メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

川崎市岡本太郎美術館

2011-03-04 19:50:32 | 町歩き
川崎市岡本太郎美術館


▼常設展「生誕100年 あっぱれ太郎」展

向ヶ丘遊園駅を降りて南口に出て、道なりに20分ほど歩くと広大な「生田緑地」に着く。
勾配が多く、入り組んだ緑地内の奥に美術館があって、山と一体化してるような建物。
館内もまた迷路みたく入り組んでいて、大まかな順路はあっても、ちょっとした隙間にも展示物があって面白い。

まずは、父母とタロウ自身の写真、画像を流す生い立ちのスペース。
印象的な言葉が電光掲示板に流れていて、思わず立ち止まる。

「生活の中に遊びがない。それが問題だ」

「お母さんの業を背負う以上、お母さんの劣弱なところに負けていてはならない」という父・一平の言葉も心に残った。
つまり、人は母親の多大な影響から逃れられない。その弱い部分に押し負かされずに、
良い部分のみを受け継ぎ伸ばしていくことが肝要だ、みたいなことをいっていた。

絵の制作風景もTV画面で流され、カンバスに太い刷毛みたいなので力強く原色を塗ってゆく、
そのカンバスと筆との擦れる音が心地よい。
筆ではねるような線が好きだな。燃え上がる炎か

大きな屏風のような紙に、自由に「夢」って書いた文字もイイ!うねるような1本1本の線が生きているようだ。

万博についてのコーナーももちろんあり。

カンバスに飽き足らず、どんどんパブリックアートとして生活に入り込んでゆくタロウのアート。
「座ることを拒む椅子」には「どうぞ静かに座ってください」とあったので座ってみたv
手の形をした椅子は、とても座り心地がよかった。仏の手もこんな感じだろうか

ほかにも、各地に彫刻などが展示されているんだな/驚
「未来を視る」万博記念公園(茨城県)、「若い時計台」数寄屋橋公園などなど。

最後は、多彩な才能をメディアにも向けていったというコーナー。
CMの映像、映画『宇宙人東京に現る』では宇宙人のデザインも担当した(観てみたい!
オペラ「ローエングリン」の舞台美術や衣装、無数の著作。『黒い太陽』は面白そうだな。

「つくるということは、既にあることを繰り返さないということ」


ミュージアムショップをさらっと見てから、その奥のカフェで軽く昼食
いろいろ美味しそうだったけど、まだそんなにお腹が空いてなかったから、ホットケーキを注文。
外を見たら、ステキな柴コ発見ーーーーーーっ!思わず外に出て、隣りの席に座り直す

会計を済ませてから、飼い主さんとしばしお喋りしたら、半年はここいらの近所で過ごして、
あとの半年は、長野の山村に山小屋を持っていて、わんこと毎年そこで過ごすんだとか。理想的なお暮らし。
長野話にも花が咲いたv

柴コさんは14歳のおばあちゃん。名前を聞き忘れてしまった
たびたび家から脱走して、警察が保護してくれた時もあったんだとか/驚
柵をたびたび作り替えても、やっぱり時々脱走してしまう。
話をしている間もおやつが欲しくて鳴きどおしの柴コさんw
「このおやつは高いんだぞ!」なんて言いつつも、ついついあげちゃう飼い主さん。
ちゃんと待てもできるし、イイ子でした~♪♪♪


美術館の奥には、さらに階段がつづいていて、見上げんばかりに巨大な「母の塔」が建っている。
ピクトさんみたいなヒトがたくさん天に向って出てきてる面白い造型。






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