幸せの深呼吸

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魚にとってプラスチックは「いいにおい」がするらしい

2017-09-22 | 食品の安全、料理

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170920-00010008-giz-prod

その魚とは、主に北アメリカの西海岸に分布し、カタクチイワシ科として知られるアンチョビ。研究によるとアンチョビは獲物と同じような匂いに反応しているのだそうです。

もともと日本人の科学者チームによって、アンチョビの体内から発見されたマイクロプラスチックとよばれる海中の微小なプラスチック片に関する調査結果が発表されたのは昨年のこと。こうした先行研究につづき、Savoca氏率いる研究チームではこれが意図的なのか、または偶然口に含んでしまうものなのか調べられました。(ちなみに、2016年には幼魚が自然の食糧よりもプラスチックのマイクロビーズを好む...なんていう研究が発表されたのですが、のちにサイエンス誌によって研究結果が真実と異なることが明らかになっています。ややこしいですね...)

さて、嗅覚は魚にとって非常に大事な役割を果たしているのをご存知でしたか? たとえば獲物の匂いに似た極小の化学物質を嗅ぎ分けるサメから、産卵のため上流までの道のりを嗅覚に頼るサーモンまで...食糧探し、交配、移動のために魚は嗅覚を活用します。ただし、アンチョビにとって嗅覚は裏目に出るようです。

アメリカ海洋大気庁のMatthew Savoca氏の研究チームが実験のためサンフランシスコにあるベイ水族館と協力して用意したのは、アンチョビの好物である小エビのような甲殻類「オキアミ」を数時間浸した海水、プラスチックの欠片を数時間浸した海水、そして匂いなしの海水の3種類。いずれも流れが速く、温度の低い状態。

こうした環境のなかでアンチョビは水の流れに従ってゆっくりと泳ぎますが、獲物の匂いを嗅ぎつけるとき、その行動は著しく変化するようです。それぞれの海水に晒された100匹以上のアンチョビの群れはどのような行動をとるか、自動コンピューター解析とGoProで観察したところ、次の結果が明らかになりました。

「オキアミの匂いで満たされた海水をタンクに入れると、アンチョビの群れは食糧を探すかのように反応しはじめました」と、The ConversationでSavoca氏は実験を振り返ります。「そして重要なことに、プラスチックの破片の匂いが残る海水をタンクに入れたときはほぼ同じように反応し、群れを凝集させて不規則に動きはじめたのです。こうしたリアクションは、海洋脊椎動物が匂いにだまされてプラスチックを摂取している可能性を示す最初の行動証拠となりました」

プラスチックを摂取するほかの種の魚も、今回のアンチョビと同様の行動をとるのか、さらにこうしたプラスチック由来の汚染物質を魚が摂取し、その魚を人間がどれほど口にしているのか...今後さらなる調査が必要となりそうです。

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