メランコリア

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『僕と妻の1778の物語』(2011)

2011-11-27 14:16:15 | 映画
『僕と妻の1778の物語』(2011)
監督:星護
出演:草剛、竹内結子、谷原章介、吉瀬美智子、陰山泰、小日向文世、浅野和之、佐々木すみ江、大杉漣、風吹ジュン ほか

trailer

実家から持ってきた眉村卓の本を金曜日に読みながら、そいえば映画をまだ観てないなと思い出した。
隣り駅のTSUTAYAは旧作+準新作が4枚1000円なので、借りてみた。
呼吸困難になりそうなくらい泣いた。製作者の方々には悪いが、泣く映画は自宅で思いきり泣きたいんだ。

story
SF作家・牧村朔太郎は、耐火煉瓦の会社を退社して、小説家となる。
学生時代から付き合っていた節子と結婚後は、銀行に勤める妻が生活を支えながら連載を書いていた。
ある日、腹部の激痛から妊娠の検査に行った妻は、虫垂炎の疑いでそのまま緊急手術。
結果、末期の大腸がんであることが分かる。医師は「もって1年。5年後の生存率は0」と告げる。
「自分に何が出来るか」と悩んだ末、「笑いは免疫力を高めるそうですよ」と医師が言った言葉を思い出し、
妻に読んでもらうために、毎日3枚以上の笑える話を書くことを決心する。

「SFじゃなくて、これじゃエッセイじゃない」と最初はたしなめられるが、
さまざまな日常のアイデアから生まれる奇想天外な物語に徐々に夢中になる節子。
その原稿はどんどん積まれてゆき、1年、また1年と平穏な月日が過ぎてゆくのだった・・・


映画ってイイな。ヒトが小説を読んだり、映画を観たり、音楽を聴いたり、
噂話が好きなのも、みんなで集まって喋りたいのも、
突き詰めれば「いい物語りが聴きたい」てことなんじゃないのかな。

本編に出てくるショートショートはすべて本になったのかしら?
ひとりだけになってしまう旧型ロボットの話、人間に化けるのを忘れたタコ型宇宙人の話、
謎の留守電メッセージを吹き込むバイトの話、知識ロボットの話、どれも余韻が残るイイ話だった。

眉村さんがこんなにオチャメな人だったって意外。
小説を読むかぎり、もっとクールで、倦怠感?漂う、厭世的な性格なのかと勝手に想像していたんだけどw
それに、この映画を観たら、奥さんがすべてって感じの子どものような儚さで、
失ったあと一体大丈夫かしらと心配になったけど、下記の記事を見つけて読んだらちょっと安心した。

神戸新聞「僕と妻の1778の物語」 眉村卓さんに聞く


追。
谷原章介が演じるSFから人気の恋愛小説家になった人物とは誰だろう?
重要なロケとなる巨木が気になって調べたら、国営昭和記念公園だった。




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