メランコリア

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『ニッポン無責任時代』

2007-07-07 23:54:55 | 映画
『ニッポン無責任時代』(1962/東宝)
監督:古沢憲吾 挿入歌作詞:青島幸男 挿入歌作曲:萩原哲昌
出演:植木等、ハナ肇、重山規子、中島そのみ、団令子、谷啓、安田伸、
犬塚弘、石橋エータロー、桜井センリ、由利徹、田崎潤、藤山陽子 ほか

15分ほどの休憩をはさんで、こんどは予告編なしでいきなり本編がスタート。
そして、時代もすこし新しいのかフルカラー(総天然色)で音飛びもなしの快適映像。
で、出演者も設定も『野郎』とほとんど同じだからつながってる?って見間違うほどw
こうゆう流れでわざわざ並べたのかな?
でも、ギャグは少なめで株取引の裏工作のドタバタを中心としたゆるい
シチュエーションコメディだったな。
歌も『野郎』のときとほぼ同じなのはどうゆうワケなんだろ?w
歌ってるときは広々とした大ステージなのに、終わると宴会場の中だったりって
ゆう大胆な演出にまた「あれっ?」てなるw(ある意味斬新
古沢監督の特徴らしい俯瞰によるロングショットもところどころで見られた。

それにしても、映画は誇張が入るとはいえ、接待に湯水のごとくお金を使ったり、
宴会で飲んだあとに運転してたりとか、今じゃシャレにならないような慣例も
当時は多かったんだな
スナックやら芸者やら、キャバレーのショーだとかの飲み文化にも注目。
今作も由利徹の脱力系キャラが効いてて、3人の女優が大活躍し、若い峰岸徹にも
ビックリ!

ちなみにこの映画館にはレイトショーもあって、この日はなにやら真田広之出演の
宇宙人ものだった。面白そうw(これかな↓おお!深作欣二監督ではないかっ!爆
『宇宙からのメッセージ』(1978)
ほかにも館内のポスターも注目大。江戸川乱歩原作のおどろおどろしいのもあったし
この映画館、あなどれません。

*あとで調べたら『時代』のほうが『野郎』よりちょっとだけ早い封切だったようだ。
「記念すべきクレイジーシリーズの第1作目」と書いてある。
2本とも1962年だけど、『時代』のほうが7月で、『野郎』のほうが12月。
でも『野郎』のほうが劣化が激しいのは人気のせい?この量産体制もすごいな
全体的に落ち着いて見えたのは、まだまだ初作ならではの手探りな状態と
途中から脚本家が変更された裏事情のせいか。


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