煥乎堂の旧店舗（白井晟一の作品）

日曜日の午前中、我が家を設計した建築家のＭさん宅にお伺いしました。前日作ったジャムを届けて、その足でスーパーに買い物に行こうと思った。でも「コーヒーでも」ということになり、Ｍさんご夫妻と話が弾みました。話のきっかけは何だったか忘れましたが、煥乎堂の旧店舗と白井晟一の話題になりました。
ブロンズの看板にラテン語で"QVOD PETIS HIC EST MCMLIV LIBRARIVS KANKODO"「あなたの求めるものはここにあり　1954　書店　煥乎堂」と書いてある北関東屈指の老舗書店です。旧店舗は既に取り壊され駐車場になっていますが、昔の写真を見たいと思っている、と言ったら、出て来たのが『白井晟一全集』（同朋舎）の写真集です。

Ａ３版の豪華本です。他に図面集と著作集もこの全集に含まれています。購入時、かなりの高額だったのでローンを組んだそうです。ブログで紹介したいと言ったら、快く貸して頂けました。豪華本は重い。気がつくと１時間が経過していました。
翌日、会社の複合機を使って電子化しました。Ａ３のスキャナは自宅にはありません。600dpi、tif形式で保存、フリーのIrfanviewでリサイズ、JPGに変換しました。

モノクロの写真ですが、店舗の外観の色を思い出すことが出来ます。丸い鉄製の格子やあのラテン語の看板も認めることが出来るのです。画像をクリックすると拡大します。

そして何より嬉しかったのは店舗の中心にあった螺旋階段です。画像をクリックすると拡大された画像が開きますが、書架も写っています。この階段で2階に登ると学習参考書コーナーがあり、吹き抜けの周りには絵本があったと記憶しています。そして大理石の円柱、これが一番記憶に残っています。

煥乎堂は古書の販売を開始しましたが、古書を愛する人は足を運んでくれるでしょうか？

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