昨晩、NHKの「クローズアップ現代」を見て驚いた。「今、除草剤が効かない"スーパー雑草"が拡大している。宮城県では田んぼに"オモダカ"という雑草が急速に増え、コメの収穫に影響が出ている。」と言うのです。オモダカはつい先日、コナギと一緒にブログで取り上げたばかりだったのです。
農家は除草剤の散布回数を減らして安全・安心の農産物を生産するように心がけ、水田でも自然が戻りつつあると悠長に考えていたのですが、事態は思わぬ方向に進んでいるらしい。水田雑草が除草剤に耐性を持ってしまったです。昔から強害草と知られていたコナギもオモダカと同じに繁殖しているところを見ると耐性があるに違いありません。
番組の中で神戸大学の伊藤一幸さんがオモダカのことを「雑草にしておくには惜しいくらい美しい」と仰っていましたが、全く同感です。冒頭の画像は長田武正さんの『野草の手帖』から引用しました。原画はリンネの分類法で『草木図説』を著した飯沼慾斎(1783~1865)が描いたものです。同じオモダカ科にはおせち料理でお馴染みのクワイがいます。
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(9/13追記)水田の強害草コナギの花を撮影することが出来ました。ブルーの美しい花でした。
農家は除草剤の散布回数を減らして安全・安心の農産物を生産するように心がけ、水田でも自然が戻りつつあると悠長に考えていたのですが、事態は思わぬ方向に進んでいるらしい。水田雑草が除草剤に耐性を持ってしまったです。昔から強害草と知られていたコナギもオモダカと同じに繁殖しているところを見ると耐性があるに違いありません。
番組の中で神戸大学の伊藤一幸さんがオモダカのことを「雑草にしておくには惜しいくらい美しい」と仰っていましたが、全く同感です。冒頭の画像は長田武正さんの『野草の手帖』から引用しました。原画はリンネの分類法で『草木図説』を著した飯沼慾斎(1783~1865)が描いたものです。同じオモダカ科にはおせち料理でお馴染みのクワイがいます。
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(9/13追記)水田の強害草コナギの花を撮影することが出来ました。ブルーの美しい花でした。
怖い時代ですね。先日の外来種の繁殖といい、どういう自然界になっていくのでしょう。確かに、かつては遠い国からやってきたものが日本で生育し今日に至ってはいるのでしょうが。昨年でしたか見た映画「いのちの食べ方」を思いだしました。
アリの生態やこおろぎなどの観察が苦もなくできた無昔の小学生たちなんて、もう奇跡というしかないのかも。
映画「いのちの食べ方」を知らなかったので
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/
の予告編を見ました。食料工場の現状を伝えていました。
この映画とは対照的な視点から食料をレポートした「人間は何を食べてきたか」というNHKのドキュメンタリー番組を思い出しました。20年位昔のことです。
ジャガイモ原産地アンデスの山奥では色も形も様々な芋を凍らせては水を絞り、そして高野豆腐のようにして貯蔵する知恵。
ドイツの農村では豚一頭をして血の一滴まで自家利用する話など感動的でした。また改めて見たいと思っています。命を頂くとはこういうことなのです。
植物が除草剤に耐性を持つのは、人間にとっては「困ったこと」ですが、植物として正常な反応ではないでしょうか?全ての生物はそうして進化し、生き延びてきたのです。
スーパー雑草のコナギも美しいブルーの花をつけ始めました。近いうちにご紹介します。