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■映画『白夜行』(2011)
原作:東野圭吾 監督:深川栄洋
出演:堀北真希、高良健吾、船越英一郎、戸田恵子、田中哲司、姜暢雄、緑友利恵 ほか
「殺したのは、心。」
▼trailer
▼story
昭和55年。質屋を営む桐原洋介が廃墟ビルの中で背中を刺されて死亡しているのを近所の小学生3人が目撃する。
担当した刑事・笹垣は、被害者のズボンのベルトの穴が癖のついている場所よりズレていることに気づく。
桐原と不倫関係にあり、夫を亡くしてから金に困っていた西本文代のアリバイは「近所の公園でブランコに乗っていた」というもの。
文代には、日用品配達の若い恋人・寺崎もいたが、その後居眠り運転で事故死。
洋介の妻・桐原弥生子は、夫ととっくに疎遠で、質屋従業員・松浦と不倫関係にあった。
文代は殺人容疑をかけられてアルコール、睡眠薬、ガスで自殺する。
一人娘の雪穂は、その後、遠縁にあたる唐沢家の養女となる。
美しく成長してゆく雪穂の周りで不審な事件が続き、事件解決に納得がいかない笹垣は捜査を続け、
容疑者の娘である雪穂と、被害者の息子である桐原亮司との関係に疑問を持ち、2人の奇妙で悲しい運命を知る。。
ソシアルダンスのコーチである篠塚一成のセリフ。
「どんな人間に生まれても、結局いくつもの選択をしながら、自分の人生を決めていくものだよ」
堀北真希が「あさイチ」の視聴者からの質問に答えて悪女役もやってみたいと言っていた記憶があるけど、
今作の雪穂はある意味、悪女でもあり、また哀しい被害者でもある。
映画の勧善懲悪の法則を抜け出して、なにがほんとうの正義か悪か必ずしも線引き出来ない現実を描いた傑作。
まさに「アンフェアなのは誰か?」(って違う原作だけど![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
こんなダークな役も出来るってことを証明してみせた。
愛のない結婚式で、唯一、亮司に見せた素顔の笑みが今作の見どころ。
そして、ラスト「私は何も知らない」と言って放心し、
かろうじて保っていた意識を取り戻し、我に返って店に戻るまでの
表情の小さな変化が、さすがプロの女優魂を見せてもらったという圧巻の演技だった。
「母のようにはなりたくない」
動機の善悪はどうであれ、高く確固たる目標があれば、人って何でも出来て、何にでもなれるんだって妙に感心してしまった。
今作の場合、その方法は違法だったが、それをゆったら、これまでの長い歴史の中で
裏の世界と組んで成り上がった資産家や政治屋は掃いて捨てるほどいるだろうし。
その目的が揺るがなかったのは、
そもそも互いの幸せこそが互いを支え合って、2人で1人の陰陽として生きてきたから。
生命としては終わっても魂は1つなんだ。とてつもなく悲しい絆であったにせよ。
ドラマ版のヒロインは、綾瀬はるかみたいだから、そっちも見てみたい。
ドラマならもっと詳細な部分もじっくり描けるだろうし。脚色も多いだろうけど。
原作:東野圭吾 監督:深川栄洋
出演:堀北真希、高良健吾、船越英一郎、戸田恵子、田中哲司、姜暢雄、緑友利恵 ほか
「殺したのは、心。」
▼trailer
▼story
昭和55年。質屋を営む桐原洋介が廃墟ビルの中で背中を刺されて死亡しているのを近所の小学生3人が目撃する。
担当した刑事・笹垣は、被害者のズボンのベルトの穴が癖のついている場所よりズレていることに気づく。
桐原と不倫関係にあり、夫を亡くしてから金に困っていた西本文代のアリバイは「近所の公園でブランコに乗っていた」というもの。
文代には、日用品配達の若い恋人・寺崎もいたが、その後居眠り運転で事故死。
洋介の妻・桐原弥生子は、夫ととっくに疎遠で、質屋従業員・松浦と不倫関係にあった。
文代は殺人容疑をかけられてアルコール、睡眠薬、ガスで自殺する。
一人娘の雪穂は、その後、遠縁にあたる唐沢家の養女となる。
美しく成長してゆく雪穂の周りで不審な事件が続き、事件解決に納得がいかない笹垣は捜査を続け、
容疑者の娘である雪穂と、被害者の息子である桐原亮司との関係に疑問を持ち、2人の奇妙で悲しい運命を知る。。
ソシアルダンスのコーチである篠塚一成のセリフ。
「どんな人間に生まれても、結局いくつもの選択をしながら、自分の人生を決めていくものだよ」
堀北真希が「あさイチ」の視聴者からの質問に答えて悪女役もやってみたいと言っていた記憶があるけど、
今作の雪穂はある意味、悪女でもあり、また哀しい被害者でもある。
映画の勧善懲悪の法則を抜け出して、なにがほんとうの正義か悪か必ずしも線引き出来ない現実を描いた傑作。
まさに「アンフェアなのは誰か?」(って違う原作だけど
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こんなダークな役も出来るってことを証明してみせた。
愛のない結婚式で、唯一、亮司に見せた素顔の笑みが今作の見どころ。
そして、ラスト「私は何も知らない」と言って放心し、
かろうじて保っていた意識を取り戻し、我に返って店に戻るまでの
表情の小さな変化が、さすがプロの女優魂を見せてもらったという圧巻の演技だった。
「母のようにはなりたくない」
動機の善悪はどうであれ、高く確固たる目標があれば、人って何でも出来て、何にでもなれるんだって妙に感心してしまった。
今作の場合、その方法は違法だったが、それをゆったら、これまでの長い歴史の中で
裏の世界と組んで成り上がった資産家や政治屋は掃いて捨てるほどいるだろうし。
その目的が揺るがなかったのは、
そもそも互いの幸せこそが互いを支え合って、2人で1人の陰陽として生きてきたから。
生命としては終わっても魂は1つなんだ。とてつもなく悲しい絆であったにせよ。
ドラマ版のヒロインは、綾瀬はるかみたいだから、そっちも見てみたい。
ドラマならもっと詳細な部分もじっくり描けるだろうし。脚色も多いだろうけど。