メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『日本一のゴマすり男』

2007-03-11 19:16:21 | 映画
『日本一のゴマすり男』(1965)
監督:古沢憲吾
出演:植木 等、浜 美枝、有島一郎、東野英次郎、中尾ミエ、藤田まこと ほか

ゴマをすりましょう~陽気にゴマをね
 口から出まかせ出放題 手間もかからず 元手もいらず~
 すればこの世にチョイト! チョイト! チョイト!
 春が来るぅ~~~~!

おシャレにスーツを着こなして、ズッコケた踊りをしながらのびのびと歌う植木等。
こんなに徹底してポジティブシンキングで陽気な人はほかに見たことがないなあw
観る人みんなが思わず笑顔になれるスカァーーーっ!とするミュージカルコメディ。
以前1作だけ(何だったっけ?)観て、この「日本一シリーズ」をいつか全作
観てみたいと思ってたが、TSUTAYAでけっこーな数置いてあったからまずはこの1本。
シリーズ的には「色男」「ホラ吹き男」に続く第3弾らしい。

時代はまさに高度経済成長期。外車を取り扱う後藤又自動車に入社したばかりの
中等(なかひとし)は、つまらない封筒の宛名書きばかりの庶務課に配属されるが
初日から売り物のクルマを乗り回して早速1台を売りさばき、父の助言を参考にして
次々と上司にゴマをすってはトントン拍子に顔を売ってゆく。

彼がスゴいのは、けして宛名書きの仕事にも手を抜かないことと、引越しの手伝い、
大掃除など、口先だけじゃなくカラダを使ってちゃんと努力もしてること。
それに企業のルールを破ることなく、上は上司から下は学生時代の後輩まで
上手く人脈を使ってて、ヘタなプライドやら見栄に縛られていない。
まあ、娯楽映画の主人公だからなせる業といえばそれまでだけどw

サザンの名曲のひとつに♪C調言葉に御用心 て曲があって、その意味が
ずっと分からなかったけど、彼からきてるのかな?
「お調子者の」「調子いい言葉」みたいな意味らしいw

特典には劇場予告編とロケ地探訪。作品中の舞台となったのは芝浦のヤナセ自動車で
建物もほぼ当時のまま残されているとのこと。
作品全体的に見ても広々としたロケ地が多く、画面いっぱいを使っているし、
OLたちの上品なファッションなどの色遣いもカラフルで明るい。
ちなみに、加藤茶や谷啓もチョイ役で出ている。

中等は25歳て設定ながら、当時植木は38歳!フレッシュマンには見えないけど
38にしては元気いっぱいにスクリーンを駆け回っている。
歌もさることながら、セリフを話す声も腹の底から響いて張りがある。
今年で御歳80歳ってゆうから驚き! いつまでも元気で活躍してほしい
時代を代表する大エンターテナーだ

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