メランコリア

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考える絵本8『ことばメガネ』

2013-01-29 15:51:35 | 
考える絵本8『ことばメガネ』(大月書店)
アーサー・ビナード/文 古川タク/絵

「考える絵本」シリーズ、今回のテーマはことば。
文章を担当したアーサーさんは、日本にやってきてから、
これまで物事を英語の視点から見ていたことに気づいたってゆうのは新鮮だった。



▼あらすじ
中町商店街を歩いていた少年・竜二は、
メガネ屋さんで「英語メガネ おためし無料」と書かれたのぼりを見て試してみる
すると、今まで見ていた世界がちょっと変わって見えてくる。

横断歩道は、ZEBRA CROSSING(白黒模様だからか?
八百屋さんのナスは、EGGPLANT(丸いから?)てな具合。
なるほど、モノを何に例えるかで、それぞれのお国柄が出て面白い。

ナマズはCATFISH(猫魚?)、クレーンはそのままCRANEだけど鶴って意味もある。
 


▼著者によるあとがきメモ
言語はコミュニケーションのツール、伝達のための道具ではあるが、同時にレンズの役割も果たす。
英語で育った者は「英語メガネ」を通して世界を眺め、
日本語が母語の者は「日本語メガネ」をかけた状態で生活している。
でも、ボクは20歳過ぎてから「日本語メガネ」を得たおかげで
自分の世界観が豊かになった気がする。

メガネ屋さんの鼻が高い店員さんは著者に似てなくもないけど、
細い身体の曲がり具合が、『伝染るんです』のトオルくんを思い出したw



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