メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1990 part6)

2012-09-18 12:10:15 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part5からのつづき。


『真珠の首飾り』(1936)
監督:フランク・ボーセージ 出演:マレーネ・ディートリッヒ、ゲイリー・クーパー ほか
マレーネの魅力がたっぷり楽しめる作品。
彼女みたいな泥棒なら誰でも許してしまいそう。
彼女は演劇をドイツで学び、アメリカに渡ったらしい。
真正直なだけの男をクーパーが好演。


『八つ墓村』(1977)
監督:野村芳太郎 出演:萩原健一、小川真由美 ほか
渥美清さんが、金田一探偵を演じ、寅さんとは違った味を出している。
最後は怪談話のようなフシギな結末を迎える。
横溝作品らしい昔との結びつき、女の犯人、
特に複雑に入り組んだ洞窟の撮影には力が入っている。


『オズ』(1985)
監督:ウォルター・マーチ 出演:ファルーザ・バーク ほか
子どもには想像力を与え、大人にはそのココロを癒す。
私たちもいつしか一緒に遠い遠いオズの国へと旅に出て、
コリコリに固まってしまった心臓を溶かしてくれるメルヘンに浸ることができる。


『THE ENTITY』(1982)
監督:シドニー・J・フューリー 出演:バーバラ・ハーシー ほか
アメリカにならなんだかいそうなレイプ魔の霊との対決。
現実の話だというのが作品を重くしている。
なんだかんだ言っても所詮他人事で、自分の身に降りかからなければ
こんな気持ちは容易に察し得ない。
選ばれたのが運命なら、彼女のこれからの運命は一体どうなるのだろう。


『DE GUERRE LASSE』(1987)
原作:フランソワーズ・サガン 監督:ロベール・アンリコ 出演:ナタリー・バイ ほか
典型的な三角関係のストーリー。
彼女に本気で恋に落ちるシャルルの姿もイイし、
フランス映画らしい、ほのかな哀しさを感じさせる。


『殺人ゲーム』(1980)
監督:ジャック・ドレイ 出演:アラン・ドロン ほか
久々ドロン主演の作品。
まだ危険が取り巻いているというのに、雑踏の中で
まるで相手を待っていたかのように殺されてしまうシーンはキレイ。


『NEAR DARK』(1987)
監督:キャサリン・ヒグロー 出演:エイドリアン・バスダー、ジェニー・ライト ほか
『キャット・ピープル』のキンスキーと同じくらい妖しくて、
助けてあげたくなるような悲しげで、猫的な目をしている女優が魅力的。
血を入れ替えただけで元に戻れるなら、皆の血も替えてあげればよかったのに。
夜がキレイに撮れている。
吸血鬼物語は、どうしてこう怪奇の中にも危険な美の追求があるのだろうか。


『盗賊王子』(1951)
監督:ルドルフ・マテ 出演:トニー・カーティス ほか
芸をする娘の体の柔らかいこと!
ハッピーエンディングで、ま、いっか。


『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(1987)
監督:チン・シュウタン 出演:レスリー・チャン、ジョイ・ウォン ほか
香港映画にしては透明で垢抜けた映像(失礼だ
でも2が出来たってことでちょっとイヤになった(なぜ?


『パラダイスビュー』(1985)
監督:高嶺剛 出演:小林薫戸川純、細野晴臣 ほか
あくまでも沖縄にこだわっているのか、方言はそのままで日本語の字幕がつくという面白い形。
“土を食べはじめると、神隠しに遭う”との言い伝え通り、レイシューは次第に現実離れしてゆく。
純ちゃんらしい沖縄民謡が聴ける。細野さんのサウンドも好きだ。
『銀河鉄道の夜』とソックリなフレーズが入っているのは驚いた。


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