メランコリア

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『ハチ公物語』(1987)

2009-06-14 16:06:03 | 映画
『ハチ公物語』(1987)
監督:神山征二郎 原作:新藤兼人
出演:仲代達矢、八千草薫、石野真子、柳葉敏郎、尾美としのり、山城新伍、浦辺粂子、片桐はいり、菅井きん、加藤登紀子、泉谷しげる、長門裕之 ほか

リチャード・ギア主演でリメイクされる『HACHI 約束の犬』の公開が8月に迫って、
宣伝されている中で今作の存在を知って観る機会を得た。
泣いた~~~~~~!!!大まかなあらすじを知ってても、知ってるだけになおのこと。

story
大正時代、秋田県大館市で産まれた純血の秋田犬の子犬のうち1匹が東京帝国大学(現・東京大学)農学部の教授・上野英三郎に飼われることになった。
娘が犬好きで、昨年愛犬が亡くなった悲しみから、家族や使用人は再び犬を飼うことに反対したものの、
犬は「ハチ」と名づけられ、娘が急に嫁いでからは、上野によってとても可愛がられる。
毎日、朝・夕には渋谷駅で見送り&出迎えるハチを、ノミをとって、一緒におフロに入ったり、
嵐の夜は家に入れて一緒に眠ったり、孫よりも手をかけていた上野だったが、ある日、講演中に脳溢血で急死してしまう。
その後、家は犬嫌いの一家に売却され、叔父の家にひきとられたハチは時々鎖を食い破って帰ってきてしまう。
困って引き取った知人宅も主人が急死して、ハチはとうとう引き取り手のいない野良犬に。
娘夫婦と共に暮らしていた母は、娘夫婦の渡英をきっかけに実家・和歌山に帰るが、
「忠犬ハチ公」として新聞に載ったハチの姿を見て渋谷に駆けつける。
が、またどこかに預けられると思ったのか、ハチは数日姿を見せず、
駅前で焼き鳥屋を営む夫婦に時々世話をしてもっていたが、日に日にやせ細り、
ついに雪の降るある日、ハチは主人のもとへと旅立つ。


上野さん以外の家族のハチへの接し方はちょっと冷たいようにも見えるけど、
今ほどのペットブームじゃないこの頃は、わんこを室内で飼ったり、シャンプーしたり、
栄養面を真剣に考えたり、病気になったら病院に連れてゆくなんてあまり考えなかった時代なんだ。

主演の仲代達矢、八千草薫は当然ながら、脇を固めるキャストも大物揃いで豪華
そして、なんといってもハチ役のわんこが、どの年代のコも素朴な表情と動きでかわいすぎる!!!
近所のお友だち役のシロさんほか、意外と洋犬が多くて、ハイカラさんが多かったのかしら???
町にはふつうに野良さんたちもいて、戦時中も逞しく生きていたんだね。

特典はわんこつながりな映画の予告編が今作のほかに以下の3本も入っていて、
『マリリンに逢いたい』、『ハラスのいた日々』、『クイール』(これは観た)
ハラス~はまた泣けそうなので観てみたい。

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