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キスで感染する性病ってあるの? 意外と知らない「キス病」

2017-06-26 | 医療、健康

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170625-00004435-nallabout-hlth

ご質問の通り、キスしただけで肝炎になる性行為感染症はあります。性器ヘルペス・口唇ヘルペス、B型肝炎、咽頭クラミジア、咽頭淋病など、さまざまです。

ここでは、病名もそのままの、いわゆる「キス病(Kissing disease)」というものをご紹介します。これは唾液中に病原体が存在するために、キスだけで感染してしまう可能性がある病気です。

より正確に言うと、キス病には「伝染性単核球症」という少し難しい病名がついています。この単核球症は、リンパ球のこと。原因ウイルスである「EBウイルス」がある型のリンパ球に感染すると、そのリンパ球を攻撃する別の型のリンパ球が増加します。最初は発熱から始まり、リンパ節が腫れてきます。ウイルス感染したリンパ球を攻撃する場所が肝臓に及ぶと、肝炎と似た症状が起こります。

症状としては、だるさ、食欲不振など。そして、少しのお酒で酔いが回ることもあります。場合によっては、尿の色や白目の色が黄色または茶色っぽく変わる黄疸(おうだん)を来すことがあります。

幸いなことに、キス病のほとんどは自然に治ってしまいます。一部の人が、無症状の状態で唾液中にウイルスを持っていて、次の感染源となります。次に感染した人は、また、忘れた頃に肝炎になる可能性があるので注意が必要です。

子どもが幼いうちに親から子どもへ感染した場合は、子どもの免疫系の応答が弱くて、微熱とリンパ節が腫れる程度で症状が軽くて、肝炎の症状までは起きません。知らないうちに多くの人が垂直感染(親から子どもへ感染)していることが多い病気です。

◆忘れた頃に発病するのは潜伏期間が長いため

◆性行為感染症でもある急性B型肝炎にもご注意!

キス病のように、キスだけで感染するようなことはありませんが、同じように忘れたころに発症する性行為感染症として、B型肝炎についても触れておきたいと思います。B型肝炎もまた、性行為によって感染することがあるため注意が必要です。B型肝炎のウイルスは血液中にありますが、感染しても数か月、もしくはそれ以上の潜伏期間があるので、まさに忘れた頃に発病してしまいます。

急性B型肝炎が発症すると、キス病の症状と同様に、体がだるくなり、食欲も落ちてきます。そのうちに尿の色が濃くなる黄疸(おうだん)の状態となります。この黄疸の段階で受診される方が多いようです。

急性B型肝炎の診断には、血液検査でウイルスがいるかどうかの確認が必要となります。ウイルス(subtype)により、病気の経過についての医学的な見通しが変わります。日本では、重い肝炎(劇症肝炎)や慢性肝炎に移行するウイルスによるB型肝炎が10%程度発症しています。劇症肝炎は時に死に至ることがあります。また、慢性化すると、将来的に肝硬変や肝がんの危険性があります。治癒する型(subtype)でも入院期間は数カ月以上必要です。東南アジアでは、日本とウイルス(subtype)が異なり、慢性化する型が蔓延しています。

幸い、B型肝炎の場合は互いの唇どうしを触れあっただけのキスで感染することはありません。前述のキス病とは違い、コンドームなどの避妊具を使うことである程度予防できます。また、B型肝炎は病院内で業務感染の原因となりますので、医療関係者はワクチン接種を実施しています。

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