メランコリア

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『幻獣標本博物記』(パロル舎)

2014-11-06 23:12:25 | 
『幻獣標本博物記』(パロル舎)
江本創/著

先日訪れた青木画廊の書棚に並んでいて興味をもった1冊。

青木画廊@銀座

怪奇小説風の文体といい、異様な生物たちの標本といい、ネッシーやビッグフットといった類の話が大好物の私にピッタリv



まだまだ地球上には、ヒトが知らない生物が無数にいるという。
この博士たちは、ガラパゴス諸島で、たくさんの珍しい生物を発見したダーウィンのような興奮を覚えたことだろう。
それを、自分が見ていないからって単純な理由だけで“異端”としてしまう学界って・・・

『ダーウィン 日記と手紙にかくされた偉大な科学者の努力と夢』(BL出版)


妖精や妖怪、神話などは、世界の交流がなかった太古からあるのに、似たような点が多いことは事実(このへんは水木サンの得意分野
すべて完全な形、乾燥状態で保管されていることに、まず違和感を感じたが・・・

そうだ「キメラ」の可能性もあるぞ!
こないだF氏と、犬・猫の種類の多さの話から、一体、何百年、何千年前から「かけあわせ」を始めたんだろうと気になり、
想像をふくらませていたら気分が悪くなってきたからやめた/汗×5000

ペット産業では、珍種を作り出すべく、今でも研究を重ねているかもしれない。
その過程では、とんでもない生物も無数に生まれているだろうし

大手チキンチェーン店では、何本もの手脚を持つニワトリのブロイラーもいる・・・なんて都市伝説もあることだし。
ヒトの行う科学や医療の開発・研究は、時に想像するのもおぞましいこともやっていることだろう。


 

 
「魚人(ギョジン)」/「オウムウオ」さん(右写真)は可愛い

に関しては、さかなクンに聞けば全部分かるのでは?

ほとんど「希少だ」と言いつつ、全部食べてみて、「生食はムリ」とか「揚げたら美味しい」とか、
「水産資源」として見ているのは、ニンゲンらしい。そして、また絶滅させちゃうんだ
最近は、珍しい深海魚やらも市場に並ぶみたいだし、ここに載っている魚もそのうち市場で入手できるかも!?

 
「悪獣」って一方的に名付けちゃうのは、どうかと?

すべて読み終えてから、最後に小さく「すべてフィクションです」て種明かしも衝撃的。
ってことは、これらは全部手創り すごいなあ!




幻想標本博物館 江本創の世界
写真/森脇健夫


【内容抜粋メモ】
「竜・ドラゴン」の伝説は、南極を除く5大陸にある。

ジョン・ブルどもときたら、骨の髄まで物質主義、資本主義が染みつき、直接実利に関係しないものについては・・・


追。
・眷属(けんぞく):親族・同族。従者・配下・家子・所従などの隷属身分の者。
ジョン・ブル(John Bull):擬人化されたイギリスの国家像、もしくは擬人化された典型的イギリス人像のことである。
・地霊:大地に宿るとされる霊的な存在。万物をはぐくみ恵みを与える一方で,地震などの災厄をもたらすという。


[ギャラリー]
ギャラリー銀座一丁目
ギャラリートモス@日本橋
ピガ画廊@青山



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