直接的なものはないと思われます。
諸神の分立というのは、神学つまり教学の分岐によって神としての権能や地位が付加されたり特化されたということですね。
阿弥陀さんの場合は、無量光仏(如来)と無量寿仏(如来)という2つの名があり示現に際しそれぞれ異なる真言(マントラ)が唱えられるわけです。
このあたりはあまり勉強していませんので、阿弥陀さんが無量光仏(如来)と無量寿仏(如来)に分かれたのか、無量光仏(如来)と無量寿仏(如来)が阿弥陀さんに統合されたのかは、ちょっとわかりません。
また無量光仏(如来)に焦点を当てると大日如来との関係性がうかがわれますが、じっさいのところ、大日・阿弥陀同体説もあります。
2011/8/18 13:19・いいね!・コメントする
コメント(全9件)
FBI(笑)Oh my Buddha! Buddha bless you!
8/18 13:51
☆◯◯◯◯さん
阿弥陀さんについては明らかに他世界の方ですね。
大日さんは、真言宗によれば宇宙法界の中心の仏ということなので、他世界の方といえるかどうか、微妙なところです。
ただ、歴史的には大日さん関連の仏教経典にサンスクリット本はほとんどありませんから後世に成立したと考えられます。
つまり、これも、教学の分岐・宗派の分立によって仏としての権能や地位が付加されたり特化されたということでしょう。
FBI(笑)Oh my Buddha! Buddha bless you!
8/18 15:08
☆◯◯◯◯さん
観世音菩薩、厳密な訳ですと観自在菩薩といいますね。
この観音さん、じつはその菩薩としての性格というか性質は、かなり古くからあり、それがインド神話や仏教に摂入したと考えられます。
つまり、地母神とか大地母神といわれるものです。
この、原型としての大地母神のもたらす豊穣などのイメージは、古今東西全世界に共通して存在します。
そのバリエーションのひとつとしてあるのが観音さんです。
母神信仰というのは男神信仰に先行していたことが現在では明らかになっていますが、観音(アヴァロキティーシュバラ)も原型は母神だったものが、インド神話や仏教において中性化したものといえます。
仏教成立後の観音というのはそれだけ単独で信仰の対象にもなったわけですが、いってみれば大地母神信仰のかたちを変えたリバイバルと考えていいかと思います。
つまり慈悲と救済への特化がなされたということですね。
米山 士郎@そううそ
2時間前
私にも転載許可お願いします。
FBI(笑)Oh my Buddha! Buddha bless you!
4分前
☆◯◯◯◯さん
☆米山さん
どうぞです
FBI(笑)Oh my Buddha! Buddha bless you!
8/20 15:59
☆◯◯◯◯さん
コメントをいただき、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、毘廬舎那仏=大日如来は女性系の神性を基底に持った存在ですね。
毘廬舎那仏=大日如来と阿弥陀の同体説では、前述のように日神としての性格の共通性に着目しているようです。
一般的には女性系の神性は月を象徴としていると思われがちですが、いっぽうアジア地域においては太陽を女性系神性の象徴とする信仰もひろく存在していて、我が国のアマテラス神などはその代表といっていいですね。
つまり太陽神・日神による自然の恵みという性格が、大地の恵みをつかさどる大地母神として、女性型の神性を持った神仏を誕生させたとも考えられます。
またご指摘の「両性具有の如来像」の代表的なものとしては、やはり観音ということになりましょうか。
この観音の問題については、立正大学名誉教授である沼義昭博士の、
『限りなき慈しみ観音―日本人の信仰』佼成出版社 (1979/09)
『観音信仰研究』佼成出版社 (1990/11/30)
が非常に示唆に富んでいます。
個別の信仰とはちがった側面から、宗教学・民俗学・神話学などを横断して考えることも大切なことですね。
--------------------<引用ここまで>--------------------
228.地獄論、罰論、メモ(その6) - 創価学会の信仰に功徳はあるか?
http://blog.goo.ne.jp/soukagakkai_usotuki/e/dcf4c8712d07aeb9f61a7c9820ad480b
255.功徳の意味。 - 創価学会の信仰に功徳はあるか?
http://blog.goo.ne.jp/soukagakkai_usotuki/e/540ee99b2765277c41c7b0f7a1673483
283.私が書いた 「念仏思想」 の訂正。 - 創価学会の信仰に功徳はあるか?
http://blog.goo.ne.jp/soukagakkai_usotuki/e/f6ec6d119d7feb938e146c69822006df
>創価などの正宗系信徒会員の念仏批判は次の通りです。
>”念仏思想は極楽(浄土)を求め、厭世観から諦めの命となり、地獄へ行く”
>という批判は妥当ではありません。
>朝晩、勤行で法華経を読み、法華経宝塔品を顕した本尊を拝んでいながら、
>1.法華経に「極楽、阿弥陀仏」のキーワードがあることを知らない。
>1.女人成仏の根拠として「極楽、阿弥陀仏」を日蓮が肯定か理解をしていたことを知らない。
http://gree.jp/7737268/blog/entry/595115899
阿弥陀さんというのは、厳密には2尊おられるんですよね。
アミターバとアミターユスです。
「アミターバ」は「阿弥陀婆」と音訳し「無量光明」の意味で、無量光仏と呼ばれます。
「アミターユス」は「阿弥陀そう(やまいだれに叟)」と音訳し「無量寿命」の意味で、無量寿仏と呼ばれます。
まぁ、一説では2仏ではなく1仏2名つまり2つの名前を持っているという考えもあります。
象徴するものは、蓮の花で、
金剛界曼荼羅では開花した蓮華、
胎蔵曼荼羅では開きかけた蓮華
で表わされます。
法華経では、薬王菩薩本事品第23に登場するわけですが、サンスクリット語原文ではの観世音菩薩普門品第25にも出てきます。(いますぐには出てきませんが、岩波文庫の法華経には書かれています)
で、阿弥陀さんと法華経の関係ですが、法華経にはサンスクリット本がありますが、阿弥陀三部経のひとつである観無量寿経にはサンスクリット本がありません。
つまり可能性としては法華経成立以降に阿弥陀信仰が成立したとも考えられます。
では法華経の阿弥陀さんは、無量光仏なのか無量寿仏なのかという疑問がでてきます。
無量光仏としての性格というか性質については、大乗仏教に先行するミトラ教のミトラもしくは、ゾロアスター教のアフラ・マズダと関連があるといわれています。
ミトラは契約の神とされ、インド神話にも登場する古い神で、後に他の宗教に流入してメサイア(メシア)とか、メッティーヤ、マイトレーヤと呼ばれるようになります。
アフラ・マズダはは審判の神で、これも古い神です。
いっぽう無量寿仏は、ゾロアスター教の後期の神学で強調されるようになったズルワーン神との関連が指摘されています。
ズルワーン神はギリシャ・ローマにも入り永遠・永劫を意味するアイオーンと呼ばれるようになりました。
アイオーンはヘルメス文書における重要な神ですし、原始キリスト教や先行するエッセネ派とかクムラン宗団では唯一絶対神とされています。
このように見て来ると、法華経の阿弥陀さんは無量光仏なのではないかという気がしますが、確証はありません。
もちろん無量光仏と無量寿仏、両方の融合したものと考えることもできると思います。
仏教に限定して考えると、マイトレーヤという名前は、弥勒と阿弥陀に関係する言葉であって、仏陀というものを表現する言葉ということにもなるのだと思われます。
ただ、あとさきを考えるとミトラ(ミスラ)が先行しています。
唯一絶対神的な性格の部分についてはミトラの影響がなにがしかあった、こういう言い方のほうが良いかもしれません。
ミトラとインド神話のミトラでは、どちらが先行するかもはっきりとはわかりません。
天照大神は日神・太陽神としての部分を以て光明神との関連はうかがえますが、これは影響ということではなく、古代信仰に共通する太陽崇拝のひとつと考えたほうがいいかと思います。
日本神話の神々の特徴は、唯一絶対神が存在しないことですね。
そう考えると天照大神は唯一絶対神ではないのでミトラとの直接的なものはないと思われます。
諸神の分立というのは、神学つまり教学の分岐によって神としての権能や地位が付加されたり特化されたということですね。
阿弥陀さんの場合は、無量光仏(如来)と無量寿仏(如来)という2つの名があり示現に際しそれぞれ異なる真言(マントラ)が唱えられるわけです。
このあたりはあまり勉強していませんので、阿弥陀さんが無量光仏(如来)と無量寿仏(如来)に分かれたのか、無量光仏(如来)と無量寿仏(如来)が阿弥陀さんに統合されたのかは、ちょっとわかりません。
また無量光仏(如来)に焦点を当てると大日如来との関係性がうかがわれますが、じっさいのところ、大日・阿弥陀同体説もあります。
2011/8/18 13:19・いいね!・コメントする
コメント(全9件)
FBI(笑)Oh my Buddha! Buddha bless you!
8/18 13:51
☆◯◯◯◯さん
阿弥陀さんについては明らかに他世界の方ですね。
大日さんは、真言宗によれば宇宙法界の中心の仏ということなので、他世界の方といえるかどうか、微妙なところです。
ただ、歴史的には大日さん関連の仏教経典にサンスクリット本はほとんどありませんから後世に成立したと考えられます。
つまり、これも、教学の分岐・宗派の分立によって仏としての権能や地位が付加されたり特化されたということでしょう。
FBI(笑)Oh my Buddha! Buddha bless you!
8/18 15:08
☆◯◯◯◯さん
観世音菩薩、厳密な訳ですと観自在菩薩といいますね。
この観音さん、じつはその菩薩としての性格というか性質は、かなり古くからあり、それがインド神話や仏教に摂入したと考えられます。
つまり、地母神とか大地母神といわれるものです。
この、原型としての大地母神のもたらす豊穣などのイメージは、古今東西全世界に共通して存在します。
そのバリエーションのひとつとしてあるのが観音さんです。
母神信仰というのは男神信仰に先行していたことが現在では明らかになっていますが、観音(アヴァロキティーシュバラ)も原型は母神だったものが、インド神話や仏教において中性化したものといえます。
仏教成立後の観音というのはそれだけ単独で信仰の対象にもなったわけですが、いってみれば大地母神信仰のかたちを変えたリバイバルと考えていいかと思います。
つまり慈悲と救済への特化がなされたということですね。
米山 士郎@そううそ
2時間前
私にも転載許可お願いします。
FBI(笑)Oh my Buddha! Buddha bless you!
4分前
☆◯◯◯◯さん
☆米山さん
どうぞです
FBI(笑)Oh my Buddha! Buddha bless you!
8/20 15:59
☆◯◯◯◯さん
コメントをいただき、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、毘廬舎那仏=大日如来は女性系の神性を基底に持った存在ですね。
毘廬舎那仏=大日如来と阿弥陀の同体説では、前述のように日神としての性格の共通性に着目しているようです。
一般的には女性系の神性は月を象徴としていると思われがちですが、いっぽうアジア地域においては太陽を女性系神性の象徴とする信仰もひろく存在していて、我が国のアマテラス神などはその代表といっていいですね。
つまり太陽神・日神による自然の恵みという性格が、大地の恵みをつかさどる大地母神として、女性型の神性を持った神仏を誕生させたとも考えられます。
またご指摘の「両性具有の如来像」の代表的なものとしては、やはり観音ということになりましょうか。
この観音の問題については、立正大学名誉教授である沼義昭博士の、
『限りなき慈しみ観音―日本人の信仰』佼成出版社 (1979/09)
『観音信仰研究』佼成出版社 (1990/11/30)
が非常に示唆に富んでいます。
個別の信仰とはちがった側面から、宗教学・民俗学・神話学などを横断して考えることも大切なことですね。
--------------------<引用ここまで>--------------------
228.地獄論、罰論、メモ(その6) - 創価学会の信仰に功徳はあるか?
http://blog.goo.ne.jp/soukagakkai_usotuki/e/dcf4c8712d07aeb9f61a7c9820ad480b
255.功徳の意味。 - 創価学会の信仰に功徳はあるか?
http://blog.goo.ne.jp/soukagakkai_usotuki/e/540ee99b2765277c41c7b0f7a1673483
283.私が書いた 「念仏思想」 の訂正。 - 創価学会の信仰に功徳はあるか?
http://blog.goo.ne.jp/soukagakkai_usotuki/e/f6ec6d119d7feb938e146c69822006df
>創価などの正宗系信徒会員の念仏批判は次の通りです。
>”念仏思想は極楽(浄土)を求め、厭世観から諦めの命となり、地獄へ行く”
>という批判は妥当ではありません。
>朝晩、勤行で法華経を読み、法華経宝塔品を顕した本尊を拝んでいながら、
>1.法華経に「極楽、阿弥陀仏」のキーワードがあることを知らない。
>1.女人成仏の根拠として「極楽、阿弥陀仏」を日蓮が肯定か理解をしていたことを知らない。
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1358649366/
362 :大乗非仏説 [↓] :2013/02/11(月) 11:30:24.69 ID:MLAwYMg+ (1/2)
(中略)
女人成仏といってもいったん男子になってからの成仏でしょう?
それに女人成仏といっても法華経の専売特許じゃなくも大無量寿経の法蔵菩薩
第35願は女人成仏といえるでしょう。
363 :大乗非仏説 [↓] :2013/02/11(月) 11:36:05.58 ID:MLAwYMg+ (2/2)
女人成仏については変成男子とかそんな大層なことを考えなくても初期経典に
次のような文章がありますよ。
「人にはいろいろの種類がいる。心の曇りの少ないものもあれば、曇りの多いも
のもあり、賢いものもあれば、愚かなものもある。(中略) また人には男女の区別
があるが、しかし人の本性に差異があるのではない。男も女も道を修めれば、然
るべき心の道筋を経て悟りに至るであろう。」(パーリ『律大品』115より)