メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(2007)

2010-04-30 23:04:16 | 映画
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(2007)
原作:「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリー・フランキー著(扶桑社)
監督:松岡錠司 脚本:松尾スズキ
出演:オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子、小林薫、猫背椿、荒川良々、小泉今日子、板尾創路、宮あおい、田口トモロヲ、松田美由紀、柄本明 ほか
主題歌:♪東京にもあったんだ 福山雅治

日本アカデミー賞受賞式でキョドってた部長の姿が思い出されるw
部長が脚本を書いたってことで気にはしてたけど、タイムリーな作品は避けがちなので、今ごろやっと観た。
ズルいぐらい泣かされた・・・。息子が語る母の半生と最期の日々。この普遍のテーマは世界共通。
娘から見る母親像と、息子が抱えてる母親像って、根本的に重みが全然違う気がする。
リリーさんの自伝小説を原作としているということで、さらにドォーーーンと心臓の底にくる感動で圧倒された。
小倉なまりがこれまた、あったかいんだよねぇ・・・

story
酒癖の悪いオトンに愛想を尽かして、息子を連れて実家に戻ったオカン。
絶品の料理の腕を生かして飲み屋で働きながら、息子を育てていたが、
お客の1人とのデートに息子も連れてゆき、ゲームコーナーにしばらく置いて消えたこともあった。

「オカンを自由にさせてやりたい」という思いもあり、高知の高校を受験し、初めて家を離れる。
(この見送りのシーンには、自分にも覚えがあるだけにグっとくる
武蔵野の大学を受験し、上京したはいいものの、すっかり堕落した毎日を送り、仕送りもすべてタバコや、酒に消えてゆく。
とうとう卒業の日になっても卒業できるわけもなく、オカンに相談すると、
「また店の仕事が見つかったから、それでがんばってみ」と励まされ、留年。

やっとのことで卒業し、サラ金に追われて引越し、さすがに働こうと決心して、イラスト、物書き、なんでも引き受けた。
やっと軌道に乗った頃、オカンはガンに冒され手術する。「東京で一緒に暮らしたらいい」。
上京したオカンを浅草、銀座など見物させ、「いつか東京タワーの展望台に一緒に上がろう」と約束するが、
ガンが再発し、偶然にも東京タワーの見える病室に入院。壮絶な抗がん剤治療がはじまる。。


オカンの娘時代を演じる女優さんが、樹木希林によく似た人をよく見つけたなあ!と感心しながら観ていたら、
内田也哉子さんて実の娘さんなのね。そりゃ似てるワケだわ(納得w
女優としてのキャリアは浅いながら堂々とした存在感。

オカン役の樹木希林さんは当然の貫禄。オトンの小林薫さんも好きな役者さんだから、久々映画でがっつり観れて嬉しい。
猫背椿さんや良々など大人メンバもちゃっかり参加v ほかにもキョンキョンや、板尾さんなどカメオ的出演者も豪華!

こうゆう自立した、自由意志とユーモアセンスのあるお母さんだったからこそ、
ゆる~い関係でありながら、芯でしっかりつながってるステキな家族ができあがるんだな。



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