メランコリア

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『地球へ…』(6~8巻)

2009-06-20 23:35:01 | マンガ&アニメ
『地球へ…』(6~8巻)

opening & ending 1

opening & ending 2

ついに最終巻になってしまった。号泣に備えて心の準備を整えてからのぞんだけど、
実際はSFらしいパリっと理論的?でスピーディな展開で、エピローグでホロっとさせる感じな終わり方だった。
ここまで壮大でカンペキなSFが、たくさんの周りの協力もあったとはいえ、女性マンガ家によって描かれたというのが驚く。

特典では30年ぶりのアニメ化に向けて作られた宣伝用の映像もあって、
実際にOAされたものとは微妙にキャラやスタッフが違ってるってゆうのがまた貴重。
最終章に向けて再び声優や、原作者のインタビューもある。
原作ではこれほどの長編にする予定も、これほど長く愛される作品になるかどうかも全然分からなかったため、
ブルーはもっと早い段階で死んでしまうし、物語も違った展開だったが、
アニメ化されるにあたっては、最初から長編として描くとしたならこうなったのでは?と想像を巡らせて
ブルーも永い眠りから覚めて、ラスト近くのここぞという場面まで見せ所があるようにしたとのこと。
ジャケの地球をバックにしたブルーの絵がシンボル化してることからも作者のブルーへの思い入れの深さが分かる。


国家最高元首にまで急速に登りつめたキースだったが、自分とフィシスの出生の秘密を知り、
その昔、故郷の星を滅ぼすほど強大化した愚かなヒトのパワーをコントロールするという目的と同時に
サイキックパワーを持つミュウを完全排除せずに、種の存続を見守るようプロミングされた
グランドマザーコンピュータの仕組みが明らかにされ、最終判断を迫られるキース。
星ごと破壊する最終兵器「メギド」を6台も配置した上で、キースとジョミーは話し合いの場を設ける。
場所は、すっかり荒廃しきった地球。核に近いほどの地下では、再生した後に住む世代の子どもたちがいた。。


「ミュウたちはなぜ指導者自らが前線へ出て闘う?
 戦略的に考えても決して合理的とはいえまい。指揮をとる者が倒れては意味がない。
 組織が機能しなくなる」

「わたしたちは組織のために生きているのではありません。
 人には必ず死が訪れます。その時に次の世代に残せるものは、
 自らの知識と 想いと わずかな希望。
 残された者は先人の想いを指標として、その先を目指すのです」




This Night/Chemistry

アニメソングはエンディングのほうが好きだ。高揚感を鎮めて、次回への期待を込め、余韻を残す。
DVDではこの曲の間中、鳴きネズミのRain がテクテクと歩いてるこちら
(カラオケver.のようなテロップがつけられててしかも一部歌詞が間違ってる?/苦笑
おかしなもので、この曲を先にどこかで聴いたとしても、ここまでひっかからないだろうに、
今ではこの1曲の数分間の中に、アニメを観てドキドキハラハラした想い、
胸を締め付けられるような感動がぎゅっと濃縮パックされている。
まさに音楽の持つ魔法の力。


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